コモンドールの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ドッグ界のファンクスター コモンドール

特徴的なドレッドヘアがファンキーなコモンドール。
ドッグ界のブルーノ・マーズとも言えるファンクスターです。
でも、大型犬なので、2m近くあった「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」のモーリス・ホワイトが近いかも知れません。

ここでは、コモンドールの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



コモンドールの歴史

羊に似るように繁殖された古い犬種

コモンドールの原産国はハンガリーとされています。
その生い立ちについてはよく分かっていませんが、古くから存在する犬種で、11世紀半頃から13世紀半頃にかけてバルカン半島で遊牧民として生活していたクマン人がハンガリーに持ち込んだとされています。

牧羊犬として、羊に似るように繁殖され、ベルガマスコ・シェパード・ドッグやマレンマ・シープドッグのアブルツェーゼタイプのものなどが作出に用いられたと考えられています。
主に護畜犬として使われ、羊を守るのに使われていました。

名前の由来は、「クマンの犬」という意味で名付けられたという説と命令者という意味の「コマンダー」という言葉からついたという説などがあります。

原産国ハンガリーとアメリカ合衆国では、現在でも牧羊犬など実用犬としても多く使われています。

ハンガリーの国犬でありながら、国宝としても指定されています。

コモンドールの特徴

見知らぬ人には懐かない性格の歩くモップ

コモンドールは、被毛に隠れて判りづらいですが、とても筋肉質で力強い大型犬です。
尻尾は長く垂れており、耳も垂れ耳です。

コモンドールの最大の特徴は何と言ってもモップのようなシャギーコート(むく毛)でしょう。
この厚いコートは三重構造になっており、上毛は粗く硬めで、油分の多い中毛は水をはじき、下毛は細かく密生したやわらかい毛質をしています。
これらの毛が巻き付くことによって縄状になっていますが、子犬の頃はただのウェーブコートに見えますが、成長していくにしたがって紐のようになっていきます。

このような毛質の為、寒さや雨風にも強く、他の動物に噛まれたとしても鎧の役目をしてくる優れた被毛です。
ただ一つ弱点があります。それは暑さですので、もし飼育するのであれば、環境は20度以下を目安とするようにしましょう。

カラーはアイボリー(淡いクリーム色)のみです。

性格は自立心が強く、頑固な一面がありますので、飼い主はリーダーとしての毅然とした態度が求められます。
家族への愛情は深いのですが、警戒心が強く、見知らぬ人に対して懐くことはほとんどありません。
また、知能もとっても高いです。コモンドール

外見

コモンドル最大の特徴は、モップのように垂れた長いシャギーコート(むく毛)です。
この厚いコートは三重構造になっていて、上毛は粗く硬めのオーバーコート、中毛は油分の多い水をはじくミドルコート、下毛は細かく密生したやわらかい肌毛で成り立っています。
このため、寒さや雨風にも強いです。
毛色はアイボリー(薄いクリーム色)に限られます。
体格は筋骨隆々でがっしりした体格をしており、マズルと脚は短めで太く、胴は少し長めで、耳は垂れ耳、尾は垂れ尾です。

性格

性格は優しく賢いですが、自立心が強く、頑固で警戒心が強いです。
勇敢で、家族や他のペットを守ろうとしますが、見知らぬ人に対して懐くことはなく、番犬向きです。
敵とみなした人間や動物に対しては、攻撃的になる傾向もあるので注意が必要です。

体重  40~60kg
体高  65~80cm

コモンドールの健康

皮膚疾患にかかりやすい

コモンドールの平均寿命は、10~12歳ほどです。

コモンドールは頑健な犬種ですが、長毛で独特の毛質をしていますので、お手入れ不足では皮膚疾患にかかりやすくなります。
場合によっては治療のために刈り取る必要があるため、日頃からの通気を良くするなどのケアが大切です。

顔の毛も伸ばす場合が多く、目に入ることで眼疾患が起こりやすくなります。
また、「眼瞼内反外反」の個体がときどき見られるようです。

その他、大型犬一般に起こりやすい成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全」や「胃捻転」にも注意してあげましょう。
特に「胃捻転」は死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

コモンドールの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

コモンドールの運動

朝晩1時間ずつの散歩を

散歩や運動は少なくとも朝晩1時間ずつ行ってあげましょう。

時にはドッグランなどで、自由に運動できる時間を用意してあげることも必要です。
運動不足ではストレスがたまり、反抗的になったり、飼い主に挑戦的な態度に出る事もあります。

コモンドールのしつけ

しっかりと上下関係を理解させましょう

賢いので、しつけの飲み込みは早いですが、プライドが高く、自立心も高いため、自分で考えて判断する面があります。
子犬の頃から甘やかすばかりでなく、けじめのあるメリハリを付けたコミュニケーションを心がけてください。

飼い主には忠実ですが、リーダーシップの取れない飼い主には従わないので、しっかりと上下関係を理解させましょう。
訓練やドッグスポーツに挑戦するのは良い解決策といえるでしょう。
また、家族であってもしつこく構う子どもには厳しい態度を示すことがありますので、注意が必要です。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

コモンドールの手入れ

被毛の手入れはかなり大変

被毛の手入れはかなり大変です。
コームやブラシは通りませんので、日頃から丁寧に手や指で毛のあいだをすいて、抜けた無駄毛を取り除いてあげてください。
また、 コードの毛をすべてほどいて洗うことはほぼ不可能に近いため、そのまま洗ってできる限り乾かすことになります。
しかし絡まったまま洗って乾かすことを繰り返すと、次第にフェルト化して、ますますほどけなくなります。

シャンプーは、コモンドールの成犬の場合は乾燥するまで2日かかるともいわれていますので、シャンプー後も衛生を保ち、体を冷やしたり皮膚が蒸れたりしないよう気を配ってあげましょう。

コモンドールの価格

50万円程度が目安

コモンドールをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、50万円程度が目安となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 暑さにはメチャクチャ弱い

とても特徴的な見た目はしており、気になる人も少なからずいると思います。
ただ、この犬種には弱点があります。それは暑さですので、もし飼育するのであれば、環境は20度以下を目安とするようにしましょう。
大型犬ですが、室内での飼育がベストだと思います。

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