ファラオハウンドの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

全犬種中トップクラスの古い犬種 ファラオハウンド

世界的に希少なファラオハウンドは、並外れたスタイルの良さとクールな佇まいをしています。
頭脳も明晰で、外で遊ぶときは活発ですが、室内では猫のように大人しく過ごすメリハリの利いた犬種です。

ここでは、ファラオハウンドの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ファラオハウンドの歴史

名前の由来は「ツタンカーメン」?

ファラオ・ハウンド(英:Pharaoh Hound)は、マルタ共和国原産で紀元前1000年ごろにフェニキア人によってマルタ島へ持ち込まれた古代エジプト原産の超古代犬種でガゼル狩りの猟犬「チズム」が先祖犬と言われており、3000年以上の歴史を誇ります。
マルタ島では、ウサギ狩りで活躍をしていたことから、「ラヴィット・ドッグ」とも呼ばれ親しまれています。

1960年代にはイギリスに輸出されてブリーディングが行なわれるようになり、ファラオ・ハウンドという名前がつけられました。
この「ファラオ」というのはツタンカーメンのことで、先祖犬がエジプト原産であり、高貴な印象から命名されたといわれています。

現在では、マルタ共和国の国犬とされています。

ファラオハウンドの特徴

抜群のスタイルで優雅な雰囲気

ファラオハウンドは、筋肉質で引き締まったスリムな美しい体型をしており、ろうそくの炎のような形から「ろうそく耳」と呼ばれる大きな立ち耳と、神秘的な美しい琥珀色の眼をしています。
喜んだり興奮したりすると、「ブラッシング」と言われる鼻や耳がピンク色に紅潮する特性があります。

表情も豊かで、歯をみせて笑ったり、叱られたら大きな立ち耳を後ろに倒してしょんぼりしたりします。

被毛は抜け毛の少ないシングルコートで、短くて光沢のある滑らかな毛質です。
カラーは、タンか濃いタンが認められており、尾の先、胸、指、顔の中央のホワイトマーキングは認められています。

性格は、クールな外見とは違って、家族に対して非常に愛情深く、飼い主には忠実で、甘えん坊な姿も見せてくれます。
ただ、警戒心が強い傾向があり、元々ウサギ狩りの狩猟犬だったことから、小さな動物を見ると、追いかけてしまう習性があります。
しっかりとしつけを行い、散歩時には事故にならないように注意しましょう。

外見

引き締まったスリムな体型で、抜群のスタイルをしています。
凛々しい顔つきで、琥珀色の美しい瞳を持ちます。
マズル・首・脚・胴・尾が長く、耳は大きなろうそく耳で、尾は先細りのサーベル形の垂れ尾です。
体は筋肉質で引き締まっていて、身体能力が高いです。
被毛はスムースコートで、カラーはレッド系の単色や、それにホワイトのパッチが入ったものなどがあります。
興奮したときに耳や鼻が紅潮するという珍しい特性を持っています。

性格

見た目からはクールな印象ですが、性格は人懐こく、温和で飼い主に従順です。
警戒心をありますが、フレンドリーでもあり、子供にも寛容です。
運動神経は見た目通りに高いです。

体重  18〜25kg
体高  53〜64cm

ファラオハウンドの健康

寒さに弱いので対策をして下さい

ファラオ・ハウンドの平均寿命は11~14歳程度です。

基本的に健康で、遺伝的疾患も少ない、とても飼いやすい犬種です。
ただ、寒さに弱いので、気温の低い冬などはベッドに毛布を敷いたり、洋服を着させるなど、そのあたりのケアはしてあげましょう。
また、耳が腫れて痒そうにしている場合は、「耳のしもやけ」の可能性があります。

ファラオハウンドの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

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ファラオハウンドの運動

毎日1時間程度の散歩を2回

運動量がとても多く、毎日1時間程度の散歩を2回は最低限必要です。
運動神経が良く、走る事が大好きなので、時にはドッグランなどで思いっきり走らせてあげて下さい。

運動不足になると、ストレスが溜まってしまい、自傷行為などの問題行動を起こす原因となりますので、気を付けて下さい。

ファラオハウンドのしつけ

学習能力は高い

しつけの飲み込みや状況判断力も良いが、自立心旺盛なため根気よく教える必要がある。
本能的に猫や小動物を見ると追う習性がありますので、興奮を抑えられるようトレーニングをしましょう。

また、警戒心が強い傾向があるので、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ファラオハウンドの手入れ

被毛のケアは簡単なほう?

短いスムースコートなので抜け毛もそれほど多くなく、被毛のケアは簡単なほうです。
マッサージ効果や愛犬とコミュニケーションをとるために、定期的にブラッシングをしてあげましょう。

ファラオハウンドは寒さにとても弱い犬種です。
寒い冬の日は、暖房で室温を調製したり、服を着させるなど対策をしてあげて下さい。
また、耳にしもやけを起こしやすいので、スキンシップもかねて耳のマッサージをして血流を良くすることもオススメです。

ファラオハウンドの値段

海外からの輸入やブリーダーから直接購入

ファラオハウンドは、世界的に見ても希少な犬種で、ほとんど見かける事はないと思います。
家族として迎え入れるのであれば、海外からの輸入やブリーダーから直接購入するしかないでしょう。
その際の費用は、交渉次第ですが、50~70万円程度になると思われます。
海外輸入の場合は、さらに20~30万円がプラスしてかかります。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 温和で優しい性格
✔ 耳のしもやけに注意

ファラオハウンドは、そのクールな見た目とは裏腹に、家族に対してとても愛情深く、時には構って欲しくて甘えてくるような可愛いらしい一面を持っています。

とても寒さに弱い犬種ですので、暖房による室温の調整や洋服を着させるなどを当然ですが、ファラオハウンドは耳に「しもやけ」を起こしやすいです。
ですので、スキンシップも兼ねて耳のマッサージをしてあげて、耳の血行を良くしてあげて下さい。

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