ブリュッセルグリフォンの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

愛情豊かな誇り高きブリュッセルグリフォン

ベルギー王室でも飼われていた歴史を持つブリュッセルグリフォン。
小型犬でありながら、意外にも勇猛果敢な性格でありながら、人懐っこい可愛い性格がたまりません。

ここでは、ブリュッセルグリフォンの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ブリュッセルグリフォンの歴史

ベルギー王妃にも愛された犬種

ブリュッセル・グリフォンは、ベルギー原産で15世紀ごろの絵画にも描かれており、その頃から存在していた小型犬です。
「グリフォン・ブリュッセル」と呼ばれる事もあります。
「グリフォン」の語源はフランス語で細長いものという意味があり、リュッセル・グリフォンの被毛の特徴である「ワイヤーコート」からきたという説や、「捕まえる」という意味の動詞 griffer の変形という説があります

ブリュッセル・グリフォンの祖先はベルギーの都市部でネズミなどの害獣を駆除していた小型犬とされています。
1870年代に、ベルギー王妃マリー=アンリエットが小型のグリフォンを愛犬としたことにより流行しました。

その後、さらに小型で、人間に似た平たい顔を持ち、毛色が安定するように改良が進みました
その際に「アフェンピンシャー」や「パグ」、「ヨークシャー・テリア」などが交配されたと言われています。
その為、パグの遺伝子により短毛のスムースコートの個体やヨークシャテリアの遺伝によりブラックの毛色の個体が生まれてくることがあります。

この犬種は、同じ母犬から生まれても毛質や毛色の違いで、別の犬種として区別される珍しい犬種です。
具体的には、短毛のスムースコートの子は「プチ・ブラバンソン」、毛色がブラックの子は「ベルジアングリフォン」となります。

ブリュッセルグリフォンの特徴

陽気でやんちゃな憎めない犬種

体長と体高がほぼ同じ長さの正方形のスクエアな体型をしています。
丸い頭部は体の割に大きく、その為に成犬になっても子犬のような見た目をしています。
マズルは極端に短く、耳は垂れ耳で、昔は断耳されていた時期もありましたが、現在は動物愛護の観点から行われなくなっています。

被毛は硬く粗いシングルコートです。
毛色はレッドかジンジャーとも呼ばれる赤みがかったブラウンです。
もし、ブラックの場合はベルジアングリフォンになり、短毛の場合はプチ・ブラバンソンになります。

性格は、とてもフレンドリーで子供や他の犬とも仲良く接する事ができます。
ただ、自己主張が強く、持ち前の警戒心から吠える事もありますが、すぐに打ち解けてしますので、番犬向きではないかもしてません。
多少頑固なところもありますが、物覚えは決して悪くないので、しつけもそれほど難しくはないでしょう。ブリュッセルグリフォン

外見

マズルはつぶれていて、あごひげや口ひげが豊かで、体は華奢で脚は細長く、耳は半垂れ耳かボタン耳、尾は垂れ尾です。
耳は断耳して立たせ、尾は短く断尾することもありましたが、現在では動物愛護の観点からほとんど行われていません。
被毛は、硬くて長く、 赤茶色のワイヤーコートが特徴です。
同じ親から生まれても、ブラックの毛色は「ベルジアングリフォン」、スムースコート(短毛種)は「プチブラバンソン」と呼ばれ、違う犬種と認定されます。

性格

陽気でやんちゃですが、非常にフレンドリーで飼い主には深い愛情を持ってくれます。
また、警戒心は強いですが、人懐っこく心を開くのも早いので、番犬には向いていないかもしれません。
頑固な一面はありますが、賢くもあるので、しつけは問題ないでしょう。

体重  3〜5kg
体高  18〜20cm

ブリュッセルグリフォンの健康

「気管支狭窄」「熱中症」に注意

ブリュッセルグリフォンの平均寿命は、11〜14歳です。

かかりやすい疾患としては、マズルが極端に短いので、口の奥にある軟口蓋がのどを塞いでしまい呼吸が苦しくなる「軟口蓋過長症」や「気管支狭窄」、「熱中症」などには要注意です。

また、小型犬一般に起きやすい膝のお皿が本来の場所からずれてしまう「膝蓋骨脱臼」など関節の疾患にも注意しておきましょう。

なお、ブリュッセルグリフォンは体の割には頭が大きく、難産になる傾向が高く、自然分娩よりも帝王切開になる確率が高いです。
その為、出生直後に呼吸不全で亡くなってしまったり、出産途中で死産となってしまったりする場合があります。
軽い気持ちで交配や繁殖をするのは、決して愛犬の幸福ではありません。
不幸な結果を招くことになりかねないことを理解しておきましょう。

ブリュッセルグリフォンの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ブリュッセルグリフォンの運動

毎日回20分程度の散歩と室内遊びを

運動量はそれほど必要ではないですが、毎日20分程度の散歩と、遊び好きなので室内でじゃれ合ってください。
人間が大好きなこの犬種にとっては、この上ない喜びとなるでしょう。

室内での運動だけでも十分という事を聞く事もあるかも知れませんが、それだけではストレスが溜まってしまい、問題行動の原因となってしまいます。
少ない時間でもいいので、気分転換に外へ連れ出してあげて下さい。

ブリュッセルグリフォンのしつけ

根気よくしつけを

頑固な面もあるため、根気よくしつけをしましょう。
ただ、賢さはあるので、物覚えは比較的早いです。

また、警戒心が強めにあるので、幼い子犬の事から、たくさんの人や犬と触れさせ、社会性を身につけさせましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ブリュッセルグリフォンの手入れ

週2~3回のブラッシング

シングルコートですので抜け毛は少ないです。
ただ、毛玉になりやすいので、最低でも週2~3回にブラッシングで解きほぐしてあげましょう。

垂れ耳なので、定期的に耳掃除をしてあげて下さい。

また、寒さには弱いので、冬場などは洋服を着させてあげると良いでしょう。

ブリュッセルグリフォンの値段

ブリーダーさんから直接購入する方法がメイン

ブリュッセルグリフォンは、ペットショップではまずお目に掛ることはないでしょう。
もしも、家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段は、40万円前後は目安となります。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ とてもフレンドリーな性格
✔ 難産の傾向

ブリュッセルグリフォンは、非常に友好的な性格で、飼い主や家族はもちろんの事、見知らぬ人や他のペットに対しても、問題なく接する事が出来ます。
その為、小さなお子さんのいる家庭や多頭飼いでも問題なく飼う事が出来ます。

ブリュッセルグリフォンは、体の割には頭部が大きいので、出産時に産道を頭が通る事が出来ず、難産になる事がとても多いです。
その為、帝王切開となり、母犬や胎児も死んでしまう事が比較的多いです。
ですので、不要な出産はしないようにしてあげて下さい。

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