ミニチュアダックスフンドの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

陽気で遊び好きな人気犬種の常連ミニチュアダックスフンド

とてもユニーク胴長短足の体型に長い耳が特徴の愛らしい表情で知られるミニチュアダックスフンド。
彼らは自分の小さな体格を超えた大きなパーソナリティを持つことで、世界中の愛犬家から深い愛されています。
しかし、彼らが単なる可愛らしい顔だけでなく、その歴史や独自の特性、健康上の問題、そして飼い方を理解することで、その本当の魅力をより深く理解できます。
ミニチュアダックスフンドの世界を深く掘り下げ、この不思議で愛らしい犬種とのより良い生活のためのヒントとテクニックを共有します。

さあ、その短い足と長い胴体が開く新たな世界へ、一緒に旅を始めましょう。
ここでは、ミニチュアダックスフンドの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細などをまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ミニチュアダックスフンドの歴史

ミニチュアダックスは、ダックスの小さい個体

ミニチュアダックスフンドの起源は、その名前が示す通りドイツに遡ります。
ダックスフンドという名前はドイツ語で「アナグマ犬」を意味し、その名の通り、彼らは元々アナグマを地下の巣穴から追い出すために育てられました。
そのためには地中に潜り込む能力が求められ、ミニチュアダックスフンドの特徴的な長い胴体と短い足はこの目的に合わせて進化しました。

ダックスフンドはドイツ原産で、起源は古く、最も古いものでは古代エジプトの壁画にダックスフントと酷似する犬種が刻まれています。
原産国のドイツでは、「ダッチ」や「テッケル」と呼ばれ、親しまれています。

19世紀には、小型ゲームの狩猟に特化したより小型のダックスフンドのニーズが高まり、ミニチュアダックスフンドの開発が始まりました。
彼らは一般的に、標準サイズのダックスフンドよりも小さく、一部の地域では異なる種類の小型犬と交配してサイズを小さくしていたとも言われています。

20世紀初頭には、ミニチュアダックスフンドはドイツだけでなく、アメリカやイギリスを含む世界中で人気を博し、ショードッグや家庭犬としての地位を確立しました。
彼らの魅力的な外見と愛らしい性格は、多くの愛犬家を魅了し、今日でもその人気は衰えていません。

このように、ミニチュアダックスフンドはその特異な体形と活発な性格を持つ、長い歴史と進化を経てきた犬種です。
それらは彼らが今日、世界中で愛されている理由の一部であり、その独特の外観とパーソナリティが、我々に彼らとの独特な関係を築く機会を提供してくれます。

ミニチュアダックスフンドの特徴

毛質によって性格が異なる

ミニチュアダックスフンドはその独特な体形とパーソナリティで広く知られています。
以下に、その主な特徴を詳しく説明します。

  1. 体形:
    ミニチュアダックスフンドの最も目立つ特徴は、その長い胴体と短い足です。
    これらの特徴は、元々地中の巣穴に潜り込む能力が求められた狩猟犬としての役割から進化しました。
    ミニチュアダックスフンドの体重は通常4.5kg以下で、そのコンパクトなサイズは彼らを理想的な都市生活やアパート生活のパートナーにしています。
    顔は面長で、尾は長く、耳は長く垂れています。

  2. コート:
    ミニチュアダックスフンドには3つの異なるコートのタイプがあります。
    スムース(短毛)、ロング(長毛)、そしてワイヤー(硬毛)です。
    これらの違いは主に見た目と手入れの方法に影響を与えます。
    毛色は、150パターン以上あるとも言われており、レッド、ブラックタン(黒の地色に黄褐色のマーキング)、チョコレートタン(チョコタン)、ダップル(まだら模様)、ブリンドル(地色に濃いストライプ)など実にさまざまです。

  3. 性格:
    ミニチュアダックスフンドは元気で勇敢な犬種で、その小さな体からは想像もつかないような大胆さを見せます。
    彼らは好奇心旺盛で知恵があり、しっかり者の性格を持っています。
    その一方で、愛情深く家族に対して忠誠心が強い一面もあります。
    順応性があり、賢さも備えてあるので、比較的しつけやすい犬種です。
    状況判断にも優れており、番犬としても優秀な犬です。
    ただ、毛質によって、細かい性格が異なると言われています。

  4. 健康:
    彼らの特異な体形は、特に背中の問題(脊椎疾患)を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
    また、歯の問題や肥満、糖尿病などのリスクもあります。

  5. 活動性:
    ミニチュアダックスフンドは元々狩猟犬として育てられたため、その活動的な本能は今も引き継がれています。
    彼らは散歩や遊びを通じて適度な運動が必要で、その知恵を刺激するパズルのような活動も好きです。

これらの特性を理解することで、ミニチュアダックスフンドとのより良い関係を築くことができ、彼らの独特の魅力を最大限に楽しむことができます。ミニチュアダックスフンド

外見

・体長は体高の2倍の長さという短足胴長の体型
・顔は面長であり、垂れ耳で長めのマズル
・被毛はスムース(短い)、ロング(柔らかく長い)、ワイアー(硬毛で長い)の3種類
・カラーは、単色では「レッド」、「レディッシュ・イエロー」、クリーム(イエロー)となり、2色では「ブラック&タン」、「ブラウン&タン」、「ブラック&イエロー」、「ブラウン&イエロー」となり、模様ではダップル(大理石模様)、タイガーブリンドル(縞目)、ブリンドル(縞目)
・犬種標準のミニチュアサイズは、 生後15カ月を経過した時点で測定し胸囲30~35cmとされている

性格

個体差の性格の差が大きく、毛質によって性格も異なるとされています。
共通しているの、陽気で好奇心が強く、フレンドリーで性格です。

≪スムースコート≫
とても明るく活発ですが、警戒心が強い傾向があります。
自己主張が強く、頑固な一面もありますが、飼い主に対して忠実ですのでしつけの飲み込みが早いです。

≪ロングコート≫
スパニエル種の影響もあり、温厚でおとなしい傾向があります。
友好的な性格で小さな子や他の犬とも仲良く接することができます。

≪ワイアーコート≫
テリア種の影響が強く、非常に活発で頑固な一面があります。
自己主張が強く、しつけには根気が必要でしょう。

体重  3.5~4.8kg
体高  30~35cm

ミニチュアダックスフンドの健康

平均寿命は13〜16歳と長寿

ミニチュアダックスフンドの平均寿命は13〜16歳と長寿です。

ミニチュアダックスフンドは活発で丈夫な犬種ではありますが、彼らの特異な体形と生活スタイルは特定の健康問題に対するリスクを高める可能性があります。
以下に、飼い主が特に注意を払うべき健康上の問題について詳しく説明します。

脊椎疾患:
ミニチュアダックスフンドはその長い胴体と短い足から、脊椎の問題、特に「椎間板ヘルニア」に罹りやすいとされています。
これは重大な問題であり、適切な対策(例えば、高い場所からのジャンプを避ける、正しい持ち上げ方をするなど)と定期的な獣医師のチェックが必要です。
フローリングなど床が滑りやすいと、足が滑ってしまい、足腰への負担が大きくなります。
マットやカーペットなどを敷いて、滑り防止を行いましょう。

熱中症:
手足が短いため体高が低めなので、暑い日はアスファルトからの照り返しによる「熱中症」に注意して下さい。

肥満:
ミニチュアダックスフンドは食べることが好きで、運動量が足りない場合や食事の管理が適切でない場合、肥満になりやすい傾向があります。
肥満は他の多くの健康問題を引き起こすため、適切な食事と運動のバランスを保つことが重要です。

歯の問題:
小型犬種は歯周病に罹りやすいと言われており、ミニチュアダックスフンドも例外ではありません。
定期的な歯磨きとプロの歯科ケアが推奨されます。

遺伝的な疾患:
一部のミニチュアダックスフンドは、遺伝的な眼科的疾患や心臓疾患に影響を受ける可能性があります。
犬の健康を管理するためには、定期的な獣医師の健康チェックが重要です。

これらの健康上の問題は、適切なケアと注意により予防、管理することが可能です。
愛犬の健康を守るために、飼い主としては彼らの体調変化に敏感であること、そして適切なケアと獣医師との定期的な健康チェックを確保することが重要です。

ミニチュアダックスフンドの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

ミニチュアダックスフンドの健康と幸せな生活を維持するためには、バランスの取れた食事が非常に重要です。
以下に、その食事に関する注意点を詳しく説明します。

  1. 栄養バランス:
    ミニチュアダックスフンドの食事は高品質のタンパク質、適量の脂肪、そしてビタミンやミネラルを含む必要があります。
    また、適度な繊維質は消化を助け、体重管理に役立ちます。

  2. 肥満対策:
    ミニチュアダックスフンドは過食による肥満に注意が必要です。
    彼らの小さな体格と活動量を考慮に入れ、適切な食事量を確保しましょう。
    また、高カロリーのおやつや人間用の食物は控えめにすることが重要です。

  3. 年齢とライフスタイルに合わせた食事:
    子犬、成犬、シニア犬はそれぞれ異なる栄養ニーズを持っています。
    また、活動量や健康状態によっても食事のニーズは変わります。
    これらの要素を考慮に入れ、適切な食事プランを選択しましょう。

  4. 適度な水分補給:
    体調維持のためには適切な水分補給も重要です。
    常に新鮮な水が利用可能であることを確認しましょう。

これらのポイントを考慮に入れながら、獣医師と相談しながら最適な食事プランを立てることが、ミニチュアダックスフンドの健康を維持するために重要です。

ミニチュアダックスフンドの運動

活発で運動好き

ミニチュア・ダックスは活発で運動好きな犬種です。
毎日1時間程度の散歩をしてあげてください。
また遊び好きなので、ボール遊びなどもしてあげると喜んでくれます。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えや噛み癖が出てしまう事がありますので、
日頃の散歩はとても大事です。
また、太りやすい傾向もあるので、毎日適度に運動させて下さい。

ただ、注意して欲しいのは、足腰に負担が掛かりやすい体型ですので、高い所からのジャンプなどさせないようにしてあげて下さい。
意外とジャンプ力があるので、足腰を痛めがちです。

ミニチュアダックスフンドのしつけ

社会性を身に付けさせましょう

甘やかしすぎると、わがままになるので、しつけはしっかり行いましょう。
幼犬のころから、たくさんの人や犬と触れさせて、社会性を身に付けさせましょう。

また、ストレスから吠え続けてしまう事があるかも知れません。
その際には、決して叱らず、無視し続けて、吠えるのをやめたらよく褒めてあげるのがポイントです。

ワイヤーコートのミニチュアダックスフンドは、頑固な一面があるので、根気よくしつけを行ってください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ミニチュアダックスフンドの手入れ

そんなに大変ではありません

ミニチュアダックスフンドはその小さなサイズと特徴的な外見から手入れが必要な部分がいくつかあります。
以下に、その手入れについて詳しく説明します。

  1. コートの手入れ:
    被毛はダブルコートですので、特に換毛期はよく抜けます。
    夏と秋の季節の変わり目の換毛期には、毎日ブラッシングして下さい。
    ミニチュアダックスフンドはスムース(短毛)、ロング(長毛)、ワイヤー(硬毛)の3つのコートタイプがあります。
    スムースタイプは週に1回程度のブラッシングで良く、ロングタイプとワイヤータイプは週に数回、毛玉や絡まりを防ぐためのブラッシングが必要です。
    特にトリミングは必要ありません。

  2. 爪の手入れ:
    爪が長くなりすぎると歩行に影響を及ぼす可能性があります。
    定期的に爪切りを行うか、獣医師やプロのグルーマーに依頼しましょう。

  3. 耳のチェック:
    ミニチュアダックスフンドの耳は大きく、開いていますので、汚れや感染症に注意が必要です。
    定期的に耳の状態をチェックし、必要ならば清掃しましょう。

  4. 歯のケア:
    ミニチュアダックスフンドは歯周病になりやすい傾向があります。
    毎日のブラッシングと定期的なプロのクリーニングがおすすめです。

  5. 運動とメンタルケア:
    ミニチュアダックスフンドは活発で知恵があるため、適度な運動と知的刺激が必要です。
    適切な遊びや散歩、訓練を通じて彼らの身体と頭を忙しく保つことが重要です。

これらの手入れに注意することで、ミニチュアダックスフンドは幸せで健康な生活を送ることができます。また、定期的な獣医師のチェックも忘れずに行い、早期に健康問題を発見・対策することも大切です。

まとめ

✔ 毛質によって性格が異なる
✔ ミニチュアダックスフンドの平均寿命は長寿
✔ しつけは褒めて伸ばす

陽気でコミカルな体型が可愛らしいミニチュアダックスフンドは、毎年人気上位となる犬種です。
順応性のある犬種なので、とても飼いやすい事も人気犬種の要因の一つでしょう。

ミニチュアダックスフンドは、毛質によって性格が異なると言われてます。
それゆえ、個体差の性格の差が大きい犬種です。
各毛質に共通している性格は、陽気で好奇心が強く、フレンドリーなところでしょう。
スムースコート、ロングコート、ワイアーコートと毛質がありますが、中でも少しカールしていて硬めの毛質であるワイアーコートの子はテリア種の影響が強く、非常に活発で頑固な一面があります。
その為、しつけには根気が必要となるでしょう。

ミニチュアダックスフンドの平均寿命は長寿です。
13~16歳までが平均寿命と言えますが、長生きする子は18年以上そばにいてくれる事もあります。
出来るだけ、健康に一生に過ごせるように、定期的な健康診断を受けるなど、十分に体調や衛生面に留意してあげて下さい。

しつけをする際は、絶対に体罰はしないで下さい。
大声できつく叱ったり、ましてや体罰なんかを与えると、信頼関係が壊れ、犬たちにとって幸せな生活を送る事が困難となってしまいます。
しつけの際は、褒めて伸ばす事を心掛けてあげて下さい。
短期でついカッとなりやすい人は、動物を飼うのは避けましょう。

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