イビザンハウンドの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ドッグ界の「遠藤憲一」 イビザンハウンド

鹿のようなスリムな体型と精悍な顔立ちから神経質な印象を受けますが、実際は優しくて温厚なイビザンハウンド。
気難しそうなのに、実は付き合いやすいと言うと、俳優の「遠藤憲一」さんか詐欺師くらいではないでしょうか?
まあ、もっとも詐欺師はそう装っているだけではありますが‥‥

ここでは、イビザンハウンドの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



イビザンハウンドの歴史

優秀な個体同士を交配させて生まれた有能な猟犬

イビザンハウンドはその起源が非常に古く、古代エジプトのファラオ達が連れていた猟犬「ファラオハウンド」が祖先と言われています。
また、原始的な容貌を今も残していると言われています。
実際、エジプトの紀元前3400年頃のファラオの墓碑にイビサハウンドと思しき姿が描かれていたといわれています。

西暦前8世紀にエジプトと地中海とを往復していたフェニキア商人が、スペイン領のイビサ島に持ち込んだ犬種が起源と言われています。

イビザンハウンドが持ち込まれた当時のイビサ島は、食糧が少なくてかなり過酷な生活環境でした。
それ故に、生き残るためイビザンハウンドは有能な狩猟犬に必要な能力である視覚や聴覚、嗅覚や狩猟能力を発達させていきました。
さらに能力が高まっていくよう優秀な個体同士を交配させていったため、より嗅覚と聴覚も研ぎ澄まされ、昼夜問わず狩りをできるほどの能力を身に着けました。

この犬種が世界で知られるきっかけとなったのは、イビサ島の近くにあるマジョルカ島在住のドッグショー審査員がイビザンハウンドに興味を抱いたことが始まりだったと言われています。
この審査員が熱心に繁殖計画を進めた結果、イビザンハウンドは1950年頃にはヨーロッパや北アメリカに広がって知られるようになりました。

イビザンハウンドは、野ウサギ狩りをしていた狩猟犬だったので、非常に俊敏でジャンプ力が優れており、助走なしの垂直飛びでもかなりの高さを飛べることが知られています。
嗅覚と聴覚も非常に優れているので、昼夜を問わず狩りをすることができるほどの高い能力を持っています。

イビザンハウンドの特徴

従順で、忍耐力があり、家族に愛情深い

イビザンハウンドは、鹿のようなスリムな体をしている優雅な印象の大型犬です、
ピンと立った大きな立ち耳も特徴です。
また、運動神経も非常に高く、スピード、スタミナ、それに高いジャンプ力があり、もはや鹿です

被毛は3種類のタイプに分かれており、短毛のスムースコートと長毛のロングコート、そして硬い剛毛のワイヤーコートが存在します。
カラーは、ホワイト&レッドと単色のホワイトとレッドが好ましいとされています。

性格は温厚で優しく、基本的にはフレンドリーです。
ただし、見知らぬ人に警戒心を見せる事もあります。
特に小動物や猫、小型犬などを追いかけてしまう事もあるので、気を付けましょう。
飼い主に対しては従順で、家族の対しても深い愛情を見せます。
イビザンハウンド

外見

・優美な弓形を描く長い首と大きく直立した耳が特徴
・鹿のような美しくスマートな体型
・全体的に気品溢れるとても美しい犬種
・目はつぶらで、瞳は琥珀色
・高い運動神経を持っている
・人狼爪(デュークロウ)が生えていおり、昔は切除していましたが、最近は動物愛護の観点から切除せず残すことが多くなってる
・被毛は短毛のスムースコートと長毛のロングコート、硬い形質のワイヤーコートの3種類
・カラー:ホワイト&レッドが好ましいとされ、単色のホワイトやレッドもいる

性格

・おとなしく冷静
・飼い主にはとても従順
・忍耐力がある
・家族に対する愛情は深い
・やや独立心が強く、頑固な一面もある
・時々、神経質になり、攻撃的な面を見せる事もある

体重  20~30kg
体高  55~75cm

イビザンハウンドの健康

寒さには弱いので、冬場は注意

イビザンハウンドの平均的な寿命は10~12年ほどです。

イビザン・ハウンドは頑健で強いのですが、殺虫剤やノミ取り粉などの薬品にアレルギー反応を示すことがあります。

また、寒さには非常に弱いので、冬などの寒い時期はペット服を着させるなどの対応をしてあげて下さい。

発作に見舞われがちな血統があるようです。
遺伝的に、「神経軸索ジストロフィー」という神経や筋肉の病気にかかる傾向があります。

イビザンハウンドの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

イビザンハウンドの運動

とても多くの運動量を必要とします

元気いっぱい走り回ることが大好きでな犬種ですので、都会生活にはやや不向きです。
とても多くの運動量を必要としますので、自転車引きや、ノーリードが許される安全な広場やドッグランのような場所での自由運動の時間をとってあげたいところです。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

暑さには強い犬種ですが、寒さに弱いので、冬場は暖かい寝床を用意してあげましょう。

イビザンハウンドのしつけ

独立心が強いので、しつけは簡単ではない

独立心が強いので、しつけは難しくないが、決して簡単ではないでしょう。
初心者の方が飼うには難しい犬種と言えます。

イビザン・ハウンドは、完全に止まった状態からでも、信じられないくらい高く跳び上がることができるので、ほとんどの塀は軽々と跳び越えます。
ですから、この犬の安全を確保するためにも、かなり高い塀で囲うか、または、屋根付きの飼育場を用意してください。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

イビザンハウンドの手入れ

被毛の種類によって変わります

スムースヘアードの方であれば、汚れた時に雑巾などで拭くか、まれに獣毛ブラシでブラッシングする程度で十分です。

ワイヤーヘアードタイプは毛が絡まってしまうので、時々ブラシをかけて無駄な毛を処理しましょう。

イビザンハウンドの価格

諸費用込みで50万円前後

イビザンハウンドをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、海外のブリーダーさんから輸入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、諸費用込みで50万円前後になると思われます。

ただ、海外から輸入となると、犬の心身に大きな負担となります。
特に子犬ともなると、甚大なストレスとなりますので、あまりおススメしません。

まとめ

✔ 小さな生き物を追いかける事がある

イビザンハウンドは、狩猟本能から小動物や猫などを追いかけて飛びつく事があります。
この犬種の高い運動能力から走り出したら、追いかける事は困難なので、散歩の際には十分に注意しましょう。

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