北海道犬の特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

飼い主に対して非常に従順な忠犬 北海道犬

北海道犬は、信頼関係をしっかりと築ければ、飼い主に対して非常に忠実なパートナーとなってくれます。
正に命がけで飼い主に尽くしてくれるでしょう。

ここでは、北海道犬の誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



北海道犬の歴史

ヒグマやエゾシカの獣猟に従事

北海道犬(ほっかいどういぬ)は、日本固有の犬種で、「アイヌ犬」とも呼ばれます。 
公益財団法人「日本犬保存会」によって定められた6種の日本犬のうちのひとつです。

縄文時代初期、縄文人が東北地方から北海道へ渡る際に同伴したマタギ犬(山岳狩猟犬)が、北海道犬のルーツだと考えられています。

アイヌはこの犬を「セタ」と呼び、ヒグマやエゾシカの獣猟に従事してきました。
北海道という地理的に隔絶されていた為、本州の犬との交雑がなく、純血が維持されたと考えられています。
1937年には、天然記念物に指定され、「北海道犬」と命名されました。

大型の獣にも臆することなく攻撃するほどの気の強さと攻撃性を持ちますが、家庭犬として向いていないわけではなく、幼い子犬の頃から服従訓練などを行えば、とても良きパートナー犬となってくれます。

ソフトバンクのCMのお父さん犬としても、知られています。
ただ、登録頭数は600頭程度と少なく、希少犬種と言えます。

北海道犬の特徴

柴犬に似ているが、大きめ?

北海道犬は、がっちりとした筋肉質な体型で力強いイメージの中型犬です。
耳は三角の立ち耳で鼻の付け根には浅いストップがあり、しっぽは巻尾またはやや真っすぐな差尾です。
被毛は、極寒の北海道の気候にも耐えられるよう厚いダブルコートです。
毛色には胡麻、虎、赤、狼灰、白などがあります。
柴犬によく似ていますが、北海道犬の方が大きいです。

北海道犬はヒグマにでも立ち向かう事から気性が荒いと思われがちですが、実際には普段は穏やかで、飼い主に対しては非常に従順です。
それでも闘争心が強く、勇敢な性格で警戒心がありますので、見知らぬ人や他の動物には敵意を示すこともありますので、小さな子犬の頃から、出来るだけ色々な人や他の犬と触れ合わせましょう。

外見

体つきは、筋肉質でがっちりとしています。
その凛とした立ち姿は美しいです。
三角形の小さめの立ち耳で、目じりが吊り上っており、しっぽは巻き尾または差し尾です。
被毛は、硬く長い毛と、柔らかく短い毛のダブルコートです。
カラーは赤、白、黒、虎、胡麻、狼灰のいずれかです。

性格

飼い主にとても忠実で、勇敢であり大胆でもあり、怖いもの知らずな性格です。
元々が獣猟に従事して事から、他人やほかの動物には攻撃的になる一面を見せる事も7あります。
また、寒さに強く、我慢強いです。

体重  18~20kg
体高  49~52cm 

北海道犬の健康

やはり暑さには弱い?

北海道犬の平均寿命は、13〜15歳です。
中型犬としては、比較的長い方だと言えるでしょう。

基本的には頑丈で健康な犬種ですが、寒さに強い反面、やはり暑さには弱いので、「熱中症」には注意が必要です。
気温の高くなる季節はエアコンなどで、体温調節してあげましょう。
高温多湿の気候下では、皮膚疾患になる恐れがあるので、こまめにブラッシングをして、抜け毛を取り除き、風通しを良くしましょう。

その他には、アレルギー皮膚疾患等にも気を付けましょう。

北海道犬の食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

北海道犬の運動

飼い主も体力が必要?

北海道犬は、運動量を多く必要とします。
毎日1時間程度の散歩を2回はしてあげたいです。
時にはドッグランなどで思いっきり走らせてあげると良いでしょう。

また、力が強いので、飼い主もある程度の体力が必要でしょう。
もし、十分な運動をさせてあげられる覚悟と体力が無いのであれば、飼う事を諦める必要があります。
それが北海道県の為です。

北海道犬のしつけ

たくさんの人や犬と触れさせましょう

主従関係を明確にして、けじめのあるしつけが必要です。
北海道犬は、非常に忍耐強く、とても忠実ですので、リーダーと認められれば、しつけをするのは難しくありません。
しかし、いくら忍耐強く体が強いからと言って、絶対に体罰はしないで下さい。
そんな事をしたら、信頼関係が壊れてしまうだけでなく、それ以前に可哀そうです。

また、子犬の時から様々な人や犬と友好的な接触をさせ、警戒心を高めないようにするためにも、たくさんの人や犬と触れさせ、社会性を身に付けましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

北海道犬の手入れ

換毛期は毎日ブラッシング

北海道犬は、ダブルコートなので抜け毛は多いです。
最低でも週に2回以上はブラッシングを行ってあげましょう。 
特に換毛期は、体温の放熱を妨げる余計な被毛の除去が必須の手入れとなります。
春夏は毎日ブラッシングするようにしましょう。

また、寒さには強いですが、暑さには弱いので、夏などの暑い時期はエアコンの利いた屋内で過ごすようにしましょう。

北海道犬の価格

約10~14万円程度

北海道県は、街のペットショップで見かける事はまず無いでしょう。
ですので、家族として迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の価格相場ですが、約10~14万円程度となります。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 飼い主に対しては、非常に忠実
✔ 暑さには非常に弱い
✔ 社会性を身に付けさせるようにしましょう

北海道犬はもともとヒグマやエゾシカの狩りなどの大型の野獣の狩猟犬をしていことから、警戒心を持っていますが、飼い主に対しては非常に高い忠誠心を示してくれます。
そこまで忠実だと、可愛くて仕方なくなるのも頷けます。
そうなる為には、毅然とした態度でしつけに臨むようにしましょう。

寒い北海道に適した犬種ですので、寒さには強い反面、暑さにはとても弱いです。
ですので、夏などの暑い時期は、エアコンで温度調整した室内で過ごさせる必要があります。
また、北海道県はダブルコートなので、抜け毛が多く、風通しを良くするためにも、毎日ブラッシングをして、余分な毛を取り除いて下さい。

北海道犬は警戒心が強いので、見知らぬ人や他の犬に対して、攻撃性を示す事があります。
それを軽減させるために、幼い子犬の頃から、たくさんの人々や他の犬と触れ合わせ、慣れさせましょう。
その程度の事と思われかも知れませんが、これはとても重要な事です。

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