イングリッシュポインターの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

「そんなヤツ、おるかい!」「いやっ、います」 イングリッシュポインター

無駄のない引き締まった体に無尽蔵のスタミナがあり、その上に非常に頭も良く忍耐力もあるパーフェクトな犬種であるイングリッシュポインター。
才色兼備で運動神経も抜群であり、性格も良いという事ですが、ちょっとイタい人が理想のタイプを聞かれた時の回答のような「そんなヤツ、おるかい!」って言いたくなるような犬種です。

ここでは、イングリッシュポインターの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



イングリッシュポインターの歴史

イギリスの傑作犬種

イングリッシュポインターは、イングランドが原産の鳥猟犬であり、いわゆるガンドックです。
その並外れて優れた能力から数多くいるポインターの中でも代表的な犬種とも言えるでしょう。

獲物を見つけたときに、低い姿勢をしてしっぽをピンと伸ばし、そして片足をあげる「ポイント」のポーズをとることから、「ポインター」という名前がつけられたそうです。

イングリッシュポインターの歴史は、じつはそれほど古くはなく、もともとの祖先となった犬は、スペインやポルトガルなど南ヨーロッパの土着犬だと考えられていて、1703年に始まったスペインの王位継承戦争のときに、イギリスに持ち込まれ改良され始め、18世紀には現在の姿になったと言われています。

「フレンチポインター」や「イタリアンポインター」、そして「フォックスハウンド」などと交配し、繁殖がなされたそうです。
さらに、「ブラッドハウンド」、「グレーハウンド」といった犬種の血筋を取り入れることにより、聴覚や走る力やスピードにおいてさらなる進化を遂げたイングリッシュポインターは、イギリスの傑作犬種とまで言われるようになりました。

イングリッシュポインターは、その猟犬としての強さ、勇敢さなどの並外れた実力ゆえに、貴族たちや猟師たちから高い人気を誇るようになり、その当時ではセッターと人気を二分するほどだったようです。
しかし、その猟犬としての負けん気の強さが扱いにくくなってしまい、今度はセッターと交配することでより穏やかな性質を取り入れられました。

イングリッシュポインターの特徴

優しい性格で、とても賢く飼いやすい犬種

イングリッシュポインターは、無駄のない筋肉質でスマートな美しい姿が魅力の犬種です。
運動能力も素晴らしく、それでいて気品が溢れています。
首はスッキリとしており、耳は垂れ耳で、特徴的な細長いピンとした尻尾をしています。

被毛は手入れの楽な短毛で、滑らかで美しい光沢があります。
カラーは、レモン&ホワイト、オレンジ&ホワイト、レバー&ホワイト、ブラック&ホワイトなどのホワイトをベースにして様々な色の斑があるのが一般的です。
ただ、単色の場合もありますし、トライカラー(3色)の場合も認められています。

性格は、穏やかで優しく、安定しています。
飼い主に対しては従順で、家族への愛情も深いです。
フレンドリーな性格でもあり、攻撃性は少ないですが、猟犬だった名残を見せ、スピード感溢れる走りを見せたり、活発に動き回る事もあります。
また、大変賢く、集中力も高いので、しつけの飲み込みも早いです。イングリッシュポインター

外見

・無駄な贅肉がなく筋肉質で均整のとれた、しなやかで美しい体格
・身のこなしも気品に溢れている
・耳は垂れ耳
・被毛は美しく滑らかで短く、豊かな光沢がある
・カラー:ホワイトのベースに黒、レバー、レモン、オレンジなどの斑が入っているのが一般的ですが、単色の場合もある

性格

・飼い主に忠実
・忍耐強く優しい性格
・とても賢く、集中力も高い
・フレンドリーで子供がいる家族でも飼いやすい
・家族と一緒にいることを好む
・無駄吠えも少なく、室内飼いも十分可能

体重  20~35kg
体高  60~70cm

イングリッシュポインターの健康

「白内障」や「眼瞼内反症」など眼の疾患に注意

イングリッシュポインターの平均寿命は、12~14歳ほどです。

白内障」や「眼瞼内反症」など眼の疾患にかかりやすかったり、成長時に股関節に異常を「股関節形成不全」などにもなりやすいです。
ただ、大型犬としては長生きしてくれるほうの犬種で、基本的には健康です。

大型犬に多い「胃捻転」は死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

また、垂れ耳なので、「外耳炎」には注意が必要です。
定期的に耳掃除を行い、耳の中を清潔に保つようにしましょう。

イングリッシュポインターの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

イングリッシュポインターの運動

1日2回、1回あたり1時間程度の散歩

ポインターは、エネルギッシュで体力も他の犬と比べてあります。
散歩時間が短かったり、ゆっくりした散歩だったりすると運動量が足らず、ストレスになってしまう可能性があります。
長い距離を走らせ、自然の中で遊ばせてあげるようにしてあげてください。
1日2回、1回あたり1時間程度の散歩が理想的です。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

イングリッシュポインターのしつけ

しっかりと信頼関係を築くことが必要

イングリッシュポインターには、子犬の頃からしっかりと信頼関係を築くことが必要となります。
散歩のマナーをしつけることを優先的にしてあげてください。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

イングリッシュポインターの手入れ

硬く絞ったタオルで拭く程度で充分

イングリッシュポインターは短毛ですので、あまり手がかかりません。
定期的に硬く絞ったタオルで拭く程度で充分です。

垂れ耳なので、「外耳炎」予防のためにも、定期的に耳掃除を心掛けましょう。

イングリッシュポインターの価格

25万円前後が相場

イングリッシュポインターをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、25万円前後が相場となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 優れた運動能力と気品溢れる姿が特徴

イングリッシュポインターは、非常に優秀な犬種です。最優秀と言ってもいいくらいです。
無駄のない美しい容姿に立ち振る舞いまで優美に見えます。
筋肉質なその体には、素晴らしい運動能力が備わっており、その上に体も丈夫です。
性格も落ち着いていて、頭もよく、とにかく優秀過ぎる犬種です。

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