犬の食品アレルギー

 ある特定の食材に含まれる成分に対してアレルギー反応を示してしまうことです。

 「アレルギー」とは、免疫反応が激しすぎて、本来守るべき生体に害を及ぼしてしまう状態のことです。アレルギーを引き起こす原因物質は「アレルゲン」と呼ばれます。アレルギーには様々なタイプがあり、食品アレルギーには「I型」と「IV型」が関わっていると考えられています。前者は、アレルゲンとの接触から30分程度で現れる即時型のことで、アトピー性皮膚炎が代表格です。後者は、アレルゲンとの接触から24時間以上かけて緩やかに現れる遅延型のことで、接触性アレルギーが代表格です。食品アレルギーにおいては、これら2タイプのうちのどちらか、もしくはその両方が関わって発症すると考えられています。
 アレルゲンが腸管に局所的に作用した後、血流に乗って散らばることで全身症状を示すようになります。「I型アレルギー」が主体の場合は、比較的短時間で現れて短時間で消えますが、「IV型アレルギー」が主体の場合は、数日たってから症状が現れ、それが数週間持続することもしばしばです。

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主な症状
☆下痢や嘔吐
☆おなかが鳴る
☆おなかが張る
☆全身のかゆみ
☆引っ掻き傷や脱毛
☆発熱
膿皮症の併発
外耳炎

 

犬の食品アレルギーの主な原因

  • 食品アレルギーの根本原因は、アレルゲンとの接触です。よくある食材としては、牛肉・豚肉・鶏肉・卵白・卵黄・牛乳・小麦・大豆・トウモロコシ・ラム肉などが挙げられます。2015年にドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学が行った調査によると、アレルギー反応を引き起こしやすい食材は上から順に「牛肉 (34%)」、「乳製品(17%)」、「鶏肉(15%)」、「小麦(13%)」、「大豆(6%)」となっています。
  • ヒスタミンを高濃度に含有している食品を摂取することで一時的に発症することがあります。
  • 消化管粘膜に損傷があると、アレルゲンの異常な吸収を起こして発症につながることがあります。危険因子は免疫力が弱い若齢と寄生虫への感染です。

 

犬の食品アレルギーの主な治療法

  • アレルギーを引き起こしていると思われる食品を抜いていきます。適当にやってしまうと、栄養バランスが崩れてしまいますので、市販されているアレルギー対応食を用いた方がよいでしょう。アレルギー対応食は、アレルゲンになりやすい食材を取り除いて製造されていますで、アレルゲンの特定のみならず、アレルゲンを食生活の中から遠ざけるときにも役立ちます。なお、症状が改善するまでには4~6週間かかることもありますので、あまりにも早い段階でフードに見切りをつけてしまうと、本当のアレルゲンが分からずじまいになってしまいます。
  • 膿皮症外耳炎を併発しているときなどは、抗生物質や抗真菌薬を投与して症状の改善に努めます。また一時しのぎとしてかゆみ止めや抗炎症薬が投与されることもあります。

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