ボクサーの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

優雅な上品さと力強さ、穏やかな性格が人気 ボクサー

力強く堂々としていながらも、どこか憎めない愛らしさも併せもつ独特の風貌が人気のボクサー。
攻撃的で怖そうな雰囲気ではありますが、実際の性格は穏やかで安定しているため、子どもとも仲よくできるといわれています。

ここでは、ボクサーの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ボクサーの歴史

猟師が改良して作った犬種

ボクサーはドイツ原産で、祖先犬は獲物を猟師が来るまで噛みついて離さない「ブレンバイサー」と呼ばれていた獣猟犬と言われています。

猟師が新たな犬種を作出しようと、「テリア」や「ブルドッグ」など様々な犬種と交配させました。
躊躇なく獲物に飛び掛かる勇敢さ、スタミナの豊富さ、どんなに興奮していても主人が命令すれば素直に獲物から離れる服従心、噛んだ獲物を放さない強い顎などを考量されながら繁殖が重ねられました。

その後、ドイツで狩猟が衰退すると、ブレンバイサーは家畜を監視する「キャトル・ドッグ」として、新たな役割を担うようになりました。
19世紀後半、ブレンバイサーの小型種である「ブラバンター・ブレンバイサー」に「ブリティッシュ・ブルドッグ」を掛け合わせたものが、ボクサーの起源となりました。
この頃に「ボクサー」という名前がつけられましたが、その由来は諸説あり、闘犬として用いられたことから、ボクシングの選手であるボクサーになぞらえられたなどがあります。

1905年頃にドイツで正式に犬種登録されました。
第二次世界大戦では、軍用犬としても活躍をしました。
日本では、警察犬としても採用されています。

ボクサーの特徴

実は、優しく落ち着いた性格

ボクサーはとても筋肉質で引き締まっており、体高と体長がほとんど同じ長さの「スクエア型」と呼ばれる均整のとれた体型をしています。
長い肢を堂々とゆったりと振る歩き方はエレガントで上品な印象の中型犬です。

ボクサーに2種類あって、タフで力強いドイツタイプと、スマートでスタイリッシュなアメリカタイプがあります。

被毛は短く硬めのシングルコートで、美しい光沢があります。
毛色はフォーン(やや明るいブラウン)またはブリンドル(虎毛)です。
稀に白い毛色の個体が生まれますが、白毛の場合は聴覚障害などの遺伝疾患を持つ確率が高いです。
ですので、白毛の個体の繁殖は認められていません

ボクサーの性格は、厳つい見た目から攻撃的で気性が荒いイメージを持たれますが、実際は非常に落ち着いており、やさしく、賢さもあるのでしつけがしやすく家庭犬に向いていると言えます。
飼い主に非常に忠実であり、忍耐強く、大人しく甘えん坊な一面がある一方、陽気で遊び好きな一面もあります。

ボクサー
外見

太く強健な骨格と、筋肉質でよく引き締まった体型で、胸を張って軽快に、力強く歩きます。
大きな頭であり、下あごが出ているアンダーショットで、口先は短めです。
被毛は光沢のある滑らかな短毛で、カラーは、フォーンまたはブリンドルで、口周りはブラックマスクが必須とされており、白のブレーズの入っていることが好ましいとされています。

性格

明るく活発で、それでいて冷静であり、愛情深い性格をしています。
見た目や名前の印象から、攻撃的で興奮しやすいと思われがちですが、実際は、とても賢くて優しく、落ち着いた安定した性格です。
主人に対する服従心がとても強く、また見知らぬ人にはあまりなつきません。
賢さもあるので、しつけの入りも早いです。

体重  約30kg
体高  57~63cm

ボクサーの健康

拡張型心筋症に要注意!

ボクサーの平均寿命は、10~12歳と言われています。

最も気を付けた疾患としては、ボクサー心筋症とも呼ばれる遺伝性の「拡張型心筋症」があげられます。
この心臓疾患は、比較的オスに多く、3歳以下の若年で発症してしまうと、重症化しやすい傾向があります。
症状としては、不整脈、呼吸困難、失神で、最悪の場合は突然死ということもあります。

その他では、糖の代謝を促す副腎皮質ホルモンが過剰に分泌される「クッシング症候群」や「軟口蓋過長」にも注意しましょう。

ボクサーの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ボクサーの運動

最低でも毎日1時間程度の散歩

毎日十分な散歩が必要で、最低でも毎日1時間程度の散歩は必要で、出来れば2時間はしてあげたいです。
時にはドッグランなどで思いっきり走らせると良いでしょう。

ボクサーの力はとても強いので、それを制御する為にも体力に自信がある事が飼い主の条件と言えるでしょう。

また、暑さにも寒さにも弱いので、夏は早朝や夜など、冬は洋服を着させるなどと考慮してあげましょう。

ボクサーのしつけ

賢いのでしつけはしやすい?

賢いので、しつけはしやすいです。
飼い主に対して、非常に忠実ですので、主従関係を明確にし、服従訓練をしっかり行いましょう。
それにより、外でのトラブルも防げます。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ボクサーの手入れ

手入れは楽?

被毛は短毛であり、シングルコートなので抜け毛も少ないので、手入れは楽です。

ただ、皮膚を清潔に保つ為にも、散歩から帰ってきたら、硬く絞ったタオルで体をきれいに拭いてあげてください。

ボクサーの価格

ブリーダーさんからの直接購入がメイン

ボクサーは意外にも飼いやすく、魅力的な犬種ですが、ペットショップで見かける事はあまりないです。
ですので、ブリーダーさんから直接購入するのがメインとなるでしょう。
その際の価格ですが、20万円前後が目安となります。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 白い毛色の個体は、遺伝疾患の確率が高い
✔ 意外にも性格は大人しい
✔ 体力と時間のある方向け

稀に白い毛色のボクサーが誕生する事があります。
とても美しい見た目で、魅力的ではあるのですが、白毛の場合は聴覚障害などの遺伝疾患を持つ確率が高いです。
ですので、飼育すること自体は可能ですが、白毛の個体の繁殖は認められていません。

ボクサーは、引き締まった筋肉質な体と武骨で厳つい見た目から気性が荒いイメージを持たれますが、実際はとても落ち着いており、やさしい性格です。
また、飼い主に対して非常に忠実ですし、賢さもあるのでしつけも難しくありません。

ただ、ボクサーは体力があるので、運動量が豊富に必要です。
また、力も強く、瞬発力もあるので、それを制御できるだけの腕力も飼い主には必要と言えます。
逆にそれをクリアできないのであれば、飼育するのは諦めるのが無難です。

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