ウェルシュシープドッグの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ウェールズのご当地犬 ウェルシュシープドッグ

利発そうな顔つきの通り、賢いウェルシュシープドッグ。
それしかあまり言う事のない犬種であり、原産国であるウェールズ以外では知名度もほとんどなく、「ご当地ヒーロー」のような存在です。
東京都江東区亀戸の「カメイダー」がカッコいいですよね。

ここでは、ウェルシュシープドッグの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



ウェルシュシープドッグの歴史

羊を誘導する牧羊犬として活躍

1820年代にウェールズにつれてこられた「ボーダー・コリー」をベースとし、それに地元の「ワーキング・コリー」を掛け合わせることによって作出された犬種で、「ウェルシュ・コリー(英:Welsh Collie)という別名でも知られています。

ウェルシュシープドッグが初めて公の場に出たのは1873年の牧羊犬競技大会で、ここで好成績を残したため知名度・人気が上昇しました。
大会後は多くの農民がウェルシュ・シープドッグを使うようになり、羊を誘導する牧羊犬としてだけでなく、性格のよさが評価されてペットとしても飼われるようになり、さらに普及が進みました。

しかし、1900年代に入るとウェルシュシープドッグに対する関心は薄れ、無計画な異種交配が多く行われたために純血の犬がとても少なくなり、絶滅の危機に陥いりました。
幸い愛好家は多く、絶滅を防ぎ純粋繁殖を促進するための犬種クラブが同年代に設立されました。
このクラブの活動によりウェールズ中に何頭の本種が生存しているのかなどが調査され、その結果44頭の純血犬が発見されました。
このうちのおよそ半数は繁殖が可能で、この犬たちをもとに繁殖を継続し、現在まで種として生き残るまでに至っています。

現在ウェールズでは人気のある犬種で、実用犬としてだけでなくペットとしても人気が高いです。
しかし、兄弟犬である「ボーダー・コリー」とは違って、ウェールズ国外ではあまり知られておらず、ウェールズ以外ではほとんど飼育されていません。

ウェルシュシープドッグの特徴

身体能力は非常に高く、やさしく友好的

ウェルシュシープドッグは、兄弟犬である「ボーダーコリー」そっくりの見た目をしています。
筋肉質で引き締まった体格をしており、マズルは先細りで短く、耳は立ち耳から垂れ耳の両方があります。
尻尾はふさふさの垂れ尾をしています。
身体能力ははかなり高い犬種です。

稀にバイアイ(またはオッドアイ)と呼ばれる片方だけが青い目をした個体もいます。

被毛はダブルコートですが、柔らかくて長い「ラフコート」と、さらさらで短い「スムースコート」の2タイプがあります。
カラーは、「ブラック」「ブラック&ホワイト」「ブラック&タン」「トライカラー(黒白茶)」「ブルーマール」などが認められています。

性格は、明るくて遊び好きであり、誰とでも仲良くなれるフレンドリーさを持っています。
また、とっても賢いので、しつけの飲み込みは非常に良いです。
ウェルシュシープドッグ

外見

・筋肉室で引き締まった体型
・身体能力は非常に高い
・ボーダーコリーによく似ていて、上品で優雅なたたずまい
・マズルは短めだが先細り
・耳は立ち耳または半立ち耳
・尾はふさふさとした垂れ尾
・瞳の色は通常ブラウンだが、片方がブラウンでもう片方が青いバイアイの個体がいます。

・被毛はダブルコートで硬いオーバーコートと保温性の高いアンダーコート
・柔らかく長いロングコートと、さらりとした短いショートコートの2タイプがある
・カラー:「ブラック」、「ブラック・アンド」、「ホワイト」、「ブラック・アンド・タン」、「トライカラー(黒白茶)」、「ブルー・マール」などがあります。

性格

・性格は明るく活発、やさしく友好的
・家族以外の犬や人とも仲良くすることができ、小さな子供に対しても寛容
・とても賢く、飼い主への忠誠心は高い
・しつけの飲み込みは非常によく、状況判断力も通用の犬種に比べて高い

体重  18~20kg
体高  43~51cm

ウェルシュシープドッグの健康

「股関節形成不全」「コリーアイ症候群」に注意

ウェルシュシープドッグの平均寿命は、12~15年ほどです。

気をつけたい病気は成長時に股関節に異常を「股関節形成不全」「コリーアイ症候群」や夜間や暗いところで目が見えにくくなる遺伝性の病気である「進行性網膜委縮症」と、ボーダーコリーがかかりやすい「セロイドリポフスチン症」にも注意が必要です。

「コリーアイ症候群」は眼の疾患で、軽度の場合は無症状ですが重症化すると「網膜剥離」や眼房内出血を起こして視力障害を起こします。
最悪の場合、失明してしまいます。
視神経と網膜の発達異常が原因とされています。

ウェルシュシープドッグの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ウェルシュシープドッグの運動

毎日2回1~2時間程度の運動

ウェルシュシープドッグは、非常に高い身体能力を持備えています。
ウェルシュシープドッグはもともと牧羊犬なので、飼育には十分な時間を割いて運動量を確保してあげる必要があり、少なくても毎日2回1~2時間程度の運動が必須です。

また、遊ぶことが大好きで活発な犬種ですので、ドッグランで自由運動やボールキャッチ、フリスビーをしてあげると喜んでくれますよ。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

ウェルシュシープドッグのしつけ

聞き分けがよいので、しつけはしやすい

ウェルシュシープドッグは、聞き分けがよく飼い主に忠実で、高い知能も持ち、状況判断力はボーダーコリー並みに高いですので、しつけはしやすいです。

しかし、わがままが通る環境に置かれれば、飼い主に依存することなく自立して手に負えなくなることもあります。
幼犬期からのダメことなはダメと毅然とした態度で、服従訓練を徹底する必要があります。
ただ、しつけの飲み込みは非常によく、状況判断力も通用の犬種に比べて高いです。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ウェルシュシープドッグの手入れ

毎日欠かさずブラッシング

ウェルシュシープドッグは、ダブルコートなので、抜け毛は多く、特に春と秋の換毛期には、抜け毛の量もさらに増えます。
抜け毛が抜け落ちずに体に残っていると皮膚の通気が悪くなるので、毎日欠かさずブラッシングをしましょう。

シャンプーは月に1~2回程度は行い、必ずドライヤーを使ってしっかりと乾かすようにしましょう。
生乾きのまま放っておくと、皮膚病の原因になりますので、その辺りは気を付けて下さい。

ウェルシュシープドッグの価格

30~35万円が相場

ウェルシュシープドッグをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、30~35万円が相場となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 身体能力が高く、知性も備えている上に性格も良い⁉

ウェルシュシープドッグは、見た目が似ているボーダーコリーと同様に高い身体能力を有しており、高い知性も備えています。
非常に能力の高い犬種と言えます。
また、性格も良く、3拍子揃った犬種と言えるでしょう。

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