ウィペットの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ドッグ界の「佐々木朗希投手」 ウィペット

モデルのようなスラリとした無駄のない美しい容姿と非常に落ち着いた性格が魅力のウィペット。
スラリとした美しい佇まいに大人しそうなキャラと言えば、「佐々木朗希投手」ではないでしょうか?
実際にウィペットはメチャクチャ走るのが速いですから、160km/hとまではいかないが、50km/hくらいはでるはずです。

ウィペットは、その優雅な美しさと驚異的な速さから“空気中の詩人”とも称される魅力的な犬種です。
中型犬に分類される彼らは、親しみやすさと適応力の高さから、現代の家庭でも人気のペットとして親しまれています。
ウィペットは、その知性と愛情深さで、家族との絆を大切にし、子供たちとも遊ぶ姿が微笑ましい犬種です。

ここでは、ウィペットの魅力に迫り、その歴史や特徴、性格、そして飼育上の注意点などを詳しくご紹介します。



ウィペットの歴史

ドッグレースにも使われていた犬種

彼らは、その優美な姿と驚くべき俊足から、まさにイギリスの名誉を象徴するような犬種として誕生しました。
名前の由来は、鞭を意味する「ウィップ」から来ており、鞭のようにしなりながら走る姿からきています。
ウィペットは、グレイハウンドとテリア種を交配させることで開発され、狩猟犬や競走犬として広く活躍していました。

ウィペットの祖先犬は17世紀ごろに作出された中型の「グレーハウンド」です。
農民が畑を荒らすウサギや小動物を追うために、共同で貴族から「イングリッシュ・グレーハウンド」を買い寄せ、小型の犬を交配して作られたものであると言われています。

19世紀になるとこの犬種には更に改良が加えられ、「マンチェスター・テリア」など他のサイトハウンドタイプの犬種の血が導入されてウィペットが完成しました。

特に、ウィペットは労働者階級に愛され、炭鉱労働者たちの娯楽として人気を博していました。
彼らはウィペットを使って、ウサギや小型の獲物を追いかける「ウィペットレース」を行い、競技として楽しんでいたのです。
その俊足ぶりから、ウィペットは「貧者の競走馬」とも称されていました。

時代が経つにつれ、ウィペットはその美しさや知性、愛情深い性格が評価され、上流階級にも広がっていきました。
その後、20世紀に入ると、ウィペットはアメリカやヨーロッパの他の国々へと広がり、世界中の愛犬家たちに愛されるようになりました。

1891年にイギリスのケンネルクラブに正式に犬種登録されることになりました。

ウィペットは2度の世界大戦の戦禍をあまり受けることなく生き残り、戦中は食料調達のための犬として珍重されていました。
今日では、ウィペットは家庭犬としての地位を確立しており、その優れた運動能力と社交性から、ドッグショーやアジリティ競技などでも活躍しています。
ウィペットの持つ優雅な美しさと知性、そして素晴らしい運動能力を組み合わせた姿は、多くの人々の心を捉えて離さない魅力があります。
そのため、ウィペットは今でも犬好きの間で絶大な人気を誇っているのです。

ウィペットの特徴

社交的で争いを好まない美しい犬種

ウィペットは、その流麗なフォルムと卓越した運動能力が魅力的な犬種です。
以下に、ウィペットの特徴を分かりやすく、詳しく魅力的に説明します。

  1. エレガントな外見:
    ウィペットは、細長い首、流線型の体形、美しい曲線を描く背中が特徴的です。
    その優美な外見はまるで美術品のようで、見る者の目を引き付けます。
    耳は「ローズ・イヤー」と呼ばれる半立ち耳の折れ耳で、尻尾は細長く上品です。
    また、彼らのコートはショートヘアで、さまざまな色彩があります。

  2. 美しい被毛:
    ショートヘアで滑らかで光沢があり、手触りが非常に良いのが特徴です。
    抜け毛が少なく、低アレルギー性であるため、アレルギーを持つ人でも飼いやすい犬種とされています。
    被毛の手入れも非常に簡単で、定期的なブラッシングと適度なバスタイムがあれば、美しい被毛を維持することができます。
    被毛は、さまざまなカラーバリエーションがあります。
    代表的なカラーには、ブラック、ブルー、フォーン、ブリンドル、ホワイト、クリーム、レッドなどがあります。
    また、マーキングやパターンも多彩で、単色だけでなく、二色や三色の組み合わせも見られます。

  3. 驚異的な速さ:
    ウィペットは、俊足で知られるグレイハウンドの血を引いており、最高時速約56キロメートルで走ることができます。
    その敏捷性と加速力はまさに圧巻で、ウィペットが疾走する姿は息を呑むほど美しいと言われています。

  4. 親和性の高い性格:
    ウィペットは知性が高く、愛情深い性格が特徴です。
    大変穏やかで落ち着ており、大人しいです。
    家族に対しては忠実で従順であり、子供たちとも上手に遊ぶことができます。
    また、他の犬やペットとも仲良く暮らすことができるため、家庭犬として非常に適した犬種です。
    また、賢くしつけもし易いでしょう。

  5. 適度な運動量:
    ウィペットは運動能力が高いものの、室内では穏やかで静かな性格をしています。
    適度な散歩や遊びで十分な運動量を確保できるため、アパートや都市部でも飼いやすい犬種です。

  6. トレーニングのしやすさ:
    ウィペットは知性が高く、状況に応じて素早く適応する能力があります。
    適切なトレーニングや指導によって、彼らは素晴らしいパートナーに成長します。
    ただし、繊細な性格なので、優しく丁寧なトレーニングが必要です。

被毛はシングルコートで、きめ細かく短いスムースコートです。
カラーは、グレー、ブリンドル(虎毛)、ホワイト、フォーン(明るい茶色)など様々あり、単色だけではなく柄やバイカラーも認められており、制限はありません。

性格は、大変穏やかで落ち着ており、大人しいです。
飼い主に対しては従順で、愛情深く甘えん坊です。
フレンドリーで攻撃的な性格でもなく、トラブルの少ない犬種と言えます。
また、賢くしつけもし易いでしょう。

ウィペット
外見

・マズル・首・脚・胴・尾など各パーツが長い
・特に長い首に小さな頭、背中から腰、後ろ足にかけての美しい流線型が一番の特徴
・マズルは細い
・目は黒く大きい
・耳は折れ耳
・尻尾はサーベル形の垂れ尾
・被毛はつややかなスムースコート
・カラーの制限はなく、様々
・体臭はとても少ない

性格

・大人しく穏やかで着いている
・フレンドリーで攻撃性は少ない
・飼い主に従順であり、非常に献身的
・繊細な面があり、飼い主の感情や気持ちを汲みとる事も
・家族への愛情が深い

体重  9~14kg
体高  44~51cm

ウィペットの健康

遺伝的にかかりやすい病気は少ない

ウィペットの平均寿命は、12~15年ほどで、健康的で丈夫な犬種とされていますが、特定の病気にかかるリスクがあることも知っておくことが大切です。
以下に、ウィペットの健康について分かりやすく、詳しく説明します。

  1. 骨折のリスク:
    ウィペットは、細身で繊細な骨構造を持っているため、過度な運動や事故により「骨折」しやすい傾向があります。
    適度な運動や遊びを心掛けるとともに、怪我の予防に注意を払いましょう。

  2. 心臓病:
    ウィペットは、特に「僧帽弁閉鎖不全症(MVD)」と呼ばれる心臓病にかかりやすい傾向があります。
    定期的な健康チェックや適切な栄養管理で、リスクを最小限に抑えることができます。

  3. 眼科疾患:
    ウィペットは、緑内障やカタラクトなどの眼科疾患にかかるリスクがあるため、定期的な眼科検査を受けることが重要です。

  4. 寒さに弱い:
    寒さには弱いので、冬などの寒い時期は、洋服を着させるなどしてあげて下さい。

ウィペットの健康に気を配り、適切なケアや管理を行うことで、彼らとの長い共同生活を楽しむことができます。
家族として迎え入れることで、ウィペットの健康を守り、彼らに愛情を注ぐことが、家族にとっても充実感や喜びをもたらすことでしょう。
ウィペットと共に過ごすことで、その健康や幸せを願う気持ちは、より強くなることでしょう。

ウィペットの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

ウィペットは活発でエレガントな犬種であり、彼らの健康を維持し、美しい姿を保つためには、適切な食事が不可欠です。
以下に、ウィペットの食事について分かりやすく、詳しく説明します。

  1. 栄養バランス:
    ウィペットの食事は、良質なタンパク質、必要な脂質、ビタミン、ミネラル、繊維などがバランスよく含まれたものが理想です。
    彼らの筋肉を維持し、エネルギーを供給するために、適切な栄養バランスが重要です。

  2. 適切な量:
    ウィペットは運動量に応じて食事の量を調整することが重要です。過食は肥満の原因となり、健康上の問題を引き起こす可能性があります。
    一方で、過度な運動を行うウィペットには、十分なカロリー摂取が必要です。
    獣医師と相談し、適切な食事量を決定しましょう。

  3. 高品質なフード:
    ウィペットには、高品質で消化の良いフードを選ぶことが大切です。
    添加物や人工着色料の少ない、自然で新鮮な成分が含まれたフードが理想的です。

  4. 幼犬、成犬、シニア犬に応じた食事:
    ウィペットの成長段階や年齢に応じて、食事の内容を変更することが重要です。
    幼犬には成長をサポートする栄養素が豊富なフード、成犬には適切なカロリー摂取が可能なフード、シニア犬には消化しやすく栄養素がバランスよく含まれたフードを与えましょう。

  5. 人間の食べ物の取り扱い
    ウィペットに人間の食べ物を与える際は注意が必要です。
    犬にとって有害な食材がありますので、与える前に確認しましょう。
    また、食事のバランスを崩さないように、おやつや人間の食べ物は適度に与えることが大切です。

  6. 食物アレルギーに注意:
    一部のウィペットは、食物アレルギーや食物に対する過敏性を持っていることがあります。
    アレルギー症状が現れた場合は、獣医師と相談し、原因となる食材を特定し、食事内容を見直しましょう。

  7. 食事のタイミング:
    ウィペットには、1日2回程度の食事を与えることが推奨されます。
    特に運動をする前後の食事タイミングに注意し、適切な消化時間を確保することが重要です。
    運動後すぐの食事は、胃捻転のリスクがあるため避けましょう。

適切な食事管理は、ウィペットとの幸せな共同生活をサポートし、飼い主としての喜びや責任を感じる大切な要素となります。
ウィペットと共に過ごす日々で、彼らの健康や幸せを願う気持ちが、より一層強くなることでしょう。

ウィペットの運動

1日30分~1時間程度を2回の運動

ウィペットは運動が大好きな犬なので1日30分から1時間程度を2回の散歩をジョギングや引き運動などを交えて、筋力を生かした遊びをしてあげてください。
ときにはドッグランや砂浜などへ犬を連れて、「思いっきり走りたい」という欲望を叶えてあげると喜びます。

愛犬の喜び姿は飼い主にとっても幸せなものです。
また、寒さが苦手という弱点があるので、冬場の散歩は温かい服を着せるとともに、冷え込みが激しい時間帯の散歩は避けてあげた方が無難です。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

ウィペットのしつけ

性格的にもしつけはしやすい

飼い主に従順であり、優しい性格ですので、しつけはしやすいです。

しつけは不幸な事故を起こさないためにも大切ですし、しつけ不足はドッグランなどでの問題行動にも繋がります。
体格が良いので凶暴になると手に負えなくなってしまいます。
子犬の頃から他の犬と交流する機会を持たせ、攻撃的な態度をしないよう訓練することがおすすめです。

しつけのコツは「叱らずにほめる」ことです。
内向的で繊細な性格なので感情的に叱ってばかりだと精神的に弱ってしまいます。
乱暴に接したり体罰をしたりすることは避け、指示をきちんと聞くことができたらたっぷり褒めてあげてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ウィペット(顔)

ウィペットの手入れ

毎日の獣毛ブラシを使ったブラッシング

ウィペットは毛がとても短いので毎日の獣毛ブラシを使ったブラッシングと蒸しタオルで時々拭うだけで十分ですし、綺麗好きな犬種なので臭いも少ないです。

被毛の手入れは、トップクラスで手間が掛からない犬種と言えます。

ウィペットの価格

20~28万円が相場

ウィペットをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、20~28万円が相場となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 物静かなペットが欲しい方に理想的な性格
✔ 優雅で美しく、性格も良い

ウィペットは、優雅な姿と速さを兼ね備えた魅力的な犬種です。中型犬に分類される彼らは、独特の流線型の体型と、力強い筋肉を持っています。
ウィペットは、親しみやすく、社交的で知られており、家族に対して愛情深く、子供や他のペットとも仲良くなります。

ウィペットは元々、イギリスでウサギ狩りに使われていた犬種であり、その速さと敏捷性が特徴です。
また、適度な運動量を確保すれば、家庭での穏やかな暮らしも楽しむことができます。
ウィペットは、適切な食事や運動、そして愛情をもって飼育されることで、家族として最高のパートナーとなります。

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