ポメラニアンの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

隠しても零れてしまう愛くるしさのポメラニアン

柔らかい被毛でフワフワなシルエットが印象的な小型犬であるポメラニアン。
唯一無二の可愛らしさを持ち、エレガントであもある特有の可愛らしさを持つポメラニアンは、世界中で人々を魅了しています。

ここでは、ポメラニアンの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ポメラニアンの歴史

ヴィクトリア女王が寵愛

ポメラニアンはスピッツ系の犬種で祖先はサモエドやジャーマン・スピッツとされています。
原産地はドイツですが、犬種名の由来でもある原産地のポメラニア地方バルト海南岸のポメラニア地方は、ポーランドとドイツにまたがっています。

元々は10kg以上の中型犬でしたが、愛犬家として知られるヴィクトリア女王がポメラニアンを寵愛し、熱心に繁殖させたことによってポメラニアンの小型化に拍車がかかり、世界的な人気犬種となりました。
当初は、ホワイトの毛色がほとんどでしたが、人気をきっかけに毛色のバリエーションも増えていきました。

1900年には、アメリカでも公認されると、さらに小型化が進み、現在に至ります。

ポメラニアンの特徴

愛らしい反面、吠えやすい一面も

ボリュームのある被毛でモコモコとしたシルエットですが、体は細く、華奢な体格をしています。
元々は中型犬でもあったことから、稀ではありますが大きくなる個体もあります。
ポメラニアンの特長でもある小さくて可愛らしい顔立ちは、マズルが短く丸い「たぬき顔」とマズルが長く凛々しい顔立ちの「キツネ顔」がいます。
可愛らしい見た目を重視して改良されてきた結果、「たぬき顔」同士の交配が多くなされてきましたが、時折生まれる祖先の特徴を反映している「キツネ顔」の方が大きめである事が多いようです。

被毛はダブルコートで豊かな胸元のたてがみがゴージャスです。
毛色は赤っぽいオレンジがメジャーですが、ホワイト、ブラック、ブラウン、グレーなどもあり、実はバリエーションは豊富です。

ポメラニアンの性格は、陽気でフレンドリーです。
好奇心が強く、活発で運動量も多く、遊び好きです。
比較的繊細な面があるので、飼い主に依存しすぎたり、吠えやすい一面もあります。

ポメラニアン
外見

ポメラニアンは小さな頭に丸い大きな目で、手足も小さく、尻尾は背中に向けて巻いています。
被毛はダブルコートで最大の特徴であるふわふわの毛質です。
カラーはホワイト、ブラック、ブラウン、チョコレート、レッド(明るい茶色)、オレンジ(さらに明るい茶色)、クリーム(ベージュに近い茶色)、オレンジ・セーブル(明るさに濃淡のある茶色)、ウルフ・セーブル(灰に黒の差し毛)、ビーバー(濃いベージュ)、ブルー(灰色)、パーティ・カラー(混色)、ブラック・タン(黒茶)などがあります。
また大理石状に灰色が混ざる「マール」色や、眼の色が青い個体が時々いるようですが、遺伝性疾患が出やすいため、ポメラニアンでは繁殖に使ってはいけないとされていますので、ドッグショーなどで公認されることはありません。
珍しい毛色や目の色の子はその子一代限りのものになります。
公認色ではなくても、大切にしてあげたいものです。

性格

ポメラニアンはとてもフレンドリーで、活発で明るく遊び好きな性格です。
その反面、繊細なところがあり、寂しがり屋で一人の留守番を嫌います。
飼い主には従順ですが、甘やかし過ぎると依存してしまう事もあります。
愛らしい表情の反面、吠えやすい一面もあります。

体重  2 ~ 5kg
体高  13 ~ 28cm

ポメラニアンの健康

平均寿命は12~14歳

ポメラニアンの平均寿命は12~14歳です。

ポメラニアンは比較的丈夫な犬種ですが、膝のお皿がずれてしまう「膝蓋骨脱臼」には注意が必要です。
歩き方が異常と感じたら、病院へ行きましょう。

また、気管が潰れてしまい呼吸が苦しくなる「気管虚脱」にはとてもかかりやすい傾向があります。
咳が増えたり、呼吸するときに異常な音が鳴ったりする場合は、注意しましょう。

また、まれに「黒斑病 (black skin disease)」と呼ばれる遺伝性の皮膚疾患による脱毛症に罹患することもあります。

ポメラニアンの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ポメラニアンの運動

関節に不安があるので、激しい運度は避けて

ポメラニアンはとても活発で遊び好きですが、関節に不安もあるので、激しい運度は避け、1日15~30分程度の散歩で十分でしょう。

運動量的には室内ではじゃれてあげたりと遊んであげるので十分ですが、それだけではストレスが溜まってしまいますので、適度に外へ散歩に連れ出してあげて下さい。

ポメラニアンのしつけ

甘やかし過ぎに注意

賢い一面もあるので、比較的学習するのも早いです。
可愛いからといって、甘やかし過ぎないようにしましょう。
精神的に弱いところもあるので、我慢を覚えさせ、少しでもメンタルを強くさせてあげましょう。

警戒心も強く吠えやすいので、子犬の頃から様々な人や他の犬たちと触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ポメラニアンの手入れ

年間を通して抜け毛が多い

ポメラニアンはダブルコートでもあり、年間を通して抜け毛の多い犬種です。
春・秋の年2回の換毛期は特に抜け毛が増えます。
毎日のブラッシングで、こまめにお手入れをしてあげる必要があります。
抜け毛を放っておくと、通気性が悪くなり、皮膚病の要因となりますので、ポメラニアンの魅力でもある美しい毛並みを維持するためにも毎日ブラッシングを行い、1か月~2か月に1回はトリミングしましょう。

また、手足の裏の毛もこまめにカットして下さい。
手足の裏の毛が伸びると、床などで滑りやすく、関節を痛めてしまう原因となります。

シャンプーは適度に行うようにしましょう。
美しい被毛を維持したからといって、頻繁にシャンプーをすると、本来必要である油分まで取り除いてしまい、皮膚病の原因ともなりますので、月に1~2回程度を目安としましょう。

犬は虫歯になりにくいと言われていますが、虫歯にはなります。
ですので、少なくとも週に1回程度は歯磨きを心掛けましょう。

ポメラニアンのカットスタイル

カット次第で全く別の子に

様々なカットスタイルを楽しめるポメラニアン。
時折、カットスタイルを変えると、愛犬の可愛さを再認識できるでしょう。
ここでは、代表的なカットスタイルをまとめましたので、是非ご参考になさって下さい。

テディベアカット

定番のカットスタイルです。
顔全体を丸くし、耳も丸くカットします。
体も全体的に長めでふんわりとした丸みを帯びたカットで、ぬいぐるみのような雰囲気になります。
足は短く太く見えるようにすると、より可愛く見えます。

ライオンカット

遊び心のあるスタイルです。
体全体の毛は短くカットし、胸まわりから顔にかけてはライオンのたてがみのように長めにします。
しっぽの先の毛も長めに残してカットします。
体全体はかなり短めになるので、夏場でも良いでしょう。
小さな体でライオンのような雰囲気なのに、顔が可愛いというアンバランスさが周りの注目を惹くでしょう。

柴犬カット

首回りや全身の毛をスッキリと短めにしたスタイルです。
最近、ポメラニアンのカットの中でも人気が高まっているカットです。
小さな子犬のような雰囲気になり、愛犬の愛らしさを最大限に引き出してくれるでしょう。

たぬきカット

マズルの短い「たぬき顔」の子にピッタリのカットスタイルです。
首まわりの毛を多めに残し、全体的に真ん丸なシルエットを作るカットスタイルです。

ポメラニアンの値段

ペットショップでの販売価格は40万円前後⁉

常に人気のあるポメラニアンはペットショップでも必ずと言ってもいいほど見かける事が出来ます。
その販売価格は、ペットショップによって様々ではあるものの、おおむね40万円前後が実勢価格です。

ペットショップではなく、ブリーダーさんから直接購入する事も可能ですが、その際は交渉によって価格をさらに抑える事が出来ます。
それでも少なくとも20万程度はすると思いますので、迎え入れる前に現地へ行って、飼育環境やブリーダーさんの人柄を必ず確認をしてから決断するようにしましょう。

まとめ

✔ 吠えやすい傾向がある
✔ しつけは甘やかし過ぎず
✔ 被毛の手入れはこまめに

ポメラニアンは可愛らしい見た目と明るくてフレンドリーな性格から大変人気な犬種です。
その反面、繊細で寂しがり屋な傾向があります。
その為、急な来客や留守番の際には、吠え続けてしまう事も有りえます。
これは、ポメラニアンの性向ですので、叱るべき所ではありません。
その事もしっかりと許容できるようにしてから家族へ迎え入れるようにしましょう。

かと言って、必ずと言っていいほどお留守番をする時もあれば、急な来客が来る時もあるので、しつけである程度対応できるようにしましょう。
いくら可愛いからと言って、甘やかし過ぎると、わがままな子に育ってしまいます。
厳しき叱るのではなく、褒めて伸ばす事を念頭に、「お留守番のしつけ」や「無駄吠え防止」のしつけを行いましょう。

ポメラニアンの被毛はダブルコートですので、抜け毛が多いので、毎日ブラッシングをするようにして下さい。
手入れを怠ってしまうと、毛玉が出来たり、抜け毛が溜まってしまって、皮膚病を起こす事もあります。
被毛以外にも爪の手入れをや足の裏の毛のカットも定期的に行って、床に滑ってしまう事を軽減させるようにしましょう。

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