アメリカの小さな紳士 ボストンテリア
無駄吠えが少ないことでも知られる犬種で、マンションなどの集合住宅で飼うにはぴったりな犬種です。
ただ、比較的体が弱い傾向があります。
ここでは、ボストンテリアの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、絶対にご参考になさって下さい。
ボストンテリアの歴史
漫画「のらくろ」のモデル?
ボストン・テリアは、数少ないアメリカ合衆国の原産の犬種であり、1870年頃にアメリカのマサチューセッツ州ボストン地域で「ブルドッグ」と「ブルテリア」、白い「イングリッシュテリア」等を交配させて、誕生しました。
当初はかなりの大型犬でしたが、ブリーダーの努力により、現在のコンパクトでスクエアな洗練された体型となりました。
当時は闘犬が盛んで、より強い犬を求めていたのが、やがて闘犬が廃れ、愛玩犬に重きを置く風潮となりました。
そして、家庭犬に合うように交配され、サイズダウンしていきました。
タキシードを着たように見える被毛から「小さなアメリカ紳士」とも呼ばれています。
日本の漫画「のらくろ」のモデルになったともいわれており、アメリカの名門大学・ボストン大学のマスコットとしても有名です。
当初は「ボストン・ブルドッグ」や「トイ・ブル」などと呼ばれていましたが、1893年にアメリカ・ケネルクラブによって公認され、「ボストン・テリア」という犬種名になりました。
ボストンテリアの特徴
優しく活発な性格でがっちりとした体型
ボストンテリアの特徴は何と言っても「離れ気味の目」「短い鼻」「ぴんと立った大きな耳」の愛嬌のある何といえない愛らしさです。
体型は小柄ではありますが、筋肉質でがっちりとしおり、足は比較的長く、スクエアな体型をしています。
被毛は、短く艶のあるスムースコートで、毛色はホワイト・マーキングのあるブリンドル(黒地にほかの色が混じる)、シールブラック(光が当たると赤みがかって見えるブラック)またはブラックです。
口吻のまわりの他に目の間、首、胸にホワイトの斑が入りこの模様は白いシャツの上にタキシードを羽織っているかのように見えることから「タキシード・カラー」やこの犬種の特徴となることから「ボストン・カラー」と呼ばれています。
性格は、穏やかでフレンドリーであり、辛抱強さもあるので、小さな子供のいる家庭でも安心して飼うことができます。
また、無駄吠えも少ないので、マンションや住宅地でも安心して飼う事が出来ます。
その反面、繊細で感受性が高く、飼い主の気持ちを敏感に感じ取る面もあります。
![ボストンテリア](https://i0.wp.com/dullworld.info/wp-content/uploads/2018/10/ボストンテリア.jpg?resize=376%2C276)
外見 |
耳は立ち耳で尻尾は短く、鼻も短いです。 |
性格 |
優しく活発な性格で、飼い主の顔色をうかがうような繊細さと辛抱強さがあり、「小さなアメリカ紳士」と評されています。 |
体重 | 7~9kg |
体高 | 28~38cm |
ボストンテリアの健康
平均寿命は13〜15年と比較的長い
ボストンテリアの平均寿命は、13〜15年と比較的長いです。
かかりやすい疾患は、「肥満細胞腫」に代表される「悪性腫瘍」に気を付けなくていけません。
また、短頭種ですので、「軟口蓋過長」、「気管支狭窄」や「気管虚脱」にも注意が必要です。
特に体温調節が苦手なので、「熱中症」には気を付けて下さい。
膝のお皿がずれてしまう「膝蓋骨脱臼」にもなりやすい傾向があります。
激しい運動や高い所からのジャンプはさせないようにするのが無難です。
目の病気にかかりやすいので、もしも目が傷付いていたり、目を気にする仕草があったら、病院へ行くようにしましょう。
ボストンテリアの食事
年齢や体調に合わせたフードを選びましょう
子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。
以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
愛犬に合ったドッグフードを探す
愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ
ボストンテリアの運動
太りやすい性質なので運動は必須
ボストン・テリアはとても運動が大好きですし、太りやすい性質なので運動は必要です。
散歩は1日30分~1時間程度が望ましいですが、とにかく暑さに弱く、鼻が潰れている短頭種は体温調節が苦手なので、夏の間は室内での運動が無難でしょう。
また、寒さにも弱いので、冬などの寒い時期は洋服を着させてあげると良いでしょう。
ボストンテリアのしつけ
頑固な面があるので根気よくしつけましょう
ボストン・テリアは頭が良く、飼い主の言う事を理解しようとしてくれます。
ただ、頑固な面があるので、興奮しているときは、少し時間をおいてからしつえけを行ったり、根気よくしつけましょう。
出来たときは褒めて、ダメなときは徹底的に無視をするのが、効果的なようです。
愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。
しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法
ボストンテリアの手入れ
ダブルコートなので抜け毛は多い
ボストンテリアは、ダブルコートなので抜け毛は多いです。
特に春・秋の換毛期は毎日ブラッシングしましょう。
シャンプーは月1~2回程度行って下さい。
また、肌が弱いので、シャンプーは弱酸性を使用して下さい。
シャンプーのし過ぎは、肌に必要な油分まで洗い落としてしまい、皮膚病の原因ともなりますので、注意しましょう。
ボストンテリアの値段
相場は25万円程度
ボストンテリアは無駄吠えも少なく、住宅街やマンションでも安心して飼える事もあり、人気の犬種です。
ペットショップでも見かける機会もあると思いますが、その際の価格はショップごとに変わってきます。
高いショップですと40万円を超える場合もありますが、相場は25万円ほどになります。
ブリーダーさんから直接購入する場合は、15~20万円が相場になります。
ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。
まとめ
✔ 「小さなアメリカ紳士」
✔ 比較的体が弱い
✔ 抜け毛は多め
優しく活発な性格で、飼い主の顔色をうかがうような繊細さと辛抱強さがあり、「小さなアメリカ紳士」と評されるほど、その性格は高く評価されています。
その反面、頑固な一面がありますが、危惧するほどのものではないでしょう。
ボストンテリアは比較的体が弱い犬種です。
脚の骨や関節もケガし易く、眼病にも注意が心臓も弱い傾向があります。
それに加え、寒さや暑さに弱く、特に熱中症には要注意です。
以上のように、様々なリスクを抱えているので、もしも家族として迎え入れるのであれば、ペット保険への加入も考えると良いでしょう。
ボストンテリアの被毛は、ダブルコートですので、抜け毛は多めです。
被毛自体は短いのですが、毎日ブラッシングをして、ケアするようにしましょう。
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