ジャーマンピンシャーの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

飼い主に対して非常に従順な ジャーマンピンシャー

カッコいい犬種の代表格である「ドーベルマン」の元となった犬種であるジャーマンピンシャー。
飼い主に対しては非常に従順で、元々は家畜の護衛犬をしていたこともあり、番犬としてもかなり優秀です。

ここでは、ジャーマンピンシャーの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ジャーマンピンシャーの歴史

ドーベルマンの祖先犬

「ジャーマン・ピンシャー」は中世のドイツで誕生した犬種で、単に「ピンシャー」と呼ばれることもあります。
名前の「ピンシャー」とは、ドイツ語で「噛みつく」という意味です。

この活発な小型犬は、かつてドイツの農場で害獣駆除のエキスパートとして活躍していました。
中世のドイツでは、農場には鼠やその他の害獣がたくさんいて、収穫物を脅かしていました。そこで、ジャーマンピンシャーが登場!その敏捷さと勇敢さで、害獣たちに立ち向かい、農場の平和を守っていたのです。

生い立ちの詳細は不明ですが、1884年には犬種として存在しており、「スタンダード・シュナウザー」とは兄弟関係にあります。
また「ミニチュア・ピンシャー」と「ドーベルマン」など他のピンシャー系犬種の開発にも大きく寄与しました。
多くの人は「ジャーマンピンシャー」が「ドーベルマン」を小さく改良した犬種だと思っているようですが、実は逆なのです。

第二次世界大戦の際には頭数が激減し、絶滅状態に瀕しました。
しかし、1958年に愛好家であったドイツ人のワーナー・ユング氏を始めとする繁殖家たちの手によって、西ドイツで再生プロジェクトが発足し、4頭のオーバーサイズのミニチュア・ピンシャーと、東ドイツから命がけで密輸した1頭の純血のジャーマン・ピンシャーの計5頭を基礎として復活させることが出来ました。

そして、今日では家庭犬として、またドッグスポーツでの活躍も目立ち、世界中で愛される犬種となっています。

ジャーマンピンシャーの特徴

従順で優しく、凛々しい佇まい

ジャーマンピンシャーは、まるで小型のスーパーヒーローのような魅力的な特徴を持っています。この犬種の特徴を楽しく、分かりやすくご紹介しましょう。

  1. エレガントな外見: ジャーマンピンシャーは、美しい筋肉質の体と滑らかなコートを持ち、まるでダンスのプロのように優雅でエレガントな姿を見せます。その姿は、犬界のバレリーナとも言えるでしょう。

  2. 活発で知能が高い: まるでアクション映画の主人公のように、ジャーマンピンシャーは活発で運動能力が高く、知能も抜群です。彼らは、新しいトリックや訓練を素早く学び、家族を驚かせること間違いなし!

  3. 忠実な性格: ジャーマンピンシャーは、家族に対して非常に忠実で愛情深い性格を持っています。彼らはまるで、家族を守る小さなナイトのように、家族に対する献身的な愛を見せます。

  4. 警戒心が強い: この犬種は、自分のテリトリーと家族を守るために、強い警戒心を持っています。まるで映画のスパイのように、見知らぬ人には慎重に接し、家族に危険が迫ることがあれば、果敢に立ち向かうことでしょう。

  5. 運動好き: ジャーマンピンシャーは、エネルギッシュで運動好きです。彼らはまるで、オリンピック選手のように、毎日たくさんの運動が必要で、散歩やドッグスポーツが大好きです。

このように、ジャーマンピンシャーは、エレガントな外見と活発な性格、そして忠実で愛情深い心を持ち合わせています。
彼らはまさに、小型犬界のスーパーヒーローと言えるでしょう。

ジャーマンピンシャー
外見

・筋肉質で引き締まった体つきをしている。
・マズル・首・脚・尾が長い。
・額には少々しわが寄っている。
・半垂れ耳、飾り毛のない先細りの垂れ尾
・コートはつややかなスムースコートです。
・毛色はブラック・アンド・タン、イザベラ(栗毛)・アンド・タン、タンの単色。
稀にブルー・アンド・タンやフォーン・アンド・タンの仔犬も生まれることがります。

性格

・陽気で従順で優しい
・遊ぶことが大好きな
・基本的にはフレンドリーですが、小型犬や齧歯目の動物を見ると狩猟本能の引き鉄を引かれるので、一緒にするべきではないでしょう。
・忠誠心が厚い
・家族以外の人間に対しての警戒心が強く、来客に対して吠えることもある

体重  14~20kg
体高  45〜50cm

ジャーマンピンシャーの健康

遺伝性の病気にかかりやすい傾向

ジャーマン・ピンシャーの平均寿命は12〜14年ほどです。
ジャーマンピンシャーは、基本的に健康な犬種ですが、ジャーマンピンシャーはわずか5頭の犬から繁殖・育種された経緯から、繰り返された近親交配の歴史による遺伝疾患を可能性が多くあります。
それでは、その健康に関する主な特徴を解説しましょう。

  1. 遺伝病との闘い: まるで映画の悪役のように、ジャーマンピンシャーには遺伝的にかかりやすい病気がいくつかあります。
    例えば、成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全」や「遠位腱鞘炎」、「フォン・ヴィレブランド病」などです。
    「股関節形成不全」は遺伝によるものだけではなく、肥満も原因となりますので、運動と食事のバランスに気をつけてあげてください。

  2. 目のトラブル: ジャーマンピンシャーは、目の病気にも注意が必要です。
    まるで目の敵にされたかのように、「遺伝性白内障」や「進行性網膜萎縮症(PRA)」といった目の病気にかかりやすい傾向があります。

  3. 心疾患や皮膚炎:「拡張型心筋症」などの心臓病、「アトピー性皮膚炎」にも注意が必要です。
  4. 歯のケア: この犬種は、小型犬特有の歯の問題にも悩まされることがあります。
    彼らにとって、歯周病はまるでつきまとう宿敵のような存在で、定期的な歯磨きと歯科検診が大切です。

  5. 長寿の秘訣: ジャーマンピンシャーは、適切なケアと注意を払えば、12~14年の寿命を持つことができます。まるで不老不死の薬を手に入れたかのように、健康的な生活を送ることで長寿を楽しむことができます。

要するに、ジャーマンピンシャーは、遺伝病や目のトラブルに注意しながら、歯のケアや健康的な生活を送ることで、長寿を楽しむことができる犬種です。
愛犬の健康を守るために、日々のケアと愛情を忘れずに与えましょう。

ジャーマンピンシャーの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

ジャーマンピンシャーに適した食事を与えることは、彼らの健康を維持する上で重要です。食事に関する注意点をいくつかご紹介しましょう。

  1. 高品質なドッグフード: ジャーマンピンシャーには、高品質なドッグフードを選ぶことが大切です。良質なタンパク質、ビタミン、ミネラルが含まれたフードを選び、彼らの健康をサポートしましょう。

  2. 適切な量: 過剰な食事は肥満の原因となります。犬の年齢、体重、活動レベルに応じて適切な量を与え、肥満を防ぎましょう。

  3. 人間の食べ物に注意: 人間の食べ物は、犬にとって有害なものもあります。チョコレートや玉ねぎ、ブドウなどは犬にとって毒となるため、与えないようにしましょう。

  4. 食事の回数: 小型犬であるジャーマンピンシャーは、1日に複数回に分けて食事を与えることが望ましいです。成犬には1日2回、子犬には1日3回以上の食事を与えましょう。

  5. アレルギー: ジャーマンピンシャーは、食物アレルギーや食物に対する過敏症を持っていることがあります。アレルギー症状が現れた場合は、獣医師と相談して食事の調整を行いましょう。

これらの注意点を守り、ジャーマンピンシャーの健康を維持するための適切な食事管理を行いましょう。愛犬にとって最適な食事を提供することで、彼らの健康や幸せに大きく寄与します。

ジャーマンピンシャーの運動

毎日1回30分~1時間程度の散歩を2回

とても活発な犬種なので、毎日1回30分~1時間程度の散歩を2回行いましょう。

出来ればドッグランなど安全な場所で思いっきり走らせてあげたいです。
また、寒さにはあまり強くないので、寒い日や冬の散歩の際には洋服を着せることをオススメします。

ジャーマンピンシャーのしつけ

賢いので、しつけは難しくない?

とても賢いので、しつけは難しくないです。

ただ、警戒心が強いので、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

吠え癖が気になる場合は、「無駄吠え癖のしつけ」を行うようにしましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ジャーマンピンシャーの手入れ

スキンシップも兼ねて、毎日コーミングを

短毛で抜け毛も少ないですので、被毛の手入れは難しくありません。
ただ、皮膚病予防のためにも、スキンシップも兼ねて、毎日コーミングをすると良いでしょう。

シャンプーは月に1回程度を目安にしてあげましょう。

ジャーマンピンシャーの価格

30万円程度が相場

ジャーマンピンシャーは、ペットショップで見かける機会はあまり多くありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、30万円程度が相場となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 家族への愛情が深い
✔ 遺伝疾患に注意!

ジャーマンピンシャーは、エレガントな外見と活発な性格、忠実で愛情深い心を持ち合わせた小型犬です。知能が高く運動好きであり、家族に対して献身的な愛を示します。ただし、遺伝的にかかりやすい病気や目のトラブル、歯の問題に注意が必要です。適切なケアと注意を払えば、ジャーマンピンシャーは12~14年の寿命を持つことができます。

健康面では、遺伝病や目のトラブルに注意し、歯のケアを怠らないことが重要です。また、食事に関しては、高品質なドッグフードを選び、適切な量を与えることが大切です。人間の食べ物にも注意が必要で、特に犬に有害な食材は与えないようにしましょう。適切な食事管理やケアを行うことで、ジャーマンピンシャーの健康と幸せを守ることができます。

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