ラフコリーの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

『名犬ラッシー』のイメージそのままなラフコリー

ラフコリーは、スコットランド原産の大型犬です。
『名犬ラッシー』のモデルともなったこの犬種は、上品な容姿と明るい上に賢さを併せ持った優れた犬種です。

そこにいてくれるだけで、何だかわれわれ飼い主自身がワンランク上に行ったような錯覚をさせてくれる、そんな雰囲気を持った素敵ラフコリーです。

そんなラフコリーの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、値段などから見るしつけ方などの詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ラフコリーの歴史

「コリー」とは「黒い犬」という意味

ラフ・コリーは、スコットランド原産で、また、単に「コリー」と呼ばれることが多いです。
「コリー」という名前はスコットランド語で「黒い犬」という意味です。
現在のラフコリーの毛色はブラウンとホワイトですが、昔はブラックを含むトライカラーが多く存在していました。

ラフコリーを短毛にしたような「スムースコリー」という犬種も存在しますが、もともとは別の犬種でした。
しかし、とても良く似た容姿なので、兄弟種として認識されているのが現状です。

約2000年前にローマ人がスコットランドに連れてきた牧羊犬がルーツと言われています。
牧羊犬として羊の誘導の他に、水難救助犬としても活躍していました。

コリー犬には、毛の長い犬種(ラフ・コリー)と、短い犬種(スムース・コリー)がおり、1860年代には「スムース・コリー」がヴィクトリア女王を気に入ったため、兄弟種として「ラフ・コリー」も人気が出ました。
「スムース・コリー」は「イングリッシュ・グレイハウンド」を、「ラフ・コリー」は「ボルゾイ」をそれぞれ交配させ、両犬種は現在のマズルや脚が長い洗練された姿に改良されました。

ラフコリーをもっとも有名にしたのが、人気アニメの『名犬ラッシー』です。
とても賢く飼い主思いのラッシーの物語は世界中の人々の心は虜にしたと同時にラフコリーの関心も大いに集める事になりました。

ラフコリーの特徴

気品に満ち溢れて優しく、とても温厚

ラフコリーは、全体的な体のバランスが良く、とても品のある犬種です。
ファーのマフラーのような胸元のたっぷりとした飾り気が何とも美しい大型犬です。
豊かな被毛のため、体重以上に大きく見えるかも知れません。
性格も落ち着いていて、賢さもあり自立心もあります。
友好的なので、多頭飼いにも問題ないでしょう。

ラフコリー
外見

マズルと脚が長く、先が折れ曲がった半垂れ耳(セミクリップイヤ)で、ふさふさしたサーベル形の垂れ尾を持ちます。
被毛は美しいロングコートを持ち、首回りや脚回りの飾り毛がなんとも気品に満ち溢れています。
毛色はブラック・アンド・ホワイト、ホワイト、セーブル、マーブルなどがあります。

性格

陽気で優しく、とても温厚で我慢強い性格です。
攻撃的な面はなく、とてもフレンドリーです。
また、非常に賢く、飼い主に従順なので初心者でも飼いやすいです。

性別でほんの少し性格差があると言われいます。
オスは素直でやさしい性格で、気が弱い面があります。
メスは飼い主への依存度が少し高く、気が強い面があります

体重  20~34kg
体高  56~61cm

ラフコリーの健康

目や耳、胃などの消化器系が弱い傾向

ラフコリー特有の「コリー・アイ」と呼ばれる遺伝性の眼の異常には注意が必要です。
成長に従って目の中の血管や組織の異常化が進行し、最悪の場合は網膜剥離により失明する恐れもあります。

また、頭部が白いコリーや、両親がブルーマールやセーブルマールの場合、聴覚障害や視覚障害を起こす可能性が高くなります。

コリーは「胃がん」にも注意が必要で、消化器が弱い傾向があります。

被毛が長く毛量も多いので暑さに弱いです。
夏などの暑い時期は、エアコンなどでの温度管理が必要です。

なお、ラフコリーは「イベルメクチン」というフィラリア予防薬にも使われる成分に敏感で、突然倒れるなど神経症状を起こすことがあります。
フィラリア予防薬は必ず獣医師と相談しましょう。

ラフコリーの食事

年齢に応じてフードを変えましょう

犬は、成長や年齢ごとにフードを飼える必要があります。
特にシニア犬になってくると、運動量が減る為、カロリーや脂肪分を抑えたフードに飼える必要が出てきます。

また、肥満気味になってくると、やはりカロリーコントロールが必要となります。

「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ラフコリーの運動

運動量は多め

たくさんの運動量を必要とし、毎日1~2時間の散歩が必要です。
定期的にドッグランなどの広い場所へ行き、思い切り自由に走らせる事も重要です。

元々、人ともに暮らしてきた犬種です。
人と接する事が大好きな犬種ですので、一緒に遊んであげて下さい。
遊びを通して、コミュニケーションを密に取る事で、絆が深まるでしょう。

ラフコリーのしつけ

しつけは難しくない

非常に賢く物覚えが良いので、しつけは難しくありません。
ただ、賢いだけに甘やかすと飼い主さんの事をなめてしまいますので、幼犬期からしっかりとしつけを行いましょう。
正しくしつければとてもいいパートナーになってくれるでしょう。

一般的に洞察力に秀でているので、周りの状況や飼い主の気持ちを感じ取り、先回りして行動してくれるようになってくれます。

生来の性格が落ち着いていて、優しいのですが、そこに甘んじるのではなく。小さい子犬の頃から様々な人や犬たちと接してさせて、社会性を身に付けさせましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ラフコリーの手入れ

日々のブラッシングで気品を維持

ラフコリーは長毛のダブルコートで抜け毛も多く、飾り気も多いので絡まりやすく、美しさを保つ為にも、できれば毎日ブラッシングをしてあげましょう。

特に換毛期である暖かい季節は、ペットサロンへ行くなどして、しっかりと手入れをしましょう。

ラフコリーの値段

17万円⁉ 25万円⁉ どっち?

ペットショップで購入する場合は、大体25万~30万円程度になります。
ただ、ペットショップでもなかなかラフコリーを見掛ける事は少ないはずです。
ペットショップはどうしてもトイプードルやヨークシャテリアなど回転の速い人気犬種を扱いますので、店頭で見かけないのは当然と言えば当然です。

ですので、ラフコリーを家族として、迎えたいのであれば、ブリーダーさんから譲ってもらう事が一番早いと思います。
ブリーダーさんから譲ってもらう際の目安は、17万~20万円程度になります。
希少なブルーマールやすべての毛色との交配できるトライカラーのメスは、ほかの子に比べて値段が高いです。

ただ、ブリーダーさんから直接譲ってもらう場合は、必ず現地へ行って、飼育環境とブリーダーさんの人柄を確認して、信頼できるかどうかを見極めましょう。

まとめ

✔ 性格も良く、気品あふれる犬種
✔ 暑さには弱いので、室内で飼いましょう
✔ しつけは難しありません

ラフコリーは、見た目の通り性格も良く気品漂う素晴らしい犬種です。
常に生まれ持った品を保つためにも、日々のブラッシングを心掛けましょう。
定期的にプロのトリマーさんにお願いして、手入れをしてもらうと良いです。

大型犬ではありますが、元気ではありますが、暴れん坊というわけではないので、室内の飼育も可能です。
そもそも暑さに弱く、日本の高温多湿の気候には向かないので、エアコンで環境管理できる室内での飼育が必須でしょう。

また、ラフコリーは非常に賢く飼い主への忠誠心も高いので、しつけ自体は難しくありません。
洞察力にも優れているので、色々と教えてあげれば、飼い主のや周りの状況を見て、自分自身の判断で最適な行動をしてくれる事もあります。

このようにラフコリーは大型犬にも関わらず、飼いやすい犬種ですので、飼い主に寄り添ってくれる素敵なパートナーなってくれるでしょう。

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