チワプーの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

チワワとトイプードルのミックス犬 チワプー

一体どんな犬種なのでしょうか、その名前は”チワプー”。
魅力的な混血犬種として知られ、その名前から想像する通り、親はチワワとプードルです。

世界最小の犬種であるチワワとぬいぐるみのような可愛さが魅力のトイプードルとのミックス犬であるチワプー。
大人気の犬種同士のミックスであるので、可愛くないわけはありません。

この二つの犬種から受け継がれた特性を持ち合わせているチワプーは、一体どのような特徴を持つのでしょうか?
彼らの世界に足を踏み入れてみましょう。
ここでは、このユニークなミックス犬種、チワプーの特徴、性格、健康状態、そして飼い方について掘り下げていきます。あなたが新たな家族を迎える際の参考になるでしょう。



チワプーについて

「チワワ」と「トイプードル」のMIX犬

一体何がチワワとプードルを融合させるきっかけになったのでしょうか?
チワプーの起源に迫ってみましょう。
チワプーは、最近の数十年間にデザイナーズドッグとして人気が出始めた比較的新しい犬種です。
プーチー」などとも呼ばれる事もあります。
その目的は、「チワワ」の小さなサイズと「トイプードル」の知性と愛される性格を融合させることで、理想的な家庭犬を作り出すことでした。

しかし、その背後にはチワワとプードルという2つの非常に異なる歴史があります。
チワワは、古代の南アメリカで始まり、聖なる存在として信仰され、神聖視された存在でした。
一方で、プードルは西ヨーロッパで猟犬として発展し、その後芸術とエレガンスを重視する社会で愛される存在となりました。

現在のチワプーは、これらの2つの犬種から受け継いだ特性のバランスが取れた犬種と言えます。
一見すると異なる世界から来たように見えますが、愛される存在としての役割は両方の犬種に共通しています。
これらが融合した結果、愛くるしい外見と愛情深い性格を持つチワプーが生まれました。

雑種犬とミックス犬を混同される場合が多いですが、ミックス犬は純血の犬種同士を掛け合わせた犬のことを指し、雑種犬は2種以上の犬種の血が入っている犬を意味します。

潤んだ大きな目と立ち耳が愛らしいチワワとカールした被毛がぬいぐるみの様な外見と非常に頭の良いトイプードルの特徴を受け継ぎます。
人気が年々上がっているミックス犬の中でもチワプーの人気はトップクラスです。

チワプーの特徴

とにかくかわいいMIX犬

チワプーはその名前が示す通り、チワワとプードルの魅力をぎゅっと凝縮したユニークな犬種です。
兄弟でも見た目が違ったりしますので、「他にはいない我が家の子」という個性があります。
このミックス犬種の特徴を一緒に探ってみましょう。

  1. サイズ:
    チワプーは、その両親がともに小型犬であるため、自身も小型犬の部類に入ります。
    重は通常3〜6kg程度、身長も肩までで20〜38cm程度と、抱き上げるのに手間がかからないサイズです。

  2. コート:
    チワプーの被毛は、ストレートで短いチワワのコートから、カールしたプードルのコートまで、親のどちらに似るかで大きく変わります。
    しかし、一般的には、チワワの被毛に比べて長く、プードルの被毛に比べて少し落ち着いたウェービーな被毛を持つことが多いです。

  3. カラー:
    被毛のカラーは様々あり、ブラック、ホワイト、フォーン(明るいブラウン)、チョコレート、グレー、ブラウン、ブリンドル(虎毛)など豊富です。

  4. 性格:
    チワプーは、親であるチワワとプードルの特性を絶妙に組み合わせた愛らしい性格を持っています。
    彼らは一般的に、とてもフレンドリーで、人懐っこく、親しみやすい犬種です。
    一方で、頭がよく好奇心旺盛なプードルの血を引いているため、学習能力も高く、訓練も比較的容易です。

このように、チワプーはその小さな体に多くの特徴を詰め込んだ、魅力的な犬種です。

以上のように、見た目も性格も個体差がありますので、思ったように成長しなかったからと言って、可愛がらなくなる可能性があるのであれば、初めからミックス犬を飼うのは諦めて下さい。
何もかもがその子特有の個性です。
その個性すべてを受け入れて愛せる人しか、ミックス犬はおろか、犬も猫も他の動物も飼う資格はないと思います。
ですので、広い心で愛犬を受け入れてあげて下さい。

外見

・ミックス犬ですので、どちらに似るかにもよる
・垂れ耳の子が多い傾向
・被毛はクルクルしたウェーブヘアが強く受け継がれることが多く、抜け毛は少ない方
・被毛カラーは「ブラウン」「ホワイト」「クリーム」「ブラック」など
・外見はとにかく可愛いと評判の犬種

性格

・基本的には陽気で活発で社交的
・他のペットや動物とも仲良くできる
・警戒心が強めで他人には吠えやすい

体重  約3~6kg
体高  20~38cm

チワプーの健康

平均寿命は12~15年ほど

チワプーの平均寿命は12~15年ほどで、健康な犬種とされていますが、親犬種から受け継ぐ可能性のある一部の健康問題には注意が必要です。
ここでは、チワプーの健康問題について詳しく見ていきましょう。

  1. 関節問題:
    チワプーは、プードルやチワワと同様に、年齢を重ねると関節疾患、特に膝のお皿が本来の場所からずれてしまう「膝蓋骨脱臼」のリスクが上がる可能性があります。
    これは膝の関節が正常に動かない状態で、適切なケアと運動で管理できます。

  2. 歯科問題:
    小型犬はしばしば歯科問題を抱えがちです。
    これは彼らの小さな口腔内に通常の犬と同じ数の歯が並んでいるため、歯石や歯周病のリスクが高まります。
    定期的な歯磨きと獣医師による検診が重要です。

  3. 視覚障害:
    プードルやチワワは、年齢を重ねると視覚障害を発症する可能性があります。
    これには「白内障」や「角膜炎」、「進行性網膜萎縮」が含まれます。
    これらの症状が見られた場合は、速やかに獣医師に相談することが重要です。

  4. 体重管理:
    チワプーは食べることが好きな傾向にあり、適切な食事と運動がないと肥満になる可能性があります。
    体重管理は全般的な健康に直結しているため、適量の食事と運動を心掛けることが重要です。

  5. 遺伝的疾患:
    チワプーはミックス犬種であるため、親から受け継ぐ可能性のある一部の遺伝的疾患に注意が必要です。
    これには「心臓疾患」や「呼吸器疾患」が含まれます。

健康問題が発生した場合でも、早期発見と適切なケアで多くの問題は管理できます。
定期的な獣医師のチェックアップを受け、健康的な食事と適切な運動を提供することで、チワプーの健康を維持することができます。

チワプーの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

チワプーは小型犬の中でも活発な部類に入るため、栄養バランスの良い食事と適切なカロリー摂取が重要です。食事の選択は彼らの活力を保つとともに、健康や長寿にも寄与します。ここでは、チワプーの食事についての基本をご紹介します。

  1. バランスの良い食事:
    チワプーはタンパク質豊富な食事を必要とします。
    タンパク質は筋肉の健康を維持するだけでなく、彼らのエネルギー源ともなります。
    また、必要なビタミンやミネラルを含む食事は免疫系の健康にも寄与します。

  2. 小型犬用のフード:
    チワプーの小さな口と顎のために特別に作られた小型犬用のフードが適しています。
    これらは彼らの口に合ったサイズで、噛むことで歯の健康を促進します。

  3. 体重管理:
    チワプーは食事に対する大きな興奮性を示すことがありますが、適切な体重管理が重要です。
    カロリー摂取量は彼らのサイズ、年齢、運動量により異なります。

  4. 食事の回数:
    成犬のチワプーには一日2回の食事が推奨されます。
    一方で子犬のチワプーは、一日3-4回の小分けの食事を与えることが望ましいです。

  5. フレッシュな水の提供:
    常に新鮮な水を利用できるようにすることも忘れてはなりません。
    これは彼らの脱水を防ぎ、全体的な健康を維持します。

食事は、チワプーの健康と幸福にとって極めて重要な部分です。
彼らが必要とする栄養素を理解し、それに基づいて食事を計画することで、彼らの生活の質を高めることができます。

チワプーの運動

1日15~30分の散歩を

激しい運動は必要ありませんが、運動が大好きな傾向がありますので、ストレス解消のためにも、1日15~30分の散歩を心掛けましょう。
関節が弱いので、激しい運動はさせないようにして下さい。

室内での運動だけでも十分という事を聞く事もあるかも知れませんが、それだけではストレスが溜まってしまい、問題行動の原因となってしまいます。
少ない時間でもいいので、気分転換に外へ連れ出してあげて下さい。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日適度な運動を心掛けてあげて下さい。

チワプーのしつけ

しつけはしやすい?

賢く、主人に従順なので、しつけはしやすいでしょう。
ただ、しつけを怠ると、ワガママになったり、無駄吠えが多くなる傾向があるので、きちんとしつけをしましょう。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

始めのうちは、犬の気が散らないように集中できる環境を整えて上げましょう。
しつけがある程度できてから、どんな状況で対応できるようにテレビをつけてみるなど少しずつ環境を変えていきましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

チワプーの手入れ

ブラッシングはできれば毎日

チワプーは、その魅力的な外見を保つために一定のケアが必要な犬種です。
しかし、その手入れは愛情の一部として楽しむことができ、またそれが飼い主との絆を深める良い機会にもなります。
以下に、チワプーの手入れについての基本的なガイドラインを示します。

  1. コートのケア:
    チワプーのコートは長めでカールしていることが多いです。
    抜け毛は少ない傾向がありますが、毛玉を防ぎ、皮膚の健康を維持するためには、できれば毎日行うようにして、少なくても週3~4回は行いましょう。
    また、月に一度程度のトリミングも推奨されます。

  2. シャンプー:
    シャンプーは月1回を目安に行って下さい。

  3. 歯のケア:
    チワプーは歯の問題に悩まされやすい傾向にあります。
    そのため、週に数回の歯磨きを行い、可能であれば日々のケアをすることが重要です。

  4. 爪のケア:
    チワプーの爪は急速に成長します。
    痛みを防ぎ、歩行の問題を避けるために、定期的な爪切りが必要です。

  5. 耳のチェック:
    チワプーは耳の感染症になりやすいため、定期的に耳をチェックし、必要に応じて清掃することが重要です。

  6. 適度な運動:
    チワプーは活発な犬種であり、定期的な運動が必要です。
    日々の散歩や遊びを通じて、彼らのエネルギーを適切に発散させ、健康を保つことができます。

以上の手入れを行うことで、チワプーはその美しいコートと健康的な体調を維持できます。
そして、その手入れの過程でチワプーとの絆を深めることができ、彼らの幸せな生活をサポートすることができます。

チワプーのカットスタイル

色々なスタイルを楽しみましょう

サマーカット

全体的に被毛を短くするカットスタイルです。
日常のお手入れが非常に楽になる事もあり、年間を通して人気のカットスタイルです。
ただ、皮膚が紫外線などの影響を受けやすくなり皮膚疾患リスクが高くなるというデメリットもあります。

テディベアカット

定番のカットスタイルです。
顔全体を丸くし、耳も丸くカットします。
体も全体的に長めでふんわりとした丸みを帯びたカットで、ぬいぐるみのような雰囲気になります。
足は短く太く見えるようにすると、より可愛く見えます。

ライオンカット

遊び心のあるスタイルです。
体全体の毛は短くカットし、胸まわりから顔にかけてはライオンのたてがみのように長めにします。
しっぽの先の毛も長めに残してカットします。
体全体はかなり短めになるので、夏場でも良いでしょう。
小さな体でライオンのような雰囲気なのに、顔が可愛いというアンバランスさが周りの注目を惹くでしょう。

アフロカット(プードル寄り)

頭の毛を長めに残し、ふわふわとしたボリュームを持たせるスタイルです。
それにより、クリっとした目も強調され、とても可愛くなります。
体の部分は短めにカットする事で、アフロが際立ちます。

チワプーの価格

25~30万円が目安

チワプーはペットショップで見かける機会もあります。
また、ブリーダーさんから直接購入する方法もあります。
その際の値段ですが、25~30万円が目安となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 見た目や性格に個体差がある

チワプーはミックス犬ですので、どちらの親犬に似るかで見た目も性格も変わってきます。
飼い主の希望の見た目や性格だからと言って、愛情を注ぐことが出来ないというのは、あまりにも身勝手で残酷なことです。
チワプーを含めたミックス犬を迎え入れるのであれば、是非とも広い心で受け入れてあげて下さい。

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