アメリカンスタッフォードシャーテリアの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

最近はだいぶ丸くなりはりました アメリカンスタッフォードシャーテリア

かなり筋肉質ながっちりとした体格ですが、飼い主の言う事は絶対の鉄の服従心を持つアメリカンスタッフォードシャーテリア。
興奮していてもボスが「止めろ!」と言えば、大人しく従うその姿は、もはや「マフィアさん」ですわ。「ヤクザさん」ですわ。

ここでは、アメリカンスタッフォードシャーテリアの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



アメリカンスタッフォードシャーテリアの歴史

闘犬として活躍した犬種

アメリカンスタッフォードシャーテリアは、名前の通りアメリカ原産の中型犬で、最強犬種の呼び声高い「ピットブル」の兄弟犬になります。

1870年代にイギリスからの移民によってアメリカに持ち込まれた「スタッフォードシャー・ブル・テリア」を改良したものとされています。
アメリカン・ブルドッグ」や「マスティフ種」の犬と交配させることによって作り出されました。
本来は闘犬として使われており、強く粘りのある犬種で、バイソンやグリズリーをいじめたり、犬同士を戦わせたり、口を縛って人間と戦うことにも使われました。

後に闘犬が禁止されるとショードッグやペット、番犬としてのみ使うことが決定され、激しい気性と攻撃性を抑える改良が行われるようになりました。
しかし、この方針を闘犬愛好家は好まず、引き続き攻撃性のある犬を闘犬用として繁殖を継続すべきであると反発した為、ペット用に改良を進める派と闘犬使用継続派の対立は次第に深刻となり、最終的に闘犬用として使うための犬が分離独立し、別の犬種として発展していきました。

その結果、生まれたのが闘犬の性質を強められた「アメリカン・ピット・ブル・テリアで、ペットやショードッグとして改良されたのが「アメリカン・スタッフォードシャー・テリア」です。
そのため両犬は、外見では区別がつかないほどよく似ています。

本種は現在ショードッグやペットとして飼育されることが多く、闘犬として使われているものはあまり多くありません。
闘犬として使われているものは血統書の有無に関わらずアメリカン・スタッフォードシャーとしてでなくピット・ブルとして扱われています。

因みに「アメリカンピットブルテリア」は、闘犬とした特化されているとして、現在も国際畜犬連盟(FCI)やアメリカンケネルクラブ(AKS)など多くの国や機関で、犬種として公認されていません。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの特徴

筋骨隆々で、飼い主に従順で知らない人とも社交的な性格

アメリカンスタッフォードシャーテリアは、非常に筋肉質でガッチリとした堂々たる引き締まった体格をしています。
頭部は大きくて丸く、口が大きく顎の力が非常に強いです。
マズルはやや短めであり、耳は「ローズイヤー」と呼ばれる垂れた耳が巻いて後ろに向いている形の耳をしていますが、断耳されることもあります。

被毛は短いスムースコートで光沢があり、体に密着して生えています。
カラーは様々な色が認められており、ブラック、ブルー、ブリンドル(虎毛)、ブラック&ホワイト、タン&ホワイトなど、単色からパーティーカラー、パッチ(斑)のタイプも存在します。
ただ、白が80%以上の場合は好ましくありません。

性格は、元々は闘犬でしたので非常に強い闘争心がありましたが、現在では選択繁殖を重ねる事によって大人しく安定した性格になりました。
飼い主に対しては非常に従順で、見知らぬ人や子供に対してもフレンドリーに接する事が出来ます。
ただ、非常に力が強く、飼い主の目が届かない場合などで、思わぬトラブルが発生しないとも限りません。
他の犬とも仲良く出来るとは言われていますが、些細な事で興奮してしまい、トラブルになってしまうケースも考えられますので、散歩時などは十分に注意しましょう。
アメリカンスタッフォードシャーテリア

外見

・がっしりとした筋骨隆々の体格
・口が大きく顎の力が非常に強い
・脚は長い
・耳は垂れ耳
・尻尾は長く飾り毛のない垂れ尾
・被毛は短いスムースコート
・カラー:「タン・アンド・ホワイト」、「ブルー」、「ブラック」、「ブリンドル」、「ブラック・アンド・ホワイト」など
・パッチも可だが、ホワイトが80%以上の場合は好ましくない

性格

・元々は強い闘争心があり、攻撃的な気質を持ってたが、現在では大人しく安定した性格に
・飼い主には非常に従順
・服従心が非常に強く、しつけ次第で興奮状態を指示一つで制御する事も可能
・フレンドリーで知らない人とも普通に接することができまる
・他の犬に対しては、闘争心をむき出しに攻撃的になってしまうことも

体重  18~23kg
体高  43~48cm

アメリカンスタッフォードシャーテリアの健康

「先天性の心臓病」、「股関節形成不全」、「白内障」に注意

アメリカンスタッフォードシャーテリアの平均寿命は、10~12歳ほどです。

かかりやすい病気は「先天性の心臓病」、成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全」、「白内障」などがあります。
また、「腫瘍」ができやすいとも言われています。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

アメリカンスタッフォードシャーテリアの運動

1日1時間以上の散歩

体力が豊富にありますので、多くの運動量を必要とします。
できれば1日1時間以上の散歩や運動をしてあげて下さい。。
毎日の長めの散歩や遊びに加えて、ドッグスポーツに取り組むのがオススメです。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

アメリカンスタッフォードシャーテリアのしつけ

初心者が飼うには難しい

闘犬の気質を持つため、飼い主さんに牙をむくこともあれば、他の犬に対して自分の強さを見せつけたりする事がある為、アメリカンスタッフォードシャーテリアを飼うには徹底した服従訓練が必要です。

子犬の頃から他の犬や動物とのつきあい方をしっかり訓練させてあげてください。
訓練次第で、飼い主さんには愛情深く接したり、社会性を身につけることもできますが、しつけの難しさから考えると初心者が飼うには難しい犬種といえます。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

アメリカンスタッフォードシャーテリアの手入れ

タオルを濡らして体を拭いて下さい

コートは短いので、毛の手入れは楽です。
汚れたらタオルを濡らして拭き取るケアをしてあげてください。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの価格

30万円前後が相場

アメリカンスタッフォードシャーテリアをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、30万円前後が相場となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 改良されたとはいえ、散歩時には十分に注意を

元々闘犬であったアメリカンスタッフォードシャーテリアですが、現在では激しい闘争心を抑えられ、大人しく飼いやすい性格となっています。
とは言え、些細な事から攻撃的になり、思わぬトラブルに発展してしまう可能性もあります。
ですので、普段の散歩時やドッグランで遊ばせる時など、十分に気を付けて、基本的にはリードを付けるようにしましょう。

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