グレートデンの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

グレートデン

大きな体で優しい性格のコワモテ大型犬のグレートデン。
そのギャップにやれてしまう方も多数いるでしょう。

ここでは、グレートデンの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



グレートデンの歴史

ドイツ原産なのに名前は「大きなデンマークの犬」

グレートデンはドイツ原産の大型犬で、その優しく堂々とした態度から「優しい巨人」、「犬の中のアポロン神」とも言われ、「ジャーマン・マスティフ」と呼ばれることもあります。

古代エジプト、古代ギリシア、古代ローマでは、現在のグレート・デーンとよく似た犬が知られていたとする説があり、他にもマスティフやアイリッシュ・ウルフハウンドの血統の中世のイノシシ狩猟犬から改良されたとする説もあります
また、マスティフのような犬から改良されたグレート・デーンがアラン人によってドイツにもたらされたとする説もあります。
いずれにしろ、グレートデンの祖先は「マスティフ」である事は間違いなさそうではあります。
血統は400年以上前の17世紀ころから続いており 、ドイツ原産のブレンバイザー(Bullenbeisser)が直接の先祖で、現在の血統の40%程度を占めるとも言われています。

原産国であるドイツでは「ドイチェン・ドッゲ」が正式の名称です。
しかしドイツ以外の国では「大きな」「デンマークの犬」を意味するこのグレートデンの名前が広く使われています。

グレート・デーンという名前の起源は、18世紀にさかのぼります。
フランスのビュフォン伯ジョルジュ=ルイ・ルクレル (Georges-Louis Leclerc, comte de Buffon) は、1749年から進化に関する大著「一般と個別の博物誌」の出版を始めました。
彼が進化の例としてこの本に用いた大型の狩猟犬は、フランスでもドイツでもなく、デンマークで探し出した犬でした。
これが最初に”le Grand Danois” 「デンマークの大きな(犬)」と名付けられました。
その後、百科事典編纂者であったウィリアム・スメリー(William_Smellie)によってこの本が英訳された際に、”Great Dane”の訳語が与えられることになります。
それ以来イングランドでは、この犬のことを「デンマークの犬(Danish dog)」と呼ぶようになりました。

1891年にはドイツで、さらに詳細で具体的なスタンダードが定められ、数年ごとに内容を検討し、見直しながら現在に至っています。

グレートデンの特徴

堂々とした姿が魅力の忍耐強く優しい性格

グレートデンは50kgを超える超大型犬で、頭部はやや大きく、顎がしゃくれているシザーズバイトです。
本来、耳は垂れ耳ですが、断耳をする事もあります。

被毛は短毛のシングルコートです。
カラーは、フォーン(やや明るいブラウン)、ブリンドル(虎毛)、ブラック、ブルー、ハールクイン(白の地色に黒系の斑)が認められています。
ただ、それ以外の毛色も存在はしますが、上記以外は犬種標準に認められていません。

性格は、大きな体に獰猛そうな顔に似合わず、温和で友好的であり、非常に優しいです。
少し人見知りな所があり、家族以外の人間や犬に対しては、シャイな面を見せます。
飼い主に対しては従順であり、意外とお茶目な所もあります。

グレートデン
 
外見

全犬種中もっとも体高が高い大型犬です。
引き締まった力強い筋肉と優雅な雰囲気を兼ね備えた堂々とした姿が魅力的な犬種です。
頭部 は 細長く、明確なストップで大きめの口吻部、表情豊かで彫りが深いのが特徴です。
耳は垂れ耳です。

光沢のある被毛は、なめらかで美しい短毛です。
グレートデンの毛色は、下記の5種類が公認されています。
・フォーン(やや明るいブラウン)、
・ブリンドル(虎毛)、
・ブラック、
・ブルー、
・ハールクイン(ホワイトの地色に黒系の斑点が散らばる)

また、肩から尾に向けて胴体を覆うマントと呼ばれる毛色の分布があります。

性格

グレートデンは温和で穏やかであり、忍耐強く優しい性格をしており、「優しい巨人」と呼ばれています。
愛想も良く優美な雰囲気で、大きく堂々した風貌に反して、繊細な一面もあります。
服従心が強く、挑発には乗らない辛抱強さがあります。
他の犬や小動物、見知らぬ人や子どもに対しても優しくできるので、同居するにも問題はありません。
子供にも辛抱強く接してくれ、飼い主に対して支配的になったり、同じ性別の犬に攻撃的になったりすることもありません。

体重  45~55kg
体高  70〜80cm

グレートデンの健康

平均寿命は7〜10年ほどと短命

グレート・デーンの平均寿命は7〜10年ほどと短命です。

気を付けなければならない病気は、「胃捻転」と「肥大性骨形成異常(HOD)」です。

特に「胃捻転」は死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

肥大性骨形成異常は生後4~8ヶ月の成長期のオス犬に発症することが多い病気です。
深刻な痛みを伴う炎症を肢の関節部に起こし高熱で歩けないほどになることもあります。
急に発症することが多く、原因もわからないので各症状を抑えることしかできず治療の確立もされていません。

また、大型犬なので、成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全」にも注意が必要です。

見かけによらず病弱な犬種なので、ペット保険に入っておいたほうが安心です。

グレートデンの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

グレートデンの運動

毎日1時間程度の散歩

外飼いでは無く部屋の中で一緒に過すようにしてあげるのが理想的な飼い方といえます。
家族の近くで過ごすことで、より人間の気持ちや意志を汲む良きパートナーに育ちやすくなります。
毎日1時間程度のゆっくりとした散歩を心がけましょう。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

グレートデンのしつけ

賢くてしつけがしやすい

賢くてしつけがしやすく犬種です。
幼犬期に服従訓練をしっかりと教え込むことがとても重要です。
子犬のうちは遊びも激しくやんちゃで体力もありますので、トレーナーに依頼をして、確実に服従訓練をする事を考えても良いでしょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

グレートデンの手入れ

週に一回程度のブラッシング

グレートデンは短毛で被毛の手入れは楽です
被毛のケアは週に一回程度のブラッシングと汚れたときに濡れタオルで拭くなどの最小限のケアで問題ありません。

グレートデンの価格

40万円前後が相場

グレートデンはペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、40万円前後が相場になります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 見かけによらず、メチャクチャ優しい

グレートデンは、体がとても大きく、今にも噛みつきそうな顔をしていますが、実際は攻撃的になる事はなく、忍耐力もかなりあり、非常に優しい犬種です。
小さいお子さんのいる家庭でも安心して飼う事も出来ます。

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