ピットブルの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

強烈な忠誠心と不屈の闘志を持つピットブル

全犬種中最強とも言われるピットブルですが、実は根は心優しい犬種です。
飼い主に対しては、極めて従順であり、強い服従心を示してくれます。

ここでは、ピットブルの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ピットブルの歴史

闘犬に勝つためにつくられた犬種

ピットブルの正式名称は「アメリカン・ピット・ブル・テリア」です。

「ピット・ブル」、1870年代にイギリスからアメリカ合衆国に輸入された「スタッフォードシャー・ブル・テリア」をベース「ブルドッグ」などを厳選して交配し作出されました。
目的は闘犬で勝つためにつくられた犬種です。

作家マーク・トウェイン、発明家トーマス・エジソン、セオドア・ルーズベルト大統領、ヘレン・ケラーなどの著名人から愛された事でも知られています。

なお、ほぼ同じ容姿を持つ「アメリカン・スタッフォードシャー・テリア」は、性格をより温厚にした犬種とされ、1936年にアメリカン・ケネルクラブに公認されています。

ピットブルの特徴

筋肉質な体型で、迫力のある存在感

ピットブルの体格は筋肉質で、体力も豊富で俊敏さも兼ね備えており、身体能力は高いです。
被毛は短く、滑らかです。
カラーは、ホワイト、ブラック、タン&ホワイト、トライカラーなどがあります。

性格は個体差があり、ほとんど攻撃性を見せない子もいますが、基本的には強い闘争心があると考えた方が良いでしょう。
飼い主に対しては従順であり、服従心が強いのもこの犬種の特徴です。
ですので、事件を起こさないようにするのは、しつけの如何に関わっていると言えます。
ピットブル

外見

胸部が幅広い筋肉質な体型で、迫力のある個性的な顔立ちをしています。
艶のある短毛で、毛色と模様はホワイト、ブラック、ブリンドルなど多種多様です。
垂れ耳ですが、耳を短くカットすることもあります。

性格

非常に強い闘争心があり、危険な犬種との評価がありますが、我慢強く、飼い主に対しては忠誠心と服従心が強い性格であり、忠実な性格でもあります。
ただ実際には、訓練に熟練した人以外が気軽に飼える犬種ではなく、飼育難度がトップクラスでもあります。

体重  14〜36kg
体高  46〜56cm

ピットブルの健康

眼病には注意が必要

ピットブルの平均的寿命は12年程度と言われています。

緑内障」、「白内障」、「チェリーアイ」などの眼病には注意が必要です。
その他では、「皮膚病」、「心臓病」、「腫瘍」などができやすいとされています。

また、「尿結石」にも掛かりやすく気を付ける必要があります。

ピットブルの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ピットブルの運動

最低でも毎日2時間程度の散歩

かなりの運動量が必要で、最低でも毎日2時間程度の散歩はしてあげて下さい。
ただ、ドッグランに連れて行くのは危険な面があり、じゃれ合っているうちに本気になり、取り返しのつかない結果を招く恐れが十分にあります。

運動不足になると、ストレスが溜まり、重大な事故を起こしてしまう引き金になってしまう可能性があります。
必ず十分な運動を行える環境を作る事が、飼育する上での必要条件の一つと言えます。

ピットブルのしつけ

飼育難度がトップクラス

子犬の頃からたくさんの人や犬と接触させながら社会性を育み、時には厳しく訓練やしつけを行い、どんな時でも命令に従うという信頼関係を築く必要があります。
他の犬との争いが起きやすい犬なので、多頭飼いには向きません。
また、小さなお子さんがいる家庭にも不向きです。

もしも飼育する場合は、しつけは無理をせず、プロのトレーナーにお願いする事も視野に入れるべきでしょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ピットブルの手入れ

被毛の手入れは楽?

短毛で被毛の手入れは楽です。
週に1回程度ブラッシングを行ってあげましょう。
その際は、スリッカーブラシなどの硬めの方が適しています。
ブラッシングをした後に、軽くタオルなどで拭くと被毛の輝きが維持できます。

ピットブルの値段

20~30万円が相場

ピットブルは、ペットショップで見かける事はありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段は、20~30万円が相場となります。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

ピットブルの事故

ピットブルは、飼育方法を誤ると、重大な事故を起こしてしまう可能性があります。
しかし、それは犬のせいではありません。
細心の注意を払う事を怠った人間の責任であることは明白です。

下記に代表的なピットブルの事故を明記します。

放し飼いのピットブルが逃走し、女性に重傷を負わせトイプードルを噛み殺す

2020年5月15日午前 千葉県男性(53)宅で飼育されていたアメリカン・ピット・ブル・テリア(雄)が逃げ出してしまい、別の民家に侵入し、そこにいた女性の腕やおなかを噛みつき、全治40日の重症を負わせる事件がありました。
その際、女性が抱いていたトイ・プードルにも噛み付き、トイ・プードルは死亡しました。

この事件の根本的原因は、そのピットブルは、鎖などで繋いで飼育されず、放し飼いだったという事です。
飼い主である男性が、外出をしようと自宅玄関を開けた際に、犬が逃げ出してしまったとの事でした。

ピットブルに襲われ4歳児が重傷

2018年7月イギリスのランカシャー州プレストンにて、4歳の女の子が近所に住む男性の飼い犬であったピットブルに突然襲われ、頭蓋骨骨折などの重傷を負いました。
女の子は救出後、9時間にも及ぶ手術を行い、一命を取り留めました。

息子を守ろうとした母親の両腕を噛みちぎる

2021年12月8日アメリカ ウィスコンシン州で、飼い犬であったピットブルに4歳児が襲われ、それを救おうとした母親が両腕を嚙みちぎられる事故がありました。
母親は8日後の16日に息を引き取りました。
4歳の子は70針を縫う大怪我を負いましたが、命に別状はありませんでした。
攻撃をしてしまった飼い犬であるピットブルは、父親に庭に引きずられ、その場で射殺されました。

まとめ

✔ 全犬種中トップクラスの攻撃力
✔ 飼育は初心者は絶対にNG

ピットブルは元々、最強の闘犬を目的に掛け合わされ、誕生した犬種です。
その不屈の闘争心や攻撃力は、われわれ人間を殺傷するに十分な能力を有しています。

その為、もしも何か事故を起こしてしまった場合、殺処分にされる可能性もあります。
ピットブルは飼い主に対して、非常に忠実で、服従心が強く、正しくしつけを行えれば飼育は可能ではあります。
ただ、力も強く、備え持った闘争心もあるので、初心者の方が容易に飼育できる犬種ではありません。

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