キースホンドの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

狼のような被毛が特徴の キースホンド

狼のような被毛にどこかポメラニアンを思わせる風貌が印象的なキースホンド。
警戒心は強いものの攻撃性はあまりなく、かと言って臆病なわけでもありません。
可愛いような可愛くないような感じですが、実際はどうなんでしょうか・・・
以前、芸能界喧嘩最強という噂もあった「大木凡人(オーキボンド)」という方がいましたが、その方もコミカルな髪形でしたが、眼鏡の奥の眼が怖かったです。

ここでは、「オーキボンド」ではなく、「キースホンド」の誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



キースホンドの歴史

オランダの国犬で、愛国者のシンボル

キースホンドはオランダ原産の犬で、オランダの国犬としても親しまれています。
古い歴史を持つ犬種であり、運河に停泊した船を守る番犬として、数百年にわたり飼育されてきました。
スカンジナビア半島出身の北方のそり犬がドイツでウルフ・スピッツとなり、それをオランダで改良し誕生したのが、「キースホンド」と言われています。

ポメラニアン」を大きくしたような大変よく似た風貌をしており、実際にポメラニアンの祖先にあたる犬であると推測されています。

18世紀のオランダでは王室派と愛国党がせめぎ合っている時代でした。
名前の由来ともなっている愛国党の党首キース・ド・ギズラーが、自分の飼っていたこの犬を革命のシンボルとして掲げ、愛国党の支持者はこの犬の絵を利用したのです。
ところが、「キースホンド」と呼ばれるようになったこの犬たちは、愛国党の敗退とともに支持者から捨てられ、絶滅寸前にまで追いやられることになりました。
その後、船乗りや農民などの手元で細々と飼育されてきたキースホンドは、交雑で大きく姿を変えることなく、100年以上にわたって飼育され続けてきました。

そして1920年、オランダ原産の犬としてキースホンドを守るべきと考えたバン・ハルデンブルック夫人が、残っている犬の調査と繁殖を手がけることになりました。
その後、イギリスとアメリカに輸出され犬種として公認を得た後、遅ればせながら1933年には原産国オランダのケンネルクラブがこの犬種を公認することになりました。

キースホンドは、アメリカ、イギリスでは「ウルフ・スピッツ」とも呼ばれます。

キースホンドの特徴

ポメラニアンのような大型犬

キースホンドは、体長と体高がほぼ等しいスクエア型の体型をしています。
筋肉質で引き締まった体つきをしており、小さく尖った立ち耳をしています。
特徴的なのは、たてがみのようなカラーと呼ばれる首回りの豊富な飾り毛です。
目のまわりにあるメガネのような「スペクタクルズ」と呼ばれるマーキングも特徴でしょう。

被毛はダブルコートで、換毛期にはたくさんの毛が抜けます。
カラーは、毛先がブラックのシルバー・グレーです。

性格は活発で、飼い主に対しての忠誠心が非常に高く、知性も備えていますの、しつけの覚えも早いです。
警戒心が強いですが、決して臆病ではなく、かと言って攻撃的でもありません。
家庭犬としては優秀な犬種と言えます。

外見

体長と体高がほぼ等しいスクエア型で、胴は短く、がっちりした体形の中型犬です。
明確なストップがあり、目は小さく、耳も小さくとがっています。
被毛はダブルコートです。
たてがみのように豊かなカラーとふさふさの長毛に覆われ、にぎやかな飾り毛の尾を背負っています。
毛色は、オオカミのような毛先が黒いシルバーグレーです。

性格

家族思いで忠実、愛情深い犬種です。
また活発で敏感な面があります。
生まれつき見知らぬ相手には距離を置いて接することが多く、見知らぬ相手には警戒心を見せる勇敢さもあります。
家族と認めた子どもには親しく接しますが、見ず知らずの他人には警戒を持って対応します。

体重  25~30kg
体高  43~55cm

キースホンドの健康

先天的な奇形による心臓疾患に注意

キースホンドの平均寿命は、12~14年ほどです。

キースホンドは、先天的な奇形により、「心臓疾患」が起こる場合があります。
遊びたがらなかったり、寝てばかりいたり、散歩に行くと苦しそうな様子が見えたら、早めに獣医に受診するようにしましょう。

「アレルギー性皮膚炎」や「アトピー性皮膚炎」にかかりやすい傾向があります。
また、毛の手入れを怠ると、皮膚疾患を引き起こしやすくなります。
こまめなお手入れで早めに気づいてあげたいものです。

また、高齢になると、「甲状腺機能低下症」にかかりやすくなります。
この病気は、ホルモンの低下による脱毛や皮膚の異常、元気消失や「肥満」などが起こります。

キースホンドの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

キースホンドの運動

散歩は1回30分以上、1日2回

猟犬のような激しい運動量を必要とはしませんが、アクティブな犬種なので散歩は1回30分以上、1日2回以上行なってあげましょう。
とても遊び好きなので、ボール遊びやひっぱりっこなどを取り入れてあげるのも必要でしょう。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

キースホンドのしつけ

呑み込みが早くしつけはしやすい

キースホンドにはやや神経質な面があり、来訪者や通りかかる人に吠えて反応することがあります。
また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

一緒にいる家族をリーダーと認めれば、番犬の役割から解放されて落ち着く事ができますので、仔犬の頃からしっかりとしつけやトレーニングを行ない、飼い主の威厳を保つことが大切です。

丁寧にきちんと行えば、呑み込みが早くしつけはしやすいです。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

キースホンドの手入れ

週に3~4回以上のブラッシング

長毛のダブルコートですので、抜け毛はかなりあります。

週に3~4回以上のブラッシングと月1回程度の定期的なシャンプーで、被毛と皮膚の健康を保ってあげましょう。

キースホンドの価格

20~25万円が相場

キースホンドは、ペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、20~25万円が相場でしょう。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 抜け毛は多い
✔ 警戒心は強いが、攻撃性はない

キースホンドの被毛はダブルコートですので、春・秋の換毛期には抜け毛はかなり多いので、多少の覚悟は必要です。

また、生まれつき人見知りな所がありますが、決して攻撃的なわけではありません。
狼のような被毛ですが、飼いやすい犬種と言えます。

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