キングチャールズスパニエルの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

キングチャールズスパニエル

「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と非常に良く間違われるキングチャールズスパニエル。
名前がややこし過ぎるし、こうなる事は分かっていたはず。
「水野真紀」 と 「水野美紀」みたいなものでしょう。

ここでは、キングチャールズスパニエルの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



キングチャールズスパニエルの歴史

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルとは別犬種

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、イギリス原産の小型犬です。
名前が非常に似ていますが、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と「キング・チャールズ・スパニエル」は別種です。

イギリス王室で飼育されていた由緒ある愛玩犬ですが、19世紀ビクトリア王朝時代の流行から誕生したとの記述も見られますが、実際には17世紀のチャールズ一世や二世からの寵愛を受けていた事でも知られています。

「ピーラム・スパニエル」というフランスのスパニエル犬種(キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのブラック・アンド・タンの毛色のものによく似る)のマズルを「狆(ちん)」などとの交配によってつぶし、更にサイズを小型化させたものがキングチャールズスパニエルです。

1920年代になると過度の改造により健康被害が出始め、ブームも去り、いびきがうるさくて一緒に寝ると熟睡できないなどの理由により、愛好家からはマズルが長くハンサムで、サイズも大きめの姿に戻し、健康を取りもすことが願われるようになりました。
その結果、ピーラムの姿が忠実に復元され、現在も人気があるキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルが誕生しました。

健康面でも性格面でもキング・チャールズを大きく上回っていたキャバリアは人気を完全に奪い去り、キングチャールズスパニエルに取って代わるようにして世界的に人気の犬種になっていきました。

キングチャールズスパニエルの特徴

「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と「キング・チャールズ・スパニエル」の違い

名前が酷似している「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と「キング・チャールズ・スパニエル」は共にスパニエル種の小型犬ですが、見た目は結構違います。
「キング・チャールズ・スパニエル」は、頭の形がドーム型なのに対して、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」はほぼ平らに近いです。
耳の位置も「キング・チャールズ・スパニエル」の方が明らかに低く、体も小さめで、なによりもマズルが潰れています。

被毛は共にダブルコートであり、柔らかい手触りの少しウエーブのかかったロングコートです。
カラーも同じで、ブラック・アンド・タン、ブレンハイム、トライカラー、ルビーなどがあります。

性格はどちらも明るいのですが、社交的で活発な「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と比べると、控えめで穏やかな面が強調されています。

外見

マズルはつぶれていて、目は小さめで離れた位置に付いています。
その顔つきは「東洋人の顔つき」と例えられることがあります。
頭部は大きめでややずんぐりした体つきで、脚は細く、耳は垂れ耳、尾は垂れ尾でそれらには飾り毛がついています。
コートはシルクのような手触りのダブルコートでウエーブがかったロングコートです。
毛色はブラック・アンド・タン、ブレンハイム、トライカラー、ルビーなど、キャバリアと同じものです。

性格

甘えん坊で、陽気で温厚ですが見知らぬ人には無愛想な時もしばしばです。
基本的には落ち着いているので、飼い主の足元でゆっくりと時間を過ごすのが大好きです。
幼犬期の頃から社会性を育んでおけば、他の犬や猫とも仲良くなることができます。
子供にも寛容で、しつけの飲み込みも良いです。

体重  3.6〜6.3kg
体高  26〜31cm

キングチャールズスパニエルの健康

「熱中症」「膝蓋骨脱臼」「外耳炎」に注意が必要!

かかりやすい病気は「熱中症」、膝のお皿の位置が本来の場所からずれてしまう「膝蓋骨脱臼」、垂れ耳なので「外耳炎」に注意が必要です。

特に熱中症はキングチャールズスパニエルにとっては天敵です。
短頭種は体内の熱を逃すのが苦手だからです。
症状が現れると「呼吸困難」を起こしたり「多量のよだれ」が出たりしてぐったりとします。
夏場の散歩や運動は涼しい時間帯にして、公園のベンチなどで小まめに休憩を挟み、しっかりと水分補給をしてあげてください。

また、長毛種ではありますが、寒さにはとても弱い犬種で、冬の体調管理にも注意が必要です。

キングチャールズスパニエルの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

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キングチャールズスパニエルの運動

15~30分程度の散歩

運動量は少ないため散歩の時間も短めで済むので、気分転換も兼ねて15~30分程度の散歩で十分です。

高齢者でも安心して飼育することが出来ます。
また、足の関節があまり強くないので、ドッグランなどでも激しい運動はあまりおすすめできません。

室内での運動だけでも十分という事を聞く事もあるかも知れませんが、それだけではストレスが溜まってしまい、問題行動の原因となってしまいます。
少ない時間でもいいので、気分転換に外へ連れ出してあげて下さい。

キングチャールズスパニエルのしつけ

根気強くしつける必要

しつけやすい犬種ですが時に飼い主の命令を無視することがあります。
根気強くしつける必要がありますので、決して叱らずにほめながらしつけてあげてください。

また、人見知りをすると散歩の際に大変なので、幼犬期から社会性を身につけられるようにしておく事もをおすすめします。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

キングチャールズスパニエルの手入れ

週に3~4回は手入れを

絹のように柔らかい毛質なので、毛玉になりやすく抜け毛も多いですので、コームやスリッカーブラシ、ピンブラシを使って週に3~4回は手入れをしてあげてください。

シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。

キングチャールズスパニエルの価格

20~30万円が相場

キングチャールズスパニエルは、ペットショップで見かける事もありますが、その機会はあまり多くはないはずです。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、20~30万円が相場となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」とは違う犬種

「キング・チャールズ・スパニエル」は、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」と混同されがちですが、全く違う犬種です。
見た目も性格も違う部分が多くあり、人気犬種である「キャバリア」の方が飼いやすいと思われるかもしれませんが、どちらも飼いやすい小型犬です。

ただ、体が弱い傾向があるので、健康には十分に注意してあげましょう。

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