ラブラドールレトリバーの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

世界でもトップクラスの人気を誇るラブラドルレトリバー

忠実で愛情深く、子供たちの最高の遊び相手」-ラブラドール・レトリバーはこれらの言葉がぴったりの犬種です。
しかし、この人気者の魅力はこれだけにとどまりません。

ここでは、ラブラドールの起源から、彼らがどのようにして世界中で最も愛される犬になったか、また、その豊富なエネルギーをどのようにして適切に活用するかなど、ラブラドール・レトリバーに関する情報を豊富にご紹介します。
驚くべき知識と共に、この美しい犬種をもっと深く理解し、あなたとラブラドール・レトリバーとの絆をさらに強くしましょう。
さあ、この愛と冒険に溢れる旅に一緒に出かけましょう! 🐾❤️



ラブラドールレトリバーの歴史

元々は魚を回収するなどの作業を担っていた

ラブラドール・レトリバーの歴史は、冒険と友情、そして努力に溢れています。
彼らの旅は、16世紀のカナダの島、ニューファンドランドから始まります。
そこでは、この地域の漁師たちが小さな漁犬「セント・ジョンズ・レトリバー」を飼っていて、これがラブラドール・レトリバーの祖先とされています。
彼らは強靭で、水に強く、漁の際に魚の網を引っ張ったり、逃げた魚を捕まえたりしていました。

19世紀になると、この優れた水泳能力を持つ犬たちがイギリスの貴族や猟師たちの間で注目されました。
イギリスに渡った彼らは、優れたレトリーバーとしての能力を活かして、鳥猟の際に使われるようになります。
そのため、彼らは「レトリーバー」という名前を持つようになりました。

ちなみに、祖先犬であった「セント・ジョンズ・レトリバー」はと言うと、1980年代に純血種は途絶えてしまいました。

そして、19世紀後半、貴族のマルムズベリー伯家などのイギリスの繁殖家たちはラブラドール・レトリバーの品種改良に力を注ぎます。
彼らはこの犬の優れた性格や能力をさらに洗練させ、今日我々が知っている愛される特性を形作りました。
そして、バクルー公家の繁殖計画にマルムズベリー伯家より送られたエイヴォンとネッドという犬が使われ、それが現在のラブラドール・レトリーバーの直接の祖先であると考えられています。

20世紀に入ると、ラブラドール・レトリバーは家庭のペットとしても大変人気が出てきます。
1903年にはイギリスのケネルクラブに公式に認定され、1917年にアメリカのケネルクラブに公認されました。

その後、その優れた能力ゆえに戦争にもアメリカの軍用犬として使われました。
特にベトナム戦争では、約4,000頭が投入されましたが、生き延びたのはわずかに200頭程度であったとされています。
その生き残った約200頭もアメリカ本国に帰ることなく、別の軍へ送られ一生を終えました。

彼らの忠実さ、知性、そして子供たちと遊ぶのが大好きな性格は、家庭に暖かさをもたらすと共に、世界中の人々の心をつかんで離しません。

今日、ラブラドール・レトリバーは世界中で最も人気のある犬種として君臨しています。彼らは家庭のペットだけでなく、盲導犬、警察犬、救助犬としてもその才能を発揮しています。

この豊かな歴史を持つラブラドール・レトリバーは、信頼と友情の象徴であり、多くの人々にとってかけがえのない存在となっています。

ラブラドールレトリバーの特徴

誰にでもフレンドリーで賢い!

ラブラドール・レトリバーは、その愛らしい外見と魅力的な性格で世界中の人々に愛されています。
この素晴らしい犬の特徴を、キラキラとした目としっぽのワグワグを想像しながら一緒に探っていきましょう。

  1. 外見:
    ラブラドール・レトリバーは筋肉質でしっかりした体格を持っています。
    彼らのコートは短くて密集しており、水をはじく特性があります。
    カラーは様々あり、チョコレート、ブラック、イエローなどがあります。

  2. 耐久性と活動性:
    ラブラドールは非常にエネルギッシュで、大量の運動が必要です。
    彼らは水泳が大好きで、ボールを取ってくるのも大好きです。
    この活動的な性格が、彼らを優れた家庭のペットや労働犬にしています。

  3. 知性と訓練性:
    ラブラドールは非常に賢く、訓練が得意です。
    彼らは新しいコマンドをすばやく学び、状況に応じて適切に行動します。
    これが、彼らが盲導犬や警察犬として人気がある理由の一部です。

  4. 友好的な性格:
    ラブラドールは、人懐っこくてフレンドリーです。
    彼らは家族に対して非常に愛情深く、子供たちと遊ぶことが大好きです。
    また、他の犬やペットとも上手くやっていきます。

  5. 忠実さ:
    ラブラドールは非常に忠実な犬で、家族を守る傾向があります。
    彼らは通常、攻撃的ではありませんが、家族が危険にさらされていると感じると、必要なときには守ることができます。

  6. 感じやすさ:
    ラブラドールは感情に敏感で、家族の気持ちを察知することができます。
    彼らは慰めることが得意で、人々が感じるストレスや不安を和らげるのに役立ちます。

このように、ラブラドール・レトリバーは、その外見、知性、性格のバランスが絶妙で、家庭のペットとして、また働く犬として最適です。
彼らと一緒に過ごすことは、無条件の愛と友情、そして冒険に満ちた日々を意味します。ラブラドールレトリバー

外見

・骨太で筋肉質な体型
・体長は体高よりやや長い
・頭部は横幅が広く、耳は垂れ耳
・被毛は短毛
・カラーはブラック、イエロー、レバー、チョコレート、イエローなど
・胸には「メダル」と呼ばれる白い差し毛が入ることがあります

性格

・家族には愛情深くとても穏やかな性格
・非常に高い知性を持つ
・高い服従心と状況判断力の両方を併せ持つ
・誰にでもフレンドリーで優しく社交的
・非常に落ち着いた性質
・小さな子供や他の動物に対しても非常に友好的
・非常に優れた家庭犬

体重  30~36kg
体高  56~62cm

ラブラドールレトリバーの毛色

最近は黒ラブが人気⁉

ラブラドルレトリバーの毛色は、大きく分けて「ブラック」、「イエロー」、「チョコレート(レバー)」の3種類があります。
色によっての価格差はほとんどなく、大体20~25万円程度になります。
多少、性格に違いがありますが、根本的な穏やかで優しいのは変わりません。

その中でも最もポピュラーでベーシックなのが、イエローです。
イエローと言っても薄いクリームであったり、赤みの強い色であったりと様々です。
一般的にイエローは比較的おとなしい性格の子が多いと言われています。

2番目に人気なのが、「黒ラブ」の愛称でも知られるブラックです。
ブラックは、祖先犬である「セント・ジョンズ・レトリバー」の色でもあります。
性格はイエローと比べると活発な子が多いと言われています。

3番目が「チョコラブ」の愛称でも知られるチョコレートです。
レバーと呼ばれる事もあり、性格はブラックに似て、活発な印象があります。

ラブラドールレトリバーの健康

食事のドカ食いを防止、食後は安静に

ラブラドールレトリバーの平均寿命は、10〜15年で、元気で活発な犬種ですが、彼らと一緒に幸せな時間を長く過ごすためには、健康管理にも注意が必要です。
では、そのためのコツを一緒に見てみましょう!

  1. 適切な食事管理:
    ラブラドール・レトリバーは食いしん坊で、太りやすい傾向があります。
    そのため、バランスの良い食事と適切な食事量を心がけることが重要です。
    健康な体重を維持することで、関節に負担をかけず、心臓にも良い影響を与えます。

  2. 胃捻転:
    胃捻転」は死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
    食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
    胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
    結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
    ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

  3. 運動を欠かさない:
    この犬種は活動的なので、定期的な運動が不可欠です。
    散歩や遊び、水泳などを通じて、適切な運動量を確保しましょう。

  4. 関節問題への注意:
    ラブラドール・レトリバーは「股関節形成不全」や「肘形成不全」など、関節の問題を抱えることがあります。
    犬の散歩や遊びにおいて不自然な動きや痛がる様子に注意し、早めに獣医の診断を受けることが大切です。

  5. 耳のケア:
    ラブラドールの耳は折れているため、中で湿気がこもりやすく、耳の感染症になりやすいです。
    定期的に耳をチェックし、清潔に保つことが重要です。

  6. アレルギー:
    ラブラドールは皮膚アレルギーや食物アレルギーに悩まされることがあります。
    皮膚の異常や食欲不振などの症状に気づいたら、獣医に相談してみましょう。

  7. 定期的な健康診断:
    年に一度以上の健康診断を受けることで、早期発見と早期治療が可能になります。
    予防接種やフィラリア予防など、予防医学の面からも健康をサポートしましょう。

その他には、右心室と右心房を区切っている三尖弁が生まれつき形成不全を起こすことがあり、「三尖弁閉鎖不全症」を起こりやすいことが知られています。
疲れやすかったり、咳をしていたり、腹水が溜まるなどの症状が見られた要注意です。

ラブラドールレトリバーの食事

栄養バランスと適切な量を意識しましょう!

「愛犬の輝く毛並みと元気なしっぽの振り、その源は何か?」
これには、ラブラドール・レトリバーの食事が大いに関わっています!
この愛らしい犬種は食欲旺盛で知られているため、彼らの食事管理は特に重要です。
では、愛犬にとって最適な食事の秘訣を見てみましょう!

  1. バランスのとれた栄養:
    ラブラドール・レトリバーには筋肉をサポートするためのたんぱく質、皮膚や毛並みを健康に保つ脂質、そしてエネルギーを供給する炭水化物がバランスよく必要です。
    市販のドッグフードを選ぶ際は、これらの栄養素がバランスよく含まれているものを選びましょう。

  2. 適切な量を意識:
    ラブラドールは食欲が旺盛で、太りやすいので、適切な量をしっかりと守ることが大切です。
    過度の食事は肥満を引き起こし、関節への負担や糖尿病などのリスクを高めてしまいます。

  3. カロリー管理:
    活発なラブラドール・レトリバーは多くのエネルギーを消費しますが、歳をとるにつれてその活動量は減少します。
    年齢や活動量に応じて食事のカロリーを調整しましょう。

  4. 新鮮な水の提供:
    食事だけでなく、水分補給も非常に重要です。新鮮な水を常に用意して、愛犬がいつでも飲めるようにしましょう。

  5. 特別なサプリメント:
    高齢のラブラドールや、特定の健康上の問題を抱えている場合は、サプリメントが役立つことがあります。
    ただし、サプリメントは獣医と相談してから与えるようにしましょう。

  6. 食物アレルギーへの注意:
    ラブラドールは食物アレルギーを持っていることがあります。
    もし食事後に皮膚のかゆみや消化不良などの症状が見られた場合は、獣医に相談しましょう。

ラブラドルレトリバーは、肥満になり易い犬種です。
元々、海で活躍していた犬種という事もあって、寒さから身を守る為、体に脂肪を溜めやすい性質と言われています。
しかし、現在はそのような家庭犬として生活しているので、運動量も使役犬の頃とは比べ物にならないくらい少ないですので、エサ自体のカロリーを考える必要があります。
肥満になってしますと、糖尿病心臓病など命に関わる疾患に発展する事もありますので、注意しましょう。

大切な愛犬の健康と幸せのために、栄養満点でバランスの良い食事を心がけ、彼らの生活を豊かにしましょう! 🐶💕

ラブラドールレトリバーの運動

十分な量の運動が必要

ラブラドールレトリバーは太りやすい傾向があります。
特に走らせる必要はありませんが、毎日1時間の散歩を2回してあげましょう。
距離にしては言えば、2~4km程度になると思います。
ラブラドルレトリバーは、力が強いので、リードはしっかりと巻き付けて握り、離さないようにしましょう。

運動不足はストレスの原因となり、いくら落ち着いた性格のラブラドルレトリバーでも問題行動を起こす可能性もあります。
時にはドッグランなどで自由に走らせたりしましょう。

また、泳ぐのが得意なので水遊びやゲームが大好きなのでフライングディスクやボール遊びなどスポーツをさせてみると良いでしょう。

ラブラドールレトリバーのしつけ

学習能力が高いので、しつけはしやすい

とても賢いので学習能力が高く、しつけはしやすいです。
また穏やかで優しい性格なので、小さなお子さんのいる家庭でも安心して飼うことができます。

しつけの始めのうちは、犬の気が散らないように集中できる環境を整えて上げましょう。
しつけがある程度できてから、どんな状況で対応できるようにテレビをつけてみるなど少しずつ環境を変えていきましょう。

ただ、穏やかな性格である一方、好奇心も強いので、若いころは留守番中にいたずらをする事もあるでしょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ラブラドールレトリバーの手入れ

シャンプーは水を怖がらないので楽

「ラブラドール・レトリバー」—その名前だけで笑顔と元気が連想されますね。
この魅力的な犬種は、世界中で人気がありますが、彼らが私たちに与えてくれる愛情を最大限に引き出すには、適切な手入れが不可欠です。
さて、その繁忙な毛尾を振りながら、あなたの愛犬がピカピカに輝く手助けをしましょう!

  1. ブラッシング:
    ラブラドール・レトリバーの短く密度の高いコートは、定期的なブラッシングを必要とします。
    短毛ながらダブルコートですので、下毛は抜けます。
    とくに夏の換毛期には、抜け毛の量も多くなります。
    週に1〜2回のブラッシングで、抜け毛を取り除き、皮膚の健康を保ちましょう。
    さらに、彼らのコートが美しく輝く手助けにもなります。

  2. バスタイム:
    ラブラドールは泥んこが大好き!遊び好きな性格のため、たまにはお風呂が必要です。
    ただし、頻繁な入浴は皮膚を乾燥させるので、必要なときだけシャンプーしましょう。

  3. 耳のケア:
    水辺で遊ぶのが大好きなラブラドールは、耳感染のリスクが高いです。
    定期的に耳をチェックし、清潔に保つための掃除をしましょう。

  4. 爪切り:
    ラブラドールの活発な性格は、しっかりとした足元が必要です。
    爪が長くなりすぎると歩行に支障をきたすので、定期的に爪切りをしてあげましょう。

  5. 歯磨き:
    ラブラドールは食べることが好きなので、歯磨きは特に大切です。
    定期的な歯磨きで、口臭の予防や歯周病から愛犬を守りましょう。

あなたの愛犬ラブラドール・レトリバーが健康で幸せに過ごすために、これらの手入れを計画的に行うことが重要です。
これは、彼らが私たちに毎日もたらしてくれる無償の愛に対する、小さな「ありがとう」のしるしです。

まとめ

✔ 穏やかで誰にでもフレンドリーな性格
✔ 泳ぎ得意で、水遊びが大好き
✔ 学習能力が高いので、しつけはしやすい

ラブラドルレトリバーは、大型犬の中でも特に人気の犬種です。
その一番の理由が何といっても、性格の良さでしょう。
とても穏やかで誰に題してもフレンドリーなので、小さな子供とも仲良くやってくれます。
その優しい性格ゆえに番犬としては向かないでしょう。
いずれにしても飼いやすい犬種であると言えます。

祖先犬である「セント・ジョンズ・レトリバー」が泳ぐが非常に得意としていました。
その特性を受け継いで、ラブラドルレトリバーも泳ぐのが得意であり、水への恐怖もありません。
犬としては珍しく水遊びがとても好きな犬種ですので、暑い夏場などは是非水遊びをしてあげましょう。

また、ラブラドルレトリバーは、非常に賢く従順ですので、しつけは難しくないでしょう。
元々の性格が良いからと言って、しつけはサボらず、せっかく物覚えが良いので、色々な事を教えてあげましょう。
これ以上ない素敵なパートナーとなってくれます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA