エストレラマウンテンドッグの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ドッグ界の「趙雲」 エストレラマウンテンドッグ

ペットとして飼育されている個体はほとんどいないという希少犬種であるエストレラマウンテンドッグ。
オオカミの群れから羊たちを守ってきた勇敢なこの犬種は、三国志に出てくる「趙雲子龍」のようです。
「趙雲」は敵軍の中で行方不明になった「劉備玄徳」の嫡子である後の劉禅である「阿斗」を単騎で助け出しました。
しかし、劉備は趙雲から阿斗を受け取ると、草むらへ投げ捨ててしまいます。なぜなら、危うく大切な家臣である趙雲を失ってしまう所であったから‥‥それを聞いた趙雲は‥‥ん?

ここでは、エストレラマウンテンドッグの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



エストレラマウンテンドッグの歴史

長い間羊飼いによってのみ飼育されていた

エストレラマウンテンドッグの名前の由来は、ポルトガル北部に位置する“エストレラ山脈”に主に生息していたことからきています。
ポルトガル原産の犬種としては最古の犬種のひとつで、およそ6世紀ごろには既に犬種として存在していとも言われています。
しかし、その起源ははっきりとは分かっておらず、ローマ人、もしくは西ゴート族がイベリア半島に持ち込んだ犬が祖先であると考えられています。
エストレラ山脈のふもとから頂上にまで存在しており、牧羊犬や番犬としての役割を担っていました。

羊を狼から守るための護畜犬にするために作り出された犬種で、何百年にも渡って羊飼いと共に行動してきた犬種であり、狼と戦っても勝てるようにより力強く、より大きい犬を目指して改良が加えられてきました。

19世紀ごろになるとポルトガルの貴族に勇敢な性格と容姿の良さを気に入られ、ペット兼番犬としても飼われるようになりましたが、19世紀後半になると牧羊産業が縮小や2度の世界大戦により、羊飼いに飼育されていたものは絶滅の危機にさらされました。
しかし、貴族によって飼われていた個体は多くが国外に持ち出されて疎開し、絶滅の危機を乗り越え、現在でも犬種として存続しており、警察犬や軍用犬として活躍しています。

エストレラマウンテンドッグの特徴

与えられた仕事をきちんとこなす献身性

エストレラマウンテンドッグは、骨太でがっしりとした体格をしています。
この犬種の特徴として、デューラップと呼ばれるノドのたるみがあります。

被毛はダブルコートで、ヤギの手触りに似てやや粗く、毛量は豊富です。
この長さは、ロングコートとショートコートが存在していますが、どちらのタイプも毛が密生しているので、寒さにはかなり強いです。
カラーは、イエロー、フォーン(やや明るいブラウン)、ブリンドル(虎毛)、ウルフグレーなどがあります。

性格は、警戒心が強く勇敢であり、見知らぬ人には吠えるので番犬に向いています。
飼い主に対しては従順であり、家族に対する愛情は深いです。
ただ、独立心が強い傾向があるので、子犬の頃からしっかりとしつけを行う必要があります。

外見

筋骨隆々の骨太でがっしりとした体格をしています。
目は小さく、眼光は鋭く、脚は長く太く、力が強いです。
頭部は大きめで、マズルは短く、アゴの力も強靭です。
喉の下には少しデューラップというたるみがあります。
耳は垂れ耳で、尾はふさふさした垂れ尾です。

被毛の長さは2タイプあり、さらりとしたショートコートタイプのものと、長く豊かな毛を持つロングコートタイプのものがいます。
ロングコートタイプのものは、特にタテガミが長く発達し、このタテガミは見た目重視で発達したものではなく、寒い所で首から熱が発散するのを防いだり、狼に噛まれても首にかかるダメージが軽減されるように発達したものです。
どちらのコートタイプも毛の密度が高く、寒さにかなり強いです。
カラーはイエロー、フォーン(やや明るいブラウン)、ブリンドル(虎毛)、ウルフグレーなどがあります。
どの色にも共通して顔と耳はブラックです。

性格

知性があり、威厳があります。
性格は主人に忠実ですが、勇猛果敢で見知らぬ人に対する警戒心が強く、フレンドリーさはあまりありません。
献身的であり、与えられた仕事をきちんとこなします。
しっかりとした訓練を行わなければ、飼育は難しいです。
訓練が成功すれば、家族に対して心優しい一面を更に引き出すことも可能でしょう。

体重  30〜50kg
体高  62〜72cm

エストレラマウンテンドッグの健康

股関節形成不全には注意

エストレラマウンテンドッグの平均寿命は10~12年ほどです。

大型犬でありがちな成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全」には注意が必要です。 
歩行に異常が見られたら、獣医さんに診てもらってください。

特に「胃捻転」には注意が必要で、死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

エストレラマウンテンドッグの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

エストレラマウンテンドッグの運動

毎日最低でも1~2時間の運動

エストレラマウンテンドッグには、運動量は多めで、毎日最低でも1~2時間の運動をさせてあげることが必要です。
運動不足はストレスになってしまいますので注意してください。
運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

しかし、体重が重く腰に負担がかかりやすいので、激しい運動は避ける方が無難でしょう。

エストレラマウンテンドッグのしつけ

幼犬の頃から服従訓練を

子犬の頃からのしつけがポイントになります。
飼い主との主従関係を幼犬の頃からしつけ、服従訓練をします。

主人以外には友好的でないため、しつけを怠ると手におえないほどの猛犬になってしまいます。
散歩の時に動くものを反射的に追いかけてしまう習性などを抑えこむように、飼い主の静止命令を聞くように普段から厳しくしつけてあげてください。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

エストレラマウンテンドッグの手入れ

被毛の手入れはそれほど大変ではない

ショートヘアーの場合は週に1度、ロングヘアーの場合は週に2~3度ブラッシングしてあげましょう。 

シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。

エストレラマウンテンドッグの価格

諦めましょう!

エストレラマウンテンドッグをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、希少犬ですので海外からの輸入になります。
その際の値段ですが、50~70万円程度は必要でしょう。

ただ、海外からの輸入は犬の体に多大な負担を掛けるので、なるべく諦めた方がいいでしょう。
本当に犬の事が好きなら、そういう事です。

まとめ

✔ 愛情深く、警戒心が強く、番犬に向いている

警戒心が強く勇敢でもあるので、見知らぬ人や不審者が近づいてくると、吠えたててくれるでしょう。
その反面、家族への愛情は深く、穏やかな性格をしています。
そう言うと、欲しくなってしまうかも知れませんが、入手するには輸入がメインとなります。
でも、輸入は犬の心身にストレスを与えるので、勘弁して下さい。お願いします。

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