シェットランドシープドッグの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ニュータイプのような犬種 シェットランドシープドッグ

とても高い知性を持っており、高い感受性ゆえにナイーブなシェットランドシープドッグ。
ガンダムで言うニュータイプのような犬種です。

ここでは、シェットランドシープドッグの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



シェットランドシープドッグの歴史

「シェルティ」という愛称で親しまれています

シェットランド・シープドッグは、スコットランドのシェトランド諸島を原産地とする犬種です。
「シェルティ」という愛称で親しまれています。

その歴史はとても古く、同じくスコットランド地方の牧羊犬である「ラフ・コリー」や「ボーダー・コリー」と起源は同じではないかと考えられています。

シェトランド諸島は土地が荒れているため使用できそうな牧草地は狭く、家畜も小型化する傾向があった為、それに適応するようにシェットランド・シープドッグも小型化していきました。
管理していた家畜は、羊だけでなく、牛、豚、ニワトリなど多岐にわたり、万能な牧羊犬として重宝されていました。
また、ボーダー・コリーと同じ祖先を持つ犬のうち小型のものがこの土地に適応し、この地がヴァイキングの支配下にあった時代に、彼らがスカンジナビア地方から持ち込んだ「サモエド」などのスピッツ系の血が配合されたものが原型であるという説もあります。

19世紀の終わり頃、イギリス海軍の艦隊が演習のためにこの島を訪れるようになると、これらの子犬が盛んにイギリス本土に持ち込まれるようになり、ラフ・コリーなどを交配させながら大型化しないように作出されたものが現在のシェットランド・シープドッグです。
また、キング・チャールズ・スパニエルやポメラニアンの血が入っているとも考えられていおり、当初はシェットランド・コリーという名称が一般化し、1909年にイギリスのケネルクラブがこの名称で公認するが、コリーのブリーダー団体からの抗議を受け、数年後に現在の名称に変更されました。

20世紀に入ると、現在に近い形にまで改良が進み、ラフ・コリー似の優雅な外見や元々備わっている賢さ、家族に対する愛情の深さなどで世界中で人気を集めるようになりました。
当初は、「シェットランド・コリー」と呼ばれていましたが、コリーの犬種団体から抗議を受け、現在の「シェットランド・シープドッグ」という名前になりました。

シェットランドシープドッグの特徴

穏やかで優しく美しい犬種

シェットランドシープドッグは、筋肉質な体つきをしており、抜群の敏捷性を持っています。
マズルは長く、耳は比較的大きな立ち耳です。
一般的に小型のコリーと言われますが、実際は体のバランスや顔の形も実は違います。
首まわりから胸にかけて襟巻のような特徴的な豪華な飾り毛があり、メスに比べてオスの方が豊かな傾向があります。

被毛はダブルコートで、アウターコートは真っ直ぐな硬めの毛質で長く伸びています。
カラーは、セーブル(茶色)、トライカラー(白・黒・薄茶のタン)、ブルーマール(シルバーブルーの毛色に黒が散らばった毛色)、ブラック&ホワイト、ブラック&タンの5色が一般的です。
ただ、セーブルの中に、ブルーの持つ淡色化遺伝子を持つセーブルマールというものがありますが、この色素の犬では耳や目に障害を持っていたりするなどの遺伝疾患が起こるため、セーブルマール同士の「ダブルマール」と呼ばれる繁殖は避ける必要があります。

性格は、非常に活発で感受性が強く、周囲の状況を理解し判断するような知性があります。
また、飼い主に対しては従順であり、責任感も強いので、しつけはし易い犬種と言えます。
また、警戒心が強く、比較的よく吠えるので、番犬としても優秀でしょう。シェットランドシープドッグ

外見

シェルティは体長が体高よりやや長く、筋肉質で敏捷です。
胸は深く、鼻は長く、耳は比較的大きめで前方に向いており、先端が前に折れているものが理想とされています。
首まわりから胸にかけて襟巻のような豪華な飾り毛が特徴です。
また、全体にオスの方が毛量が豊かなことが多い傾向があります。
コートの色のバリエーションが様々あり、基本はセーブル(茶色)、ブラック、ブルー(灰色)に、白やタン(薄茶色)が組み合わされます。
その結果、セーブル&ホワイト、トライカラー(黒白とタン、ブラック&ホワイト&タンと呼ぶこともある)、ブルーマール&タン(灰色と白とタン、単純にブルーマールと呼ぶこともある)、それにタンが入らず2色で構成されるバイブラック、バイブルーと5種類があります。

セーブルの中に、ブルーの持つ淡色化遺伝子を持つセーブルマールというものがありますが、この色素の犬では奇形や遺伝疾患が起こるため、セーブルマールは公認されていません。

性格

シェルティは基本的には、穏やかで優しい性格です。
活発で感受性が強く、時には繊細な面を見せます。
主人に対してはとても従順で状況判断に優れており、理解力があります。
また、牧羊犬時代の資質で警戒心が強く吠えるため、番犬としても優秀です。
家族は大好きで甘えん坊。長時間の留守番はストレスの原因となります。

体重  6~7kg
体高  35~41cm

シェットランドシープドッグの健康

「甲状腺機能低下症」、「てんかん」には要注意!

シェットランドシープドッグの平均寿命は、12〜13歳ほどです。

かかりやすい病気として、「甲状腺機能低下症」があります。
この病気は、元気がなくなり、太り気味となり、睡眠時間が長く、脱毛が起きるなどの特徴があります。
この病気では一生、投薬が必要となります。

遺伝性疾患としては「角膜ジストロフィー」が起きやすいとされており、黒目部分に外から見たモヤがかかるようになりますが、白内障と異なり失明することは少ないとされています。

また、シェルティは遺伝的な「てんかん」の起きやすい犬種と言われています。

シェットランドシープドッグの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

シェットランドシープドッグの運動

毎日1時間以上の散歩

小さい体の割には体力があるので、1日に1時間以上の散歩が必要です。
運動不足によりストレスがたまると、無駄吠えの原因となることがあります。
家族に対する愛情が深く、家族と遊ぶことを好みますので、ボール遊びなども取り入れた方が喜ぶでしょう。

シェットランドシープドッグのしつけ

知性があるので、しつけ自体は難しくない

主人に従順で、知性もあるので、しつけ自体は難しくありません。

吠えのえるのは、この犬種の特性でもあるので、無理にしつけしても意味がなく、犬にとっても可哀そうです。
せめて無駄吠えをしないような環境つくりをして、対応しましょう。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

シェットランドシープドッグの手入れ

毎日ブラッシングをしてあげましょう

毛質はダブルコートで、春・秋の年に2回の換毛期以外にもよく毛が抜けます。
毎日ブラッシングをしてあげましょう。
トリミングは必要ありません。

シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。

シェットランドシープドッグの価格

30万円前後が目安

シェットランドシープドッグをペットショップで見かける機会はあまり多くありませn。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、30万円前後が目安となるでしょう。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 周囲の状況は察知して対応できる繊細な犬種
✔ 吠え癖もあるので、飼育環境に注意

シェットランドシープドッグは、元々牧羊犬として様々な家畜を外敵から守ってきた背景がありますので、周りの状況を理解し、対応する知性を持っています。
ただ、吠え癖もあるので、マンションでの飼育や下町などの密集した住宅街などには不向きかも知れません。
吠えるのが、この犬種の特徴でもあるので、それを理解した上で家族へ迎え入れるかを判断して下さいね。

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