ボーダーコリーの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

運動神経抜群で知能もトップクラスのボーダーコリー

ボーダー・コリーは非常に賢く、人の気持ちにも敏感に察知します。
こちらが落ち込んでいると大人しく寄り添ってくれたり、楽しそうにしていると一緒にはしゃいでくれたりと、これ以上ない素敵な家族となってくれます。

ここでは、ボーダーコリーの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ボーダーコリーの歴史

とても優秀な牧羊犬

ボーダー・コリーはイギリス原産で、「ボーダー」の名称は、原産地がイングランドとスコットランド、イングランドとウェールズの国境(ボーダー)地域である事やスコットランドのボーダー地方で飼育されていたからなど諸説があります。
「コリー」とは、スコットランドの方言で牧羊犬を意味します。

8世紀後半から11世紀にかけて、バイキングがスカンジナビア半島からイギリス北部のスコットランドへ持ち込んだトナカイ用の牧畜犬が土着の牧羊犬と交雑したことが、ボーダー・コリーのルーツになったと考えられています。

ボーダー・コリーは現役の牧羊犬として欧米を中心に世界中の牧場に広がった後、ドッグスポーツや訓練競技会に参加するようになり、やがて突出した能力からボーダー・コリーばかりが上位を独占するようになりました。

古い歴史のあるボーダーコリーの原産国であるイギリスで犬種として公認されたのは1976年でした。

ボーダーコリーの特徴

知能がもっとも高い犬種⁉

ボーダーコリーは中型犬に属し、がっしりとした体つきでバランスの良い体型をしています。
その被毛は、ダブルコートですので、抜け毛は多いです。
毛色のバリエーションは豊富で35種類ある上に、顔や胸、腹や手足の白い模様の入り具合を様々ですので、個性が際立つ犬種と言えます。
ただしホワイトが多いのは好ましくないとされています。

ボーダー・コリーは全犬種の中でもトップクラスに頭がよく、非常に活発で、愛情深くあり、人とのコミュニケーションに長けた犬種です。
ただ、飼い主に対しては従順であり、家族に対しても深い愛情を示す一方、知らない人や犬には関心が薄い傾向があります。

ボーダーコリー
外見

しっかりとした体型をしており、まれに背中に天使の羽根の形をした白い毛が生えている子もいます。
耳はたち耳、半立ち耳、たれ耳があります。
被毛はダブルコートで、長毛・短毛があります。
カラーは、ブラックアンドホワイトが多く、レッド、チョコレート、ブルー、ブルーマール、セーブルなど様々で、色の組み合わせは35種類存在すると言われています。
ホワイトが優勢なのは好ましくないとされています。
顔や胸、腹や手足にホワイトが入ります。

性格

性格は飼い主に対してとても忠実で家族思いですが、見知らぬ人へは無関心な傾向もあります。
また運動能力が高く、非常に活発なことから、「ハイパーアクティブ(超活動的)」と評されます。
全犬種の中では知能がもっとも高いと言われる事もあります。
また洞察力に優れており、作業中には自分で状況を判断して、行動をする事ができます。

体重  14 ~ 22 kg
体高  50 ~53cm

ボーダーコリーの健康

「セロイドリポフスチン症(CL病)」に注意!

ボーダーコリーの平均寿命は、12~14年ほどです。

かかりやすい疾患としては、関節の発育段階で異常が起きる遺伝疾患の「股関節形成不全」、「肘関節形成不全」に注意が必要です。
歩き方がおかしかったり、足を痛がるようであったら、早めに病院へ行くようにしましょう。

また、「セロイドリポフスチン症(CL病)」にも比較的かかりやすく、この疾患は、脳と神経を侵す遺伝病で、発症すれば必ず死んでしまう恐ろしい病気であり、治療法はありません。
脳の中にたまった老廃物を分解できず、蓄積することにより、運動障害や視覚障害を引き起こします。
発症するとふらつき、錯乱、方向感覚の喪失などの症状が現れます。
ボーダー・コリーには多いとされていて、多くは1~3歳ころまでに発症するようです。

最悪の場合、失明してしまう「コリーアイ」にも注意する必要があるでしょう。

ボーダーコリーの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ボーダーコリーの運動

毎日1時間程度の散歩を2回

スタミナのある犬種なので、毎日1時間程度の散歩を2回行ってください。
また、ドッグランなどで思いきり走らせたり、ドッグスポーツなども行い、ストレスを発散させてあげましょう。

運動不足になるとストレスが溜まり、問題行動の原因となってしまいます。
もし毎日、散歩へ連れていく自信がないようでしたら、ボーダーコリーを家族へ迎え入れるのは諦めて方が良いでしょう。

ボーダーコリーのしつけ

飼い主の前へ行かないようなしつけが必要

牧羊犬だった性質を残っているため、走る子どもや自転車を追いかけたりしやすい傾向があります。
ですので、散歩中は飼い主の前へ行かないようなしつけが必要です。
事故防止のため、必ず「リーダーウォークのしつけ」を行うようにしましょう。

また、非常に賢いので、飼い主を下に見ることもあります。
そうならないように飼い主は毅然とした態度で臨むようにしましょう。
だからといって大声で厳しく叱らず、褒めて伸ばす事を意識しましょう。

他人や他の犬に対して、よそよそしくなる傾向があるので、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ボーダーコリー(子犬)

ボーダーコリーの手入れ

ブラッシングは毎日する

ダブルコートで下毛が抜けますので、毎日ブラッシングをしてあげましょう。
特に春・秋の換毛期には、さらに抜け毛が増えますので、1日2回程度行うと良いかもしれません。

シャンプーは月に1~2回を目安に行いましょう。
あまり頻繁にシャンプーを行い過ぎると、肌に必要な油分まで失ってしまい、毛質や皮膚を傷めてしまいますので、気を付けて下さい。

また、垂れ耳のこの場合は、定期的に耳掃除を行ましょう。

ボーダーコリーの値段

茶色の子は高い⁉

コリーの子犬はペットショップで見かける事もありますが、必ずいるという訳ではなく、むしろ見かけない事の方が多いかも知れません。
おそらく、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなると思いますが、その際の費用は大体25~35万円が目安となります。
最近人気の茶色の子は、高い傾向があり、40万円を超える場合もあります。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 毛色の種類は35種類
✔ 知性は全犬種中トップクラス!
✔ 体力があり、運動量は多く必要

ボーダーコリーには、様々な組み合わせがあり、全部で35種類あります。
一般的なのが、白と黒のパンダのようなコンビネーションですが、最近では茶色がとても人気で値段も高めです。
ボーダーコリーを選ぶ際には、白が多い個体は遺伝的疾患が多い傾向があるので、気を付けましょう。

また、ボーダーコリーの賢さは全犬種中トップクラスで、しつけの覚えも早いです。
しかし、賢いだけに飼い主の人柄や能力も感じ取ってしまうので、体罰を与えたり、その場によって態度が一貫していないと人間を下に見てしまう事もあります。
愛犬にも尊敬される人間であるよう心掛ける事が必要かも知れません。

ボーダーコリーは、非常に体力があり、朝晩1時間ずつ以上の散歩が必要です。
フリスビーやゲームなどを行いながら、溢れる知能を刺激してあげると良いでしょう。
運動不足なると、自傷行為などの問題行動を起こしますので、それだけの運動に付き合う自信の無い方は、飼うのは諦めて下さい。

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