ポリッシュ・ローランド・シープドッグの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

主人思いで勇敢なポリッシュ・ローランド・シープドッグ

戦争の戦禍によって危機に瀕したポリッシュ・ローランド・シープドッグですが、戦時中には飼い主の命を守ろうとして、自分の命を顧みず敵に立ち向かい命を落とす個体も多かったといわれるほど勇敢でもあります。

ここでは、とても賢く愛情豊かなポリッシュ・ローランド・シープドッグの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ポリッシュ・ローランド・シープドッグの歴史

第二次世界大戦時には絶滅寸前に

ポリッシュ・ローランド・シープドッグは、ポーランドのローランド地域原産で、「ポリッシュ」とも呼ばれています。
愛好家の間では、別名である「ポルスキー・オフチャレク・ニジニー」の頭文字を取って「PON」という愛称で親しまれています。

ポリッシュ・ローランド・シープドッグの歴史は古く13世紀には存在していたと言われており、「ビアデッドコリー」の祖先犬にもなっていますが、正確な起源はわかっていません。

16世紀には既に存在が確認されており、「チベタン・テリア」や「プーリー」などの犬種を掛け合わせて作出されたといわれています。
主に牧羊犬として活躍していました。
第二次世界大戦が勃発した際には、賢く勇敢な一面から軍用犬として使われ、命を落とす犬も多く、絶滅寸前となりました。
さらに、ナチスによるポーランド侵攻に伴い、ユダヤ人弾圧によりユダヤ人の飼育していた犬たちも次々と殺されてしまうという事態もありました。

戦後は愛好家がポリッシュ再興のためポーランド中を捜索し、150頭の生き残りが確認され、その中から犬種標準に準じた育種にふさわしい犬を選んで雄2頭と雌6頭が最終的に選択され、これを基礎として繁殖を進め、頭数は徐々に回復していきました。

ポリッシュ・ローランド・シープドッグの特徴

がっしりとした体型で、賢く温厚

ポリッシュローランドシープドッグは、体高より体長がわずかに長いスクエアな体の中型犬です。

目が隠れるほどの柔らかいシャギーコート(むく毛)に覆われているのが特徴で、四肢はまっすぐ、胸底は深く、筋肉質でがっしりとした体つきをしています。
卵形でヘーゼル色の目をしており、耳は垂れ耳で飾り毛があります。

ポリッシュローランドシープドッグは、生まれつきしっぽのない個体や短い個体が多いのですが、時折しっぽのある個体が生まれることもあります。
以前は断尾がされてきましたが、近年は動物愛護精神の高まりにより、行われないことが増えています。

ポリッシュローランドシープドッグの被毛は厚めのダブルコートで、粗めの少しウェーヴが掛かったオーバーコートと柔らかいアンダーコートが密生しています。

毛色はあらゆる色のパターンが許容されていますが、白地に黒、グレイ、チョコレート、サンディの斑点模様が入るものが多いです。

性格は活発で明るく温厚で攻撃的な面がほとんどありませんので、小さな子供のいる家庭でも安心して飼う事ができます。
飼い主に対しては非常に従順で、家族に対しても深い愛情を示してくれます。
普段は穏やかでとても優しいのですが、警戒心が多少強いので、見知らぬ人に吠える事もあります。
ただ、根は人が大好きな犬種ですので、番犬としては微妙かも知れません。

外見

がっしりとした筋肉質の引き締まった体型をしており、足は短めです。
目は小さめで、マズルも短く、耳も尾も垂れています。
生まれつきしっぽのない個体が多いものの、しっぽのある個体が生まれることもあります。
最大の特徴は顔の上半分を覆うほどに伸びた、長く柔らかいシャギーコートで、毛色はあらゆる色が認められており、ホワイト・アンド・ブラックやホワイト・アンド・グレー、グレーなどがあります。

性格

活発で明るく、温厚な性格です。
飼い主に対して従順で、家族思いのとても優しい犬種です。
賢く洞察力があり、大変穏やかな性格の犬です。
ただ、警戒心は多少強い傾向がありますので、見知らぬ人に対して吠える事もありますが、攻撃的ではなく番犬としての適性は個体差があります。

体重  13~16kg
体高  42~50cm

ポリッシュ・ローランド・シープドッグの健康

遺伝的にかかりやすい疾患があります

ポリッシュ・ローランド・シープドッグの平均寿命は、12~14歳です。

気を付けたい疾患は、皮膚が弱いので湿気の多い季節などは「膿皮症」に気を付けましょう。
また、「肺水腫」にもなりやすいので、定期的に病院で心音を確認してもらったり、遺伝的に「溶血性貧血」にもなりやすいので、元気が無かったり、食欲が無いなど様子がおかしかったら病院へ行きましょう。

ポリッシュローランドシープドッグは中年期以上になると、甲状腺ホルモンの分泌量が低下する「甲状腺機能低下症」になる場合があります。
異常に毛が抜けたり、元気が極端になかったり、急激な肥満などが見られたら要注意です。

また、垂れ耳ですので、「外耳炎」にも注意が必要ですので、定期的に耳掃除は行いましょう。

ポリッシュ・ローランド・シープドッグの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ポリッシュ・ローランド・シープドッグの運動

毎日1時間程度の散歩を1日2回

毎日30分~1時間程度の散歩を1日2回程度行ってあげましょう。
また、ドッグランで自由に走らせたり、ボール遊びをしてあげたりしてあげましょう。

ポリッシュ・ローランド・シープドッグのしつけ

しつけはしやすい

状況判断に優れ、賢くもあるので、しつけはしやすいです。
家族との絆が深い犬種ですので、幼犬から家族との時間を多く作り、絆を深めましょう。
ただ、甘えん坊な面があるので、しつけの際は甘やかし過ぎず、毅然とした態度で臨みましょう。

しつけ自体は褒めて伸ばすことを念頭に置いて、決して体罰は行わないで下さい。

また、小さい子犬の頃から様々な人々や他の犬と交流させ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ポリッシュ・ローランド・シープドッグの手入れ

手入れは比較的大変

被毛の量は多く、オーバーコートは絡みやすいので、毛玉を予防するためにも、毎日のブラッシングを行いましょう。
また、アンダーコートは良く抜けるので、少なくとも週に3回程度はコーミングやブラッシングをしてあげましょう。

また、週1~2回程度は耳掃除を行いましょう。

シャンプーは定期的に行う必要はありますが、やりすぎると皮膚にも良くないので、月に1~2回程度を目安にすると良いでしょう。

まとめ

✔ 家族思いで非常に優しい性格
✔ 賢いのでしつけもしやすい
✔ 被毛の手入れは必須

ポリッシュ・ローランド・シープドッグの魅力は何と言っても、とても穏やかで非常に優しく、献身的なその性格でしょう。
愛する主人の為なら、自分の命も厭わなかった逸話もあるほど、愛情豊かな犬種です。

また、頭もとても良く、飼い主に従順ですので、しつけもしやすいでしょう。
総じて、とても飼いやすい犬種です。

ただ、被毛の手入れは比較的大変です。
毛量も多く、ダブルコートであり、抜け毛も多いので、出来れば毎日のブラッシングをした方が良いでしょう。

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