ドーベルマンの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

実は優しい性格の ドーベルマン

均整の取れた筋肉質でシャープな体型に精悍な顔つきのカッコいい犬の代名詞とも言えるドーベルマン。
その外見的なイメージから攻撃的で怖い印象を持たれがちですが、実際は明るく無邪気で優しい性格をしています。

ここでは、ドーベルマンの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方などがここにあります。



ドーベルマンの歴史

優秀な警備犬として誕生

ドーベルマンはドイツ原産の大型犬で、比較的新しい犬種です。
19世紀末期、ドイツのテューリンゲン州のブリーダーである税務職員であった「カール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマン」によって、優秀な警備犬として「ジャーマン・シェパード・ドッグ」と「ジャーマン・ピンシャー」、「ロットワイラー」、「マンチェスター・テリア」との交配により作出されました。

日頃から現金を持ち歩く職業柄、優秀な警護犬を作りだす目的で計画されました。
その結果、見事に警護能力、追跡能力、知性、耐久力、俊敏性を併せ待ち、筋肉質の美しい容姿をしたドーベルマンが誕生しました。

1908年には、アメリカにも渡り、同年にアメリカ・ケネル・クラブに正式に登録されました。

ドーベルマンの特徴

イメージと異なり、穏やかで落ち着いた犬種

ドーベルマンは、スリムな体型をしていますが、筋肉質で引き締まっています。
敏捷性に優れ、足も速く、洞察力にも優れています。
一般的に耳がピンと立っていて、尻尾が短いイメージを持たれてる方も多いと思いますが、それは断耳と断尾をしているからであって、本来は長い垂れ耳で細長い尻尾を持っています。
現在では、動物愛護の観点から断耳も断尾もしない事が多くなっています。

被毛はとても短いスムースコートです。
カラーはブラック&タンやブラウン&タンですが、まれにアルビノと呼ばれる染色体異常の白いカラーの子がいます。
アルビノの場合は、健康上に問題がある場合があります。

性格は、警察犬のイメージから怖い印象を持たれますが、実際は穏やかであり、無邪気で遊び好きです。
飼い主に対しては非常に忠実であり、家族に対しても深い愛情を示してくれます。
警戒心が強いので、番犬に向いています。

ドーベルマン
外見

「犬のサラブレッド」とも呼ばれ、細身だが全体的に筋肉質で優美なスタイルを備え、敏捷性と走力に優れます。
体毛は極め短く、毛色は一般的にブラック、レッド(ブラウン、チョコとも呼ばれる)が多く、ブルー、イザベラ(フォーン)等もあります。
また眼窩周辺、鼻口部、胸、足先にタン色のマーキングがあります。
稀にアルビノである白い個体も存在し、ブラックとレッド以外の毛色は色素欠乏などの理由により特定の疾病が発症しやすいため注意が必要となります。
一般的なイメージとされる尖った耳と短い尾は、子犬のときに両方とも切断、切除することで得られるスタイルであり、本来は長く垂れた耳と細い尻尾を持っています。
また、この他にも前足の狼指を切断している場合も多かったです。
しかし、現在では動物愛護の観点からそのような事を行うことはあまりありません。

性格

ドーベルマンは、警戒心が強く勇敢な性格とその容姿から怖いイメージがありますが、実際はとても穏やかで落ち着いています。
また、飼い主や家族への愛情や忠誠心が非常に強いです。
テリトリー意識が高く、家や家族を守る防衛意識が強いため、見知らぬ侵入者には警戒心を見せますので、番犬にはピッタリです。

体重  29~41kg
体高  約66cm前後

ドーベルマンの健康

平均寿命は10〜13年ほど

ドーベルマンの平均寿命は10〜13年ほどです。

大型犬ですので、成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全」と「胃捻転」には注意が必要です。

特に「胃捻転」は死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

ドーベルマンの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ドーベルマンの運動

1時間以上の散歩を1日2回

かなりの運動量が必要で、美しい容姿の維持も含めて、1回1時間以上の散歩を1日2回は行って欲しいです。
ボール遊びや坂道ダッシュなど、たっぷりと運動をさせてください。
時にはドッグランなどの広い場所で思いっきり走らせてあげられるといいです。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

ドーベルマンのしつけ

制御するためにも、日々の訓練を

繊細ではあるが神経質ではない性格で、知的で洞察力があり、訓練による制御がしやすい犬です。 
通りすがりに不意に小動物を追いかけたり、ドッグランなどで小型犬を追ってしまうことがあります。
しっかりと制御するためにも、日々の訓練を行うことが大切です。

また、ドーベルマンは警戒心が強いので、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ドーベルマンの手入れ

被毛の手入れはとても楽?

シングルコートの短毛ですので、被毛の手入れはとても楽です。
定期的にブラッシングを行ってあげましょう。

また、皮膚は敏感なので、シャンプーは月1回程度にしておきましょう。

ドーベルマンの価格

30~35万円程度が目安

ドーベルマンは、ペットショップで見かける事はほとんど無いでしょう。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、30~35万円程度が目安となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 穏やかで遊び好きな家族思い
✔ 運動不足にならないように注意

ドーベルマンと言えば、常に警戒を怠ることなく、ビシッと不動の構えで、警備にあたる犬というイメージがありますが、それは相当なトレーニングを積んでいる場合です。
実際は穏やかで無邪気な遊び好きな性格です。
家族に対しても愛情深いので、とても良いパートナーとなってくれます。

ドーベルマンは、運動性能が高く、体力もあるので、毎日十分な運動が必要です。
運動不足になると、ストレスが溜まってしまい、破壊行動などの問題行動を起こす原因となりますので、気を付けて下さい。
ドーベルマンの運動に付き合う体力と時間の無い方は、飼育を断念する事が賢明です。

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