ポメックスの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ポメラニアンとミニチュアダックスフンドのミックス犬 ポメックス

ポメックスは、小さな身体に大きな愛情と活力を詰め込んだミックス犬です。
この愛らしい犬種は、ポメラニアンミニチュアダックスフンドの魅力を組み合わせた独自の個性を持っています。
ポメックスは、抜群の可愛さと元気さであなたの心をとらえ、一緒に過ごす時間を楽しく充実したものに変えてくれることでしょう。
彼らの忠誠心、知性、そして遊び心がたっぷり詰まった姿に、あなたはきっと魅了されることでしょう。

ここでは、ポメックスの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ポメックスについて

ポメラニアンとミニチュアダックスフンドのMIX犬

ポメックスは、ポメラニアンとミニチュアダックスフンドの両方の歴史と魅力を受け継いでいます。
この魅力的なミックス犬種の歴史について、分かりやすく詳しく説明します。

ポメックスは、デザイナーブリードとして20世紀後半に登場しました。
この犬種は、両親である「ポメラニアン」と「ミニチュアダックスフンド」の特徴を融合させることを目的として開発されました。
そのため、ポメックスの歴史を理解するためには、ポメラニアンとミニチュアダックスフンドの歴史を知ることが重要です。

ポメラニアンは、ドイツ北東部のポメラニア地方が起源で、スピッツ犬の一種です。
彼らは、17世紀に英国で人気を博し、王室を始めとする上流階級に愛されました。
その後、19世紀にはクイーン・ヴィクトリアによってさらなる人気が高まり、品種改良が進みました。

一方、ミニチュア・ダックスフンドは、ドイツで16世紀に短足猟犬として開発されました。
彼らは、地中の穴に潜って獲物を追い出す能力が高く評価され、特にバジャーやウサギ狩りに使用されました。
その独特の姿と忠実な性格から、世界中で愛される犬種となりました。

ポメックスは、ポメラニアンの豊かな被毛と愛らしい顔立ち、ミニチュア・ダックスフンドの活発さと忠誠心を組み合わせた犬種として、多くの愛犬家に支持されています。
現在では、家庭でのペットとしてだけでなく、セラピードッグやショードッグとしても活躍しています。

ちなみにミックス犬は、両親ともに純血種であることが原則です。
雑種犬とミックス犬を混同される場合が多いですが、ミックス犬は純血の犬種同士を掛け合わせた犬のことを指し、雑種犬は2種以上の犬種の血が入っている犬を意味します。

ミックス犬を同志の交配は、遺伝的な疾患を持った子犬が生まれやすくなってしまうためタブーとされています。

ポメックスの特徴

足の長いダックスフンド?

ポメックスは、ポメラニアンとミニチュア・ダックスフンドを組み合わせた魅力的なミックス犬種です。
以下に、ポメックスの特徴を分かりやすく詳しく説明します。

  1. 外見:
    ポメックスは、小さな体に丸い顔と大きな瞳が特徴的です。
    ポメラニアンの豊かな被毛とミニチュア・ダックスフンドの短い脚が組み合わさり、愛らしい外見をしています。
    ただ、ダックスほど足は短くない傾向が強いです。
    首周りにはポメラニアンのような飾り毛がある事が多いです。
    顔を個体差がありますが、ダックスのようにマズルが長く、耳は垂れており、目はポメラニアンのように大きな目をしている事が多いようです。
    被毛は中程度の長さで、色や柄は多彩で、それぞれの個性があります。

  2. 性格:
    ポメックスは、陽気で活発な性格を持ち、家族に対して愛情深く忠実です。
    また、知性が高く、しつけが比較的容易であることも魅力の一つです。
    社交性も豊かで、他の犬やペット、子供とも仲良く過ごすことができます。
    ただ、警戒心が強く出る場合もあるので、その場合は「吠え癖」が気になるでしょう。

  3. サイズ:
    ポメックスは、小型犬に分類され、体重は通常3-9キログラム、肩高は20-30センチメートル程度です。
    そのコンパクトなサイズは、アパートや都市部での飼育にも適しています。

  4. 運動量:
    ポメックスは、適度な運動量を必要とします。
    短い散歩や室内での遊びで十分にエネルギーを消費することができますが、適切な運動を提供しないとストレスがたまることがあります。

  5. 健康:
    ポメックスは、両親犬種の遺伝的な健康問題を受け継ぐことがあります。
    一般的な健康問題には、膝関節脱臼、歯科問題、心臓病などがあります。
    適切なケアと定期的な獣医検診により、これらのリスクを最小限に抑えることができます。

  6. トレーニング:
    ポメックスは知性が高く、訓練を受けることに抵抗がありません。
    ポジティブリンフォースメントを用いたトレーニングが効果的で、無理やりや厳しく叱ることは避けましょう。
    また、若い頃から社会化のトレーニングを行うことで、他の犬や人々との良好な関係を築くことができます。

外見

・外見は、どちらに似るかで変わってきますが、ミニチュアダックスフンドに似てがっちりとした胴長の体型をしています。
・足はミニチュアダックスフンドよりも少し長い傾向がある
・うるんだ瞳と大きな耳があり、立ち耳と垂れ耳の両方がいる
・首周りにはポメラニアンのような長毛の飾り毛が生えている
・被毛はダブルコートで、ふわふわとしたツヤのあるロングコートとスムースヘア
・カラーは「ブロンド」「ブラウン」「ブラック」「ブラック&タン」「ブルー」「ホワイト」「グレー」など様々

性格

・個体差はありますが、明るくて活発であり、飼い主に従順でフレンドリーな性格
・気が強い一面も
・賢さもあるので、しつけの飲み込みは早い

体重  3.6~9kg
体高  20~30cm

ポメックスの健康

ヘルニアになりやすい?

ポメックスの平均寿命は11~13歳と言われています。
ポメックスは魅力的で愛らしいミックス犬種ですが、健康上の注意点もあります。
以下に、ポメックスの健康に関する注意点を分かりやすく詳しく説明します。

  1. 遺伝的な健康問題:
    メックスは、ポメラニアンとミニチュア・ダックスフンドの膝のお皿がずれてしまう「膝蓋骨脱臼」、「椎間板ヘルニア」など遺伝的な健康問題を受け継ぐことがあります。
    フローリングなどの滑りやすい環境には、絨毯を敷くなどを心掛けてあげましょう。

  2. 肥満:
    ポメックスは食欲旺盛で、運動量が少ない場合、肥満になりやすいです。
    肥満は、関節や内臓の負担を増やし、健康上のリスクを高めます。
    適切な食事と運動習慣を維持し、体重を管理することが大切です。

  3. 適切な運動:
    ポメックスは活発な犬種ですが、過度な運動は関節に負担をかけることがあります。
    適度な散歩や室内での遊びが適切で、運動量のバランスに注意しましょう。

  4. 歯科ケア:
    ポメックスは小型犬種のため、歯科問題が発生しやすいです。
    定期的な歯磨きと獣医による歯科検診が必要です。

  5. 気温調整:
    ポメックスは気温の変化に敏感で、特に暑さに弱いことがあります。
    熱中症を防ぐために、適切な水分補給と適切な室内温度の維持が重要です。
    また、寒い日には防寒対策が必要です。

これらの健康上の注意点に気を付けながら、ポメックスの飼育を楽しむことができます。
適切なケアと愛情をもって接することで、ポメックスは飼い主と共に素晴らしい時間を過ごすことができるでしょう。

ポメックスの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

ポメックスは小型犬種であり、活発で愛らしい性格の持ち主です。
適切な食事管理が重要であり、彼らの健康と幸福に大きく寄与します。
以下に、ポメックスの食事に関する分かりやすく詳しい説明をご紹介します。

  1. 適切な栄養バランス:
    ポメックスの食事は、良質なタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルを含むバランスの取れたものである必要があります。
    これらの栄養素は、筋肉の維持、エネルギーの供給、免疫システムのサポート、骨や歯の健康などに必要です。

  2. 高品質のドッグフード:
    市販のドッグフードを選ぶ際は、高品質な原料が使用されていることを確認しましょう。
    獣医師や専門家が推奨するブランドを選ぶと安心です。
    ポメックスに適した小型犬用のドッグフードを選ぶことが重要です。

  3. 適切な量:
    ポメックスの適切な食事量は、年齢、体重、活動レベル、健康状態などによって異なります。
    過剰な食事量は肥満の原因となり、健康上のリスクが高まるため、適切な量を与えることが大切です。
    獣医師と相談して、最適な食事量を決めましょう。

  4. 定期的な食事スケジュール:
    ポメックスには、一日2回~3回の定期的な食事スケジュールが推奨されます。
    これにより、血糖値の安定や消化器系の健康維持が図られます。

  5. おやつの管理: おやつはポメックスとのコミュニケーションやトレーニングのご褒美として大切ですが、過剰なおやつは肥満や栄養の偏りを招くことがあります。低カロリーで栄養価の高いおやつを選び、適切な量に抑えましょう。

  6. 人間の食べ物に注意:
    人間の食べ物はポメックスにとって適切な栄養バランスを崩すことがあります。
    また、一部の食材は犬に有害であるため、人間の食べ物は避けるようにしましょう。
    チョコレート、玉ねぎ、ニンニク、ブドウ、アボカドなどは犬に有害ですので、絶対に与えないでください。

  7. 食物アレルギーや感受性:
    ポメックスは食物アレルギーや感受性を持つことがあります。
    アレルギーが疑われる場合は、獣医師と相談してアレルギー検査や食事療法を行いましょう。
    必要に応じて、特別な処方食や限定原料のフードを選択することが適切です。

  8. 高齢犬の食事ケア:
    ポメックスが高齢になると、消化機能や代謝が低下し、栄養ニーズが変化します
    高齢犬用のドッグフードや、獣医師が推奨するサプリメントを選択し、適切なケアを行いましょう。

  9. 食事の環境:
    ポメックスがリラックスして食事を摂ることができる環境を整えましょう。
    静かで安全な場所で、飼い主との距離を適切に保ちながら食事を与えることが好ましいです。

これらのポイントに注意しながら、ポメックスの食事管理を行うことで、健康と幸せな生活をサポートできます。
適切な栄養と食事環境を提供することで、ポメックスは活発で愛らしい姿を飼い主に見せ続けることでしょう。

ポメックスの運動

毎日30分程度の散

毎日30分程度の散歩で十分でしょう。
ただ、暑さに弱い傾向があるので、気温の高い季節は、朝や晩の涼しい時間を選び、水分の補給も心掛けましょう。
室内だけで過ごし続けると、ストレスが溜まり、問題行動の原因となってしまいます。
出来るだけ毎日、外へ連れ出して気分転換をしてあげて下さい。
ただ、足腰に不安があるので、ジャンプなどは控えるように気を付けましょう。

甘えん坊な性格なので、散歩以外にも部屋の中で、一緒に遊んであげて下さい。

ポメックスのしつけ

従順ですので、しつけは比較的しやすい

両方の親とも飼い主に従順ですので、それをしっかりと受け継ぎ、しつけは比較的しやすいです。
幼犬の頃からたくさんの人や犬と触れさせ、社会性を身につけさせましょう。

警戒心が強めに出てしまうと、無駄吠えをするようになったりします。
その場合は、「無駄吠えのしつけ」を行いましょう。

しつけ自体は例え失敗しても厳しき叱らず、褒めた時に思いっきり褒めるようにしましょう。

また、愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ポメックスの手入れ

毎日ブラッシングを

ポメックスの被毛はダブルコートですので、抜け毛は多めです。
毎日ブラッシングをしてあげて下さい。

また、シャンプーも月1回程度はしてほしいです。

垂れ耳の場合は、週に1回程、耳掃除も行ってください。

ポメックスの値段

ブリーダーさんから直接購入がメイン⁉

ポメックスは性格も良く飼いやすいのですが、なかなかペットショップで見かけるチャンスが無いのが現状です。
その為、家族に迎えたいとすれば、ブリーダーさんから直接購入が現実的でしょう。
その際の価格相場ですが、おおむね10~15万円程度になるでしょう。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 足腰に不安あり⁉
✔ しつけもし易く飼いやすい犬種

ポメックスは足腰が弱い傾向があります。
その為、「膝蓋骨脱臼」、「椎間板ヘルニア」になりやすいので、注意が必要です。
具体的には、滑りやすいフローリングの床には、滑る止めの為のマットや絨毯を敷いたり、高い所からのジャンプをさせないように気を付けましょう。

飼い主に対しては、従順であり、賢さもあるのでしつけは難しくありません。
とても飼いやすい犬種と言えるでしょう。
ただ、抜け毛が多いので、毎日ブラッシングをして、ケアをする必要があります。

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