いつまでも初心を決して忘れない イングリッシュコッカースパニエル
上品なスタイルで、誰とでも仲良く出来るほどフレンドリーなデビューしたてのアイドルのようなイングリッシュコッカースパニエル。
成犬になってもその品の良さと気さくな性格は変わりません。デビュー当時はいい子だったのに、売れてきたと思ったら調子に乗り出して消えた〇〇〇〇〇とは違いますね。
ここでは、イングリッシュコッカースパニエルの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。
- イングリッシュコッカースパニエルの歴史
- イングリッシュコッカースパニエルの特徴
- イングリッシュコッカースパニエルの健康
- イングリッシュコッカースパニエルの食事
- イングリッシュコッカースパニエルの運動
- イングリッシュコッカースパニエルのしつけ
- イングリッシュコッカースパニエルの手入れ
- イングリッシュコッカースパニエルの価格
- まとめ
イングリッシュコッカースパニエルの歴史
鳥猟犬として現在も数多く活躍している
イングリッシュコッカースパニエルは、その名の通りイギリス産の犬種です。
「コッカー」とは「ヤマシギ」という鳥のことです。
10世紀ごろにスペインからイギリスに渡ったとされる「陸で活躍するスパニエル」という意味の「ランド・スパニエル」と呼ばれる犬種が、「イングリッシュ・コッカー・スパニエル」の祖先と考えられています。
イングリッシュコッカースパニエルの仕事は、ひそんでいる山鳥を飛び立たせ、撃ち落とされた鳥を回収するのが主な仕事でした。
もともとは、「イングリッシュスプリンガースパニエル」と同じ犬種とされていましたが、大きさの違いから猟での役割も違っいったため、1892年にイギリスケンネルクラブは別の犬種として分けることになりました。
その後、イングリッシュコッカースパニエルはアメリカにわたりますが、独特のウェーブのある長毛と小型でしっかりした体つきが好まれ、愛玩犬らしい装飾的な改良が施されました。
獲物を回収するために長くできていた口吻は短くなるように、被毛はよりウエーブが掛かり、頭は丸く、サイズはより小さくと、猟犬らしさをそぎ落とそうとしましたが、これにイギリスの愛好家たちが異を唱えました。
2つの国の愛好家たちの意見には折り合いがつかず、アメリカにわたって選択交配が進められ、愛玩犬として際立ったイングリッシュコッカースパニエルたちは、「アメリカンコッカースパニエル」として独立することになりました。
アメリカでは逆に、アメリカンコッカースパニエルこそが本筋であり、イングリッシュコッカースパニエルは亜種であるとして、アメリカンケンネルクラブへの登録も1946年と比較的最近になって登録されることになりました。
しかし、今日においても、アメリカ以外の国では「コッカースパニエル」と言えばイングリッシュコッカースパニエルを指します。
現在も狩猟犬として活躍しているイングリッシュ・コッカー・スパニエルは多くいます。
イングリッシュコッカースパニエルの特徴
聡明さと威厳を感じさせる従順で献身的な犬種
イングリッシュコッカースパニエルは、ゆったりとした巻き毛とがっしりとした筋肉質で骨太の体格を有しており、聡明さと威厳を感じさせる雰囲気があります。
頭はかなり頭がとがっていて、マズルも長いです。
耳は特徴的な長い垂れ耳です。
被毛はダブルコートで、体に張り付くように生えており、毛質はシルキーで滑らかです。
抜け毛は、換毛期には結構多いです。
カラーは、ブラック、タン、レッド、オレンジ、レモンなどの単色とバイカラー(2色)があります。
また、イングリッシュ・コッカー・スパニエルの特徴の1つでもある「ローン」と呼ばれる2色が混じったグラデーションのような独特の模様が入ります。
性格はとにかく明るく元気な遊び好きで、とても甘えん坊です。
時にははしゃぎ過ぎて、興奮してしまう事もあります。
飼い主にはとても従順で、家族への愛情は深いです。
外見 |
・骨太でがっちりとした筋肉質な体格 |
性格 |
・陽気で好奇心が強く、活発な性格 |
体重 | 11〜13kg |
体高 | 40cm前後 |
イングリッシュコッカースパニエルの健康
緑内障や白内障、チェリーアイなどの眼病に注意
イングリッシュコッカースパニエルの寿命は10~13年ほどです。
発症しやすい病気には膝のお皿の位置が本来の場所からずれてしまう「膝蓋骨脱臼」などの関節の病気や目の病気、耳の病気などがあります。
「緑内障」や「白内障」、「チェリーアイ」などの眼病も多く発生することが知られています。
通常、白内障は高齢期になってからかかる疾患ですが、若年性白内障では5才くらいから白濁が始まります。
その他に、過剰な皮脂分泌が原因の「脂漏性皮膚炎」、「肝炎」、「膵炎」、「心臓病」など、様々な遺伝性疾患との関連が指摘されています。
いずれの場合も、早期発見と適切な対策が必要です。
攻撃性が突発的に表れる「激怒症候群」というキレる行動異常をすることがたまにあります。
生後6ヶ月までは急速に発育するので栄養不足に注意してください。
成長期の過剰運動は発育に悪影響を及ぼすので本格的な長距離の散歩やハードな運動は1歳頃から行うようにしてあげてください。
また、垂れ耳ですので、「外耳炎」には気は付けて下さい。
定期的に耳掃除を行って、耳の中を清潔に保つようにしましょう。
イングリッシュコッカースパニエルの食事
年齢や体調に合わせたフードを選びましょう
子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。
以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
愛犬に合ったドッグフードを探す
愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ
イングリッシュコッカースパニエルの運動
1日に1時間以上の散歩
太りやすく、活発に遊ぶことが大好きなので、非常に多くの運動が必要です。
少なくとも1日に1時間以上の散歩と、ボール遊びなどのゲームやドッグランなどでの自由運動があればなおよいでしょう。
あえて狩猟犬としての本能を残していることもあり、猫やハトを追いかけてることもあるので、愛犬から目を離さないようにしましょう。
キャンプなどアウトドア派の方には最高のパートナーとなってくれるでしょう。
運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。
イングリッシュコッカースパニエルのしつけ
頭がよく訓練性も高いので、比較的しつけはしやすい
頭がよく訓練性も高いので、比較的しつけのしやすい犬です。
ただ、自分がリーダーだと勘違いさせないように注意してください。
普段から飼い主がリーダーシップをとり、良いことと悪いことをしっかりと判断できるように毅然とした態度でしつけます。
スパルタなやり方だと興味を失ってしまうので、餌やおやつを利用しながらリラックスした状態で訓練するのが効果的です。
また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。
愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。
しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

イングリッシュコッカースパニエルの手入れ
こまめにピンブラシでブラッシング
コミュニケーションを兼ねて、こまめにピンブラシでブラッシングしたり、コームで整えたりしてあげてください。
美しさをキープするために2週間ごとにシャンプーと月に1回程度のトリミングが必須です。
垂れ耳なので、「外耳炎」予防のためにも、定期的に耳掃除を心掛けましょう。
イングリッシュコッカースパニエルの価格
25~30万円が相場
イングリッシュコッカースパニエルをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、25~30万円が相場となります。
ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。
まとめ
✔ 遊び好きで陽気な甘えん坊
イングリッシュコッカースパニエルは、とにかく明るくて遊び好きな犬種です。
体力もあるので、その欲求に対してきちんと応える事ができる事が飼育の条件となるでしょう。
また、人好きで甘えん坊なので、しっかりと甘えさせてあげる事も大事です。
いるだけで部屋の中が明るくなるようなLEDライトのような素敵な犬種です。
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