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犬の口内炎

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 口の中にある粘膜で生じた炎症の総称です。
 口内炎は大きく「系統性口内炎」と「潰瘍性口内炎」とに分かれます。前者は他の病気の周辺症状として発生した一時的な口内炎のことで、後者は潰瘍(かいよう)を伴う原因不明の慢性口内炎のことです。

主な症状
☆食欲不振
☆口元を気にする
☆口をぺちゃぺちゃ鳴らす
☆大量のよだれ
☆口臭の悪化
☆口内の腫れ

 犬にとって厄介なのは「潰瘍性口内炎」の方です。口内炎は「口蓋舌弓」(こうがいぜっきゅう)と呼ばれる口の奥の方から、歯茎や頬の内側まで及び、広範囲にわたって潰瘍を引き起こします。「潰瘍」(かいよう)とは粘膜の上部を突き破ってその下にある層にまで到達した状態ですので、口の中があちこち切られたようなひどい痛みを引き起こします。空腹にもかかわらず、犬が食餌を拒絶するようになるのはこのためです。
 

犬の口内炎の主な原因

犬の口内炎の主な治療法

  • 系統性口内炎 口内炎を引き起こしている基礎疾患に対する治療が優先されます。具体的にはウイルスを抑えるための抗生物質の投与などです。口内炎はあくまでも他の疾患の周辺症状ですので、基礎疾患さえしっかりとコントロールすれば、自然と口内炎も消えてくれます。また電気コードや化学薬品など、誤飲誤食の原因となるものを環境内から撤去しておくことも予防につながります。
  • 潰瘍性口内炎 潰瘍性口内炎は多くの場合が原因不明ですが、まず第一に考慮されるのが歯周病の管理です。歯垢や歯石を除去し、歯肉の炎症を抑えることに努めます(歯周デブリードマン)。また、飼い主が家庭において歯磨きなどを通してプラークコントロール(歯垢を溜めない)をすることも重要です。 欠けた歯が口腔粘膜を傷つけているような場合は、犬歯より奥の部分抜歯、もしくは全抜歯が行われることもあります。歯を抜くと同時に、歯肉、歯周組織、歯を入れていた歯槽骨という顎の骨も全て削り取りますので、かなりの大手術です。抜歯後しばらくは、のどやおなかからチューブを通して強制給餌を行い、その後噛み砕く必要のない大きさのエサを与えるようにします。犬は基本が丸飲みですので、たとえ全く歯がなくてもそれほど食事に支障はないようです。
     過剰な炎症の結果として組織の増殖が認められる場合は、炭酸ガスレーザーを用いた切除が行われることもあります。レーザーで切除した後は血液の供給が少なくなるため、それだけ炎症も軽減されます。
     その他の治療法は、抗菌薬、抗炎症薬、免疫調整薬の投与などです。

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