食欲不振

もしも愛犬がいつもよりも食欲がなかったら~糖尿病性ケトアシドーシスや泌尿器疾患などの疑いアリ~

「うちの愛犬の食欲が落ちてきたな」、「うちの子が全く食事を取らなくなったわ」と感じたら、要注意です!
もしも愛犬の食欲がいつもより無い場合、下記の疾患が疑われます。

寄生虫症

寄生虫には体の外部に寄生する「外部寄生虫」と、内部に寄生する「内部寄生虫」とに大別されます。

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細菌性腸炎

犬の細菌性腸炎とは、細菌によって腸炎が引き起こされた状態を示す広い概念です。
代表的な細菌はサルモネラ菌、クロストリジウム菌、カンピロバクター菌、スピロヘータ、大腸菌、プロテウス菌、緑濃菌などです。

サルモネラ菌は小腸に定着して細胞内に侵入し、腸間膜のリンパ節で増殖しながらエンテロトキシンと呼ばれる毒素を産生します。腸炎を引き起こす主犯格はこの毒素です。
またカメ、ヘビ、トカゲといった爬虫類が高率で保菌していることでも知られています。
カンピロバクターもありふれた菌で、下痢をしていない犬の49%、正常な猫の45%程度が保有し、日常的に糞中に排泄していると考えられています。

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イヌ伝染性肝炎

犬のイヌ伝染性肝炎とは、アデノウイルス科に属するイヌアデノウイルス1型によって引き起こされる感染症です。
感染犬の尿・唾液などの分泌物が、口の中に入ることによって感染しますが、空気感染はしません。
特に1歳以下の幼犬において致死率が高く、成犬では不顕性感染(ウイルスに感染しているが症状がない状態)を示すことが多いという特徴があります。

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コロナウイルス性腸炎

犬のコロナウイルス性腸炎とは、感染力の強いイヌコロナウイルス(CCV)によって引き起こされる感染症です。

コロナウイルスとはニドウイルス目のコロナウイルス科のウイルスを指し、エンベロープ(ウイルスの外膜)表面に存在する突起が、あたかも太陽の炎の柱「コロナ」を思わせることからこの名がつきました。
イヌコロナウイルスは、犬の小腸上部2/3とその周辺のリンパ節を好む感染性の強いウイルスです。
イヌ科動物全般のほか、猫にも感染することが確認されていますが、猫の場合は何の症状も示しません。
なお、成犬の場合は、感染しても症状を示さない「不顕性感染」がほとんどで、免疫力の弱い子犬が症状を示します。

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ジステンパー

犬のジステンパーとは、犬ジステンパーウイルス(CDV)に感染することによって発症する感染症です。
イヌ科動物に対して高い感染性がありますが、ネコ科、イタチ科、アライグマ科、スカンク科、アザラシ科、ジャコウネコ科など、ほとんどの食肉目(しょくにくもく)の動物に感染します。
なお人間に感染することもありますが、麻疹(はしか)に対する免疫があれば症状が出ることはまずありません。
鼻、のどから侵入したウイルスは、まずマクロファージによってリンパ節に運ばれ、そこで増殖します。
1週間ほどで全身のリンパ節に広がったウイルスは、その後血液に乗って呼吸器、消化器、泌尿器、生殖器に拡散し、時に中枢神経系にまで広がります。

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ケンネルコフ

犬のケンネルコフとは、犬伝染性気管気管支炎(いぬでんせんせいきかんきかんしえん)の通称で、様々なウイルスや細菌などの複合感染を原因とする伝染性の強い呼吸器疾患の総称です。
主な病原体としてはイヌアデノウイル2型、イヌパラインフルエンザウイルス、イヌヘルペスウイルス、気管支敗血症菌(きかんしはいけつしょうきん)、マイコプラズマなどが挙げられ、これらの病原体が単独、あるいは混合した状態で感染することにより発症します。
免疫力が正常な成犬の場合、通常2週間程度で自然治癒しますが、重症化しやすいのは、免疫力が不十分な6週齢~6ヶ月齢の子犬です。

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パルボウイルス性腸炎

犬のパルボウイルス性腸炎とは、自然界に存在するウイルスの中でも最も小さい部類に入る犬パルボウイルス(CPV)によって引き起こされる感染症です。

免疫力のない子犬などが感染し発症した場合には、重篤となるケースが多いので注意が必要です。
また、犬パルボウイルスは生命力も強く、外の環境でも数ヶ月間生存する事ができると言われています。

パルボウイルスはある特定の種の動物と親和性があり、犬にのみ感染するもの、猫にのみ感染するものなど多数存在しています。
ですからパルボウイルスがヒトに感染することはありません(猫への感染は若干あり)。
犬パルボウイルスには「CPV1型」、「CPV2型」、「CPV2-a型」、「CPV2-b型」といった亜種があり、感染すると7~14日間の潜伏期を経て様々な症状を引き起こします。
消化器系の症状を示すものを「腸炎型」、呼吸・循環器系の症状を示すものを「心筋炎型」に分けることもあります。

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糖尿病性ケトアシドーシス

犬の糖尿病性ケトアシドーシスとは、糖尿病が長期化した結果、血中のケトン体が増加し、様々な障害を引き起こした状態を言います。
糖尿病がケトアシドーシスを併発してしまうと、極めて状態が悪くなり、命の危険が高まってしまします。
発生メカニズムは、下記のとおりです。

インスリンの不足や機能不全で細胞内に取り込まれるエネルギーが減る
→足りないエネルギーを貯蔵している脂肪で補おうとする
→分解された脂肪からケトン体が生成される
→酸性のケトン体が増える
→酸性に傾く

というものです。

1日~1週間という短い期間で、急に症状が現れるのが特徴です。

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アジソン病

犬のアジソン病とは、腎臓の上にある副腎から分泌される副腎皮質ホルモンが不足することで発症する病気です。
副腎皮質機能低下症(ふくじんひしつきのうていかしょう)とも呼ばれます。
アジソン病は命に関わる病気ですが、症状が特徴的でないため発見が難しい病気です。

「アルドステロン」や「コルチゾール」といった副腎皮質ホルモンは、炎症の制御、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、血液の電解質レベル調整、免疫反応など広範囲の生理学系に深く関わっています。

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口内炎

犬の口内炎とは、歯肉や頬の内側など口の中にある粘膜で生じた炎症の総称です。
例えば、歯肉にできれば「歯肉炎」、唇にできれば「口唇炎」、頬の粘膜にできれば「頬粘膜炎」などと炎症の部位によって名称が変わります。

口内炎は大きく「系統性口内炎」と「潰瘍性口内炎」とに分かれます。
前者は他の病気の周辺症状として発生した一時的な口内炎のことで、後者は潰瘍(かいよう)を伴う原因不明の慢性口内炎のことです。

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歯根膿瘍

犬の歯根膿瘍(しこんのうよう)とは、歯の根元に当たる「歯根部」(しこんぶ)に炎症が生じ、局所的に膿が溜まってしまった状態のことです。
歯根の先端のことを根尖(こんせん)というので、歯根膿瘍は根尖膿瘍、根尖周囲膿瘍とも呼ばれます。
犬の歯は、表に出ている「歯冠部」(しかんぶ)と歯茎の中に埋まっている「歯根部」とから成り立っています。
通常であれば、最外層にある硬いエナメル質が保護しているため、歯根部に炎症が生じる事はありません。
しかし歯に大きな力が加わってヒビが入ったり折れてしまったりすると、そこから病原菌が入り込み、一番奥にある歯根部で炎症を引き起こしてしまうことがあります。
このようにして歯の根元に膿がたまった状態が「歯根膿瘍」です。

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胃捻転

犬の胃捻転(いねんてん)とは、膨れ上がった胃がねじれてしまった状態のことです。特に大型犬に比較的多く見られますが、小型犬でも起こります。
空気を飲み込んだり胃の中でガスが異常発酵することによって病的に膨らんだ状態(胃拡張, いかくちょう)を前段階とすることもあり、その場合は「胃拡張胃捻転症候群」(GDV)と呼ばれることもあります。

最も多いのは、胃の出口とつながっている十二指腸が、おなか側を右から左に通過して右回りにねじれるパターンです。腸がまるでロープのように胃を締め付ける結果、胃の中における食べ物の滞留、血流の悪化と炎症、周辺臓器の圧迫といったさまざまな障害を引き起こします。

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慢性胃炎

犬の慢性胃炎とは、胃の粘膜に繰り返し炎症が起こる状態のことです。
急性胃炎が治まらず、1週間以上持続したときにこう呼ばれます。

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胃運動低下症

犬の胃運動低下症とは、胃の動きが低下することで、内容物が胃の中に長時間とどまってしまう状態のことです。
食べ物や飲み物が胃の中に入ってくると、胃の上部にある筋肉は緩やかに伸縮しながら内容物を下の方へ送り出します。一方、胃の下部にある筋肉は、強く伸縮することによって胃の出口である幽門(ゆうもん)を押し広げ、内容物を十二指腸へと送り出します。

胃の上下におけるこうした運動は、胃袋に埋め込まれているペースメーカー細胞と自律神経によって絶妙にコントロールされており、通常は食べたものが8時間以上胃の中にとどまることはありません。
しかし、指令を出す神経や、その指令を受け取る筋肉のどちらかに障害があると、胃の正常な動きが阻害され、内容物の停滞が起こってしまいます。
この現象が「胃運動低下症」 です。

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出血性胃腸炎

犬の出血性胃腸炎(しゅっけつせいいちょうえん)とは、胃や腸の炎症が悪化し、出血するまでに至った状態を言います。
2~4歳くらいの小型犬がなりやすい病気です。

胃や腸の粘膜が急激に破壊され、水分と血液不足からショック症状に陥ります。さらに障害を受けた粘膜からは細菌や毒素が侵入し、敗血症などを引き起こします。
さっきまで元気だった犬が突如としておとなしくなり、時に死に至るような重篤な状態にまで陥ることもあります。
「胃腸炎」と呼ばれていますが、どちらかと言えば腸粘膜の破壊に起因する症状が強く現れます。

早期発見であれば救命率も高く3日程度で治るが、処置が遅れると致死率が高くなります。

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腸重積

犬の腸重積(ちょうじゅうせき)とは、腸の一部が内側にめくれ、腸管の中に入り込んでしまい、抜けなくなった状態を言います。1歳に満たない幼犬に起こりやすく、腸閉塞を併発しやすい為、とても重篤な病気です。

折り重なった下の腸管を「嵌入部」(かんにゅうぶ)、上に覆いかぶさった腸管を「嵌入鞘」(かんにゅうしょう)と呼びます。
重積は基本的にどこでも起こりうる病態ですが、最も多いのが小腸と結腸の移行部に当たる「回盲腸部」で、それに「盲腸~結腸移行部」、「十二指腸~胃移行部」、「胃~食道移行部」などが続きます。
腸の折り重なった部分は正常の大きさに広がることができないため、内容物が滞留を起こして腸閉塞につながることもしばしばです。
腸が完全にふさがってしまうと、血液がせき止められて組織が壊死を起こし、命にまで危険が及ぶため、緊急の手術が必要となります。

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腸閉塞

犬の腸閉塞(ちょうへいそく)とは、腸に何かが詰まって正常に機能しなくなった状態のことです。
閉塞の状態によっては腸が破れてしまうことなどにより、最悪の場合は命にかかわることもあります。

消化管のどこかで閉塞部が発生すると、後から来る消化物が全てその場所でブロックされ、ちょうど水風船をふくらませるように後方に膨らみが形成されます。
この状態が腸閉塞です。なお閉塞が、何か大きな障害物が詰まったのではなく、胃、小腸、大腸における蠕動運動の停止によって引き起こされた場合は、特に「無力性イレウス」とも呼ばれます。

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便秘

犬の便秘とは、腸の中に便がたまり、長いこと排出することができない状態を言います。
理想の排便回数は、1日2食の場合であれば、2回排便があることが理想的です。
丸1日排便しないことはあっても、2日間排便しないというのは明らかに異常と考えた方がいいでしょう。
 
マッサージなどを通して日常的に犬の体に触れておくことが重要です。
腸の中に便がたまってくると、左の下腹部がゴツゴツとした手触りになりますので、「うんちがたまっているな」とすぐに気付くことができます。

トイレで踏ん張るけれども、なかなか便が出てこない状態のことを、医学的に「しぶり腹」と言います。
「テネスムス」や「裏急後重」(りきゅうこうじゅう)も同義語です。

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急性肝炎

犬の急性肝炎とは、肝臓に急な炎症が起こった状態を言います。
重症化してしますと、慢性肝炎に移行することもあります。

肝臓は解毒、ビタミンやホルモンの生成、炭水化物、脂質、タンパク質の合成や分解、消化酵素の生成など数百のとても重要な役割を担っています。

肝臓や胆嚢に細菌が感染し、肝臓内に膿(うみ)がたまってしまうタイプを「化膿性肝炎」、ウイルスや細菌などの病原体に対する免疫反応として肝臓内に肉芽腫(にくがしゅ)を生じてしまうタイプを「肉芽腫性肝炎」と呼び分けることもあります。

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慢性肝炎

犬の慢性肝炎とは、肝臓に長期にわたって炎症が生じている状態を言います。
慢性肝炎が続くと、肝硬変肝性脳症になることがあります。
肝臓内で繰り返し炎症が生じた結果、線維部分の占める割合が多くなり、徐々に正常な機能が失われていきます。
肝臓は解毒、ビタミンやホルモンの生成、炭水化物、脂質、タンパク質の合成や分解、消化酵素の生成など数百のとても重要な役割を担っています。
この器官が不調に陥ると、胆嚢、神経、消化器、泌尿器といった、その他の様々な臓器までもが機能不全に陥ってしまうのです。

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肝硬変

犬の肝硬変(かんこうへん)とは、肝臓に慢性的な炎症が起こることで線維組織が増殖し、肝臓全体が硬く変質してしまった状態を言います。
つまり、肝硬変は病気の名称ではなく、さまざまな原因によって肝臓が長い間ダメージを受け続けた結果、肝臓の機能を失ってしまう状態です。
肝臓内で繰り返し炎症が起こると、集まってきた免疫細胞によって線維芽細胞(せんいがさいぼう)が刺激され、コラーゲン線維を始めとする各種のタンパク質が生成されます。
このようにして、細胞外の線維部分(細胞外基質)が必要以上に増えてしまった状態が「肝線維症」(かんせんいしょう)です。
肝硬変とは、この肝線維症が長期化し、肝臓全体の構造が変わってしまった末期的な状態だとも言えます。

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門脈体循環シャント

本来、体の中でつくられたアンモニアなどの毒素が胃腸から吸収され、門脈と呼ばれる血管を通って肝臓に運ばれ無毒化されます。
しかし、この病気は肝臓に入るべき胃腸からの血液が、「シャント」と呼ばれる異常な血管を経由して、解毒を受けないまま全身を巡ってしまい、さまざまな症状が引き起こされます。

胃腸からの血液には、アンモニア、メルカプトン、短鎖脂肪酸など数多くの毒素が含まれており、適切な解毒を受けなければ体に害を及ぼしてしまいます。
この解毒業務を受け持っているのが肝臓です。正常であれば、胃腸からの血液は門脈と呼ばれる専用の血管を通じて肝臓内に入り、そこで解毒を受けて全身を巡る血液循環(体循環)に合流します。
しかしシャントにおいては、門脈から体循環につながる血管に近道ができてしまっているため、解毒を受けていない血液がそのまま体循環に混入してしまいます。
その結果、有害な物質が体の各所に届くようになり、様々な弊害を生み出すと同時に、肝臓が栄養失調に陥って小さく萎縮してしまいます。

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胆嚢障害

犬の胆嚢障害(たんのうしょうがい)とは、胆嚢(たんのう)と呼ばれる巨大なそら豆のような臓器に障害が生じた状態のことです。
胆嚢は総肝管(そうかんかん)を通して上にある肝臓と接続し、総胆管(そうたんかん)を通して下にある膵臓や十二指腸と接続しています。
役割は、肝臓から分泌される「胆汁」(たんじゅう)を受け取って濃縮し、十二指腸からの指令を受け取って十二指腸内に放出することです。

 胆嚢障害は、胆嚢を取り囲んでいる組織のどこか一つにでも異常があると発生します。

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熱中症

犬の熱中症とは、上がりすぎた体温をうまく下げることができず、体中の機能が低下してしまった状態のことです。
平熱が37.5~39.2℃の犬においては深部体温(直腸温)が41℃を超えた場合に熱中症と診断されます。
41℃を超えると熱によって脳にまでダメージが及び始め、43℃を超えると体中の様々な器官が機能不全に陥って急激に死亡率が高まります。
さらに49~50℃というと極端な温度にまで高まると、たった5分でも細胞の構造が崩れて組織の壊疽が始まり、そうなると生存する事が困難となります。
なお熱中症と紛らわしい表現として「高体温症」「発熱」「熱痙攣」「熱疲労」「熱射病」などがありますが、全て別々の意味を持っています。

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認知症

認知症とは、一度発達した脳細胞が減少し、かつてはできていた行動ができなくなってしまった状態を言います。
犬の大きさや犬種によってまちまちですが、おおむね犬が7歳を過ぎたころから「シニア犬」と呼ばれ始め、徐々に発症します。
柴犬などの日本犬がなりやすいというデータもありますが、大型・小型関係なくそれ以外の犬種も、認知症の症状が見られます。
人間同様にペットたちの高齢化が進み、認知症にかかる犬も決して少なくありません。

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肝性脳症

犬の肝性脳症とは、肝臓の機能不全により血液の成分が変化し、アンモニアなどの腸管の毒素が血液に乗って脳にまわり、脳に障害を与えてしまった状態を言います。
肝性脳症は従来、肝機能低下により血液中のアンモニアなどが増えて発症すると考えられてきました。
しかし、血中アンモニア濃度と症状の程度は必ずしも相関しないため、アンモニア以外にもメルカプタン、スカトール、インドール、短鎖脂肪酸、芳香族アミノ酸なども関わっているのではないかと推測されています。

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水頭症

犬の水頭症(すいとうしょう)とは、脳や脊髄の周囲を循環している脳脊髄液(のうせきずいえき)と呼ばれる液体が、何らかの理由で増え、脳を圧迫してしまった状態のことです。
脳脊髄液とは、脳と脊髄を包んでいる「脳脊髄膜」の中を循環している体液の一種で、脳の水分含量を調整したり、クッションのような役割をして形状を保つといった役割を担っています。

脳脊髄液が増える理由には大きく分けて3つあります。
一つは「産生過剰」、一つは「循環不全」、そしてもう一つは「吸収障害」です。
犬においてもっとも頻度が高いのは、中脳水道と呼ばれる部分で液体の流れがブロックされてしまうというパターンで、流れを絶たれた脳脊髄液は、隣接する脳室を内側から押し広げ、脳に対して様々な障害を引き起こすようになります。
頭蓋骨が大きく、「トイ」や「ミニチュア」とつくような犬種で特に多く発症します。

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キー・ガスケル症候群

犬のキー・ガスケル症候群(Key-Gaskell syndrome)とは、原因不明の自律神経失調症のことです。
自律神経とは交感神経と副交感神経が対となって機能している神経系のことで、胃や腸といった消化器の運動や発汗などのように、生活をしていく上でに必要な働きをする重要な神経です。

根本的な治療法がいまだ見つかっていませんが、だからと言って、軽視して様子見などをしていると、どんどん症状が悪化していくことになります。

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溶血性貧血

犬の溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)とは、何かしらのきっかけによって犬の免疫機能に異常がおこり、血液中の赤血球が破壊されることにより、全身へ酸素が行き渡らなくなってしまった状態を言います。
溶血(ようけつ)とは赤血球が破壊されることを意味します。
赤血球は血液細胞の一つで色は赤く、肺から得た酸素を取り込み、体の隅々の細胞に運び供給する役割を担っています。
ですから溶血が起こると赤血球の酸素運搬能力が低下し、全身が酸欠状態に陥ってしまうというわけです。

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ガン

犬の高齢化や診断技術の進歩に伴って、犬でもがんと診断されることが増加しています。
そして、犬の死亡原因として最も多いものがガンになっています。

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泌尿器疾患

泌尿器とは、尿に関わる器官(腎臓・尿管・尿道・膀胱など)のことを指します。
泌尿器に疾患がある場合は、おしっこの回数が多い・少ない、水をたくさん飲む、血尿が出た、元気がない、食欲がない、などの症状をみせる事が多いです。
加齢とともにかかりやすい腎不全や若い年齢からもかかる尿石症や膀胱炎などがあり、最悪の場合は命を落とす危険な疾患もあります。

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高窒素血症

腎臓の機能が低下することで窒素を含む老廃物の排出がうまくいかず、血中の窒素濃度が高まってしまった状態を言います。
腎臓内では糸球体と呼ばれる血管網に血液を通し、血圧によって老廃物をろ過します。
しかし腎臓を通る血液の量が減少したり、血圧が弱まると、糸球体でのろ過能力が悪化したり、全くの機能不全に陥ることがあります。
その結果、本来尿として体外に排出されるはずであった老廃物がやがて血中に蓄積していき、血液の組成を大きく変えてしまうというわけです。
たまった老廃物が窒素を含む場合が高窒素血症であり、さらに悪化すると尿毒症へとつながります。
尿毒症はとても危険な病気ですので、下記の症状がある場合は、速やかに病院へ行きましょう。

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咽頭炎

犬の咽頭炎(いんとうえん)とは、のどの粘膜に炎症が発生した状態を言います。

咽頭とは、口と食道との間にある柔らかい筋膜性の部位です。
口に近い側を「咽頭口部」、鼻に近い側を「咽頭鼻部」、そして呼吸器の入り口である喉頭に近い側を「咽頭喉頭部」と言います。
ここに炎症が発生すると、人間では扁桃腺が腫れた状態になり、食事にも支障をきたすような痛み引き起こすようになります。

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気管支炎

犬の気管支炎とは、外から吸い込んだ空気の通り道である気管に炎症が発生した状態を言い、子犬での発症が多くみられます。
気管とは、呼吸により口から吸入した空気を肺に運ぶための喉と肺を結ぶ管のような器官で、C字形の軟骨が連続して外側を囲み、首の動きに合わせて柔軟に変形するようにできています。
この気管から枝分かれした部分が気管支です。

気管支に炎症が起こると、表面やその下にある組織が腫れ、管の直径が狭くなってしまいます。
その結果、空気の通りが悪くなり、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかなくなります。
突然発症した後で元の状態に戻る場合は「喘息発作」、症状が2ヶ月以上だらだらと続いている場合は「慢性気管支炎」と呼ばれます。

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膵炎

膵臓は、タンパク質や脂肪、炭水化物を分解する消化液を出し、血糖値をコントロールするためにインスリンを出す大切な役割を担っている臓器です。
膵炎は、血糖値のコントロールと栄養分の消化を担当しているその膵臓(すいぞう)に炎症が発生した状態のことです。

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横隔膜ヘルニア

犬の横隔膜ヘルニアとは、胸部と腹部とを隔てている横隔膜という筋肉の膜が破れたり裂けたりして、腹部の臓器が傷口から胸の内部に入りこんでしまった状態のことです。
横隔膜(おうかくまく)とは 、肺や心臓のある胸腔(きょうくう)と、胃や腸などがある腹腔(ふっくう)とを分け隔てる膜で、筋肉によってできています。

この横隔膜に損傷が生じてしまうと、腹部の臓器が胸腔内の臓器を圧迫し、呼吸困難などの症状を引き起こします。
これが横隔膜ヘルニアです。
ちなみに「ヘルニア」とは穴や裂け目がない場所に穴ができ、内容物が外に出てしまうことをいい、これが背骨の間に挟まっている椎間板で発生すると椎間板ヘルニア、へそで発生すると臍ヘルニアと呼ばれます。

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前立腺炎

犬の前立腺炎(ぜんりつせんえん)とは、前立腺に細菌が感染し、激しい痛みを伴う炎症を引き起こしてしまった状態を言います。
前立腺とは、オスの膀胱の根元にある副生殖腺で、尿道を取り囲むかたちで存在しているオスにのみある生殖器です。

主な働きは前立腺液を分泌し、精嚢(せいのう)から分泌された精嚢液を、精巣で作られた精子と混合して精液を作ること、および射精時における収縮や尿の排泄を補助することなどです。

前立腺炎には「急性」と「慢性」があります。
急性前立腺炎は多くの場合前立腺肥大を基礎としており、下にある尿道から各種の細菌・真菌・マイコプラズマが上行して炎症を起こし、痛みや発熱を伴うやや激しい症状を引き起こします。
また前立腺膿瘍につながりやすいのもこちらです。
一方、慢性前立腺炎は急性期のような目立った症状は見せず、炎症副産物の前立腺液への混入や不妊といった、あまり目立たない徴候のみを示します。
また膿瘍につながることもありません。
ほとんどのケースでは前立腺肥大を基礎としているため、必然的に5歳以上の未去勢犬において多く発症します。

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前立腺膿瘍

犬の前立腺膿瘍(ぜんりつせんのうよう)とは、前立腺が化膿して膿(うみ)がたまってしまった状態を言います。

前立腺(ぜんりつせん)とは、膀胱の真下にあり、尿道を取り囲むかたちで存在しているオスにのみある生殖器です。
主な働きは前立腺液を分泌し、精嚢(せいのう)から分泌された精嚢液を、精巣で作られた精子と混合して精液を作ること、および射精時における収縮や尿の排泄を補助することなどです。
前立腺内で発生した炎症(前立腺炎)の副産物として膿が発生し、これが尿道を通じて適切に体外に排出されないと、前立腺内に膿がどんどんたまっていきます。
この状態が「前立腺膿瘍」です。
最悪のケースでは前立腺破裂による敗血症(全身の血液の中に病原体が紛れ込むこと)や腹膜炎と言った重篤な症状につながる危険性があるため、前立腺炎に比べて緊急度は高いと言えます。

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局所性筋炎

犬の局所性筋炎とは、体のある特定の部分にピンポイントで炎症が生じた状態のことです。
具体的には、咀嚼筋(そしゃくきん)と外眼筋(がいがんきん)がターゲットとなります。
咀嚼筋が炎症したときは「咀嚼筋炎」、外眼筋がが炎症したときは「外眼筋炎」といいます。

犬の咀嚼筋は、口を開ける時に作用する顎二腹筋(がくにふくきん)や、口を閉じるときに作用する側頭筋(そくとうきん)、咬筋(こうきん)といった複数の筋肉から構成されています。
これらの咀嚼筋のうち、特に側頭筋と咬筋には「II型M線維」という特殊な筋線維が含まれていますが、犬の中にはこの筋線維を異物とみなし、攻撃を仕掛けてしまうものがいます。
このようにして局所的な免疫反応が起こり、顎の外側ある筋肉にピンポイントで炎症が生じた状態が「咀嚼筋炎」です。
眼球の動きをつかさどる外眼筋群にピンポイントで生じる「外眼筋炎」も同様のメカニズムで発生すると考えられています。

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