ウェルシュテリアの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ドッグ界の「デヴィ夫人」 ウェルシュテリア

体は小さく気品漂う佇まいではありますが、負けん気の強いテリア気質のウェルシュテリア。
品はあるが、プライドが高く頑固なところは、「デヴィ夫人」のようです。オスであれば、「長嶋一茂」あたりでしょうか。

ここでは、ウェルシュテリアの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



ウェルシュテリアの歴史

キツネやアナグマの猟犬として活躍

ウエルシュテリアの名前の由来は、原産地であるイギリスのウェールズ地方からきていますが、13世紀から存在していたという説がありますが、17世紀以前の歴史は定かではなく、一般的には18世紀に北ウェールズ地方で作出されたといわれています。

しかし、初期のウエルシュテリアは、湖水地方で古くから飼育されていたレイクランドテリアの原型にもよく似ているとされ、共通の祖先をもつことが推測されています。
ウエルシュテリアがエアデールによく似ているのです、それは育種の過程で「エアデールテリア」を交配に使ったからです。

もともとは、キツネやアナグマ、ウサギやカワウソなどの動物を駆除したり、猟をする際に追い込んだりという勇猛果敢な性質で、農家や猟師から重宝されてきたようです。

「ウエルシュテリア」が犬種として認められ始めた当初は、「ブラック・アンド・タン・ワイヤーヘアード・テリア」と呼ばれていました。
ドッグショーに出展されるようになり、1886年頃には「ウエルシュテリア」という名前を与えられて、イギリスケンネルクラブで犬種として正式に登録されることになります。

ところが、ほぼ同じ時代、ウエールズ州に近い北イングランドで州では、「オールド・イングリッシュ・ブロークンヘアード・テリア」という名前で外見の良く似た犬が作出されていました。
さらに時代が進み、この2つの犬種が同じドッグショーに出展するようになると、ショーの参加者を混乱させる事になります。

そして、2つの犬種や「ワイヤーフォックステリア」や「エアデールテリア」などをかけあわせることにより、「オールド・イングリッシュ・ブロークンヘアード・テリア」は絶滅し、一方の「ウエルシュテリア」は現在のスタイルに近い姿にまで洗練されることになりました。

ウェルシュテリアの特徴

明るく活発で遊びが大好き性格

ウェルシュテリアは、足が長めで、体長より体高がわずかに長いですが、ほぼスクエアな体型をしています。
筋肉質でがっちりとした体格をしています。

被毛はダブルコートで、硬いゴワゴワした巻き毛が全身を覆っています。
カラーは、ブラック&タン(黄褐色)です。
タンが基調で、背中にブラックかグリズル(黒と灰色や赤色の混合色)の班が入ります。生まれたときの被毛はブラックが多いですが、成長するにつれてしだいにタンが多くなります。

性格は、明るく活発で遊び好きで、負けん気が強く頑固な面があります。
正にテリア気質と言ったところです。
飼い主に対しては従順で、家族にも愛情豊かに接してくれますが、見知らぬ人や動物には警戒心を抱き、気に入らない相手には攻撃的な態度を見せることがあります。
ただ、賢いのでしつけもし易い犬種ではあります。

外見

・体調より体高がわずかに長いほぼスクエアな体型
・がっちりとした筋肉質な体格
・手足もしっぽもまっすぐで、しっぽは背中に背負っていては好ましくないとされています。
・以前は断尾の習慣がありましたが、近年の動物愛護精神の高まりにより断尾を避けられています。
・頭頂は平らで、ストップはほとんど認められません。
・目は比較的小さめ
・耳も小さめで、V字型に垂れています。 

・堅い巻き毛が体全体を覆っています
・カラーは、ブラック&タン(黄褐色)
・タン(黄褐色)がベースで、背中にブラックかグリズル(黒と灰色や赤色の混合色)の班が入ります。
・生まれたときの被毛はブラックが多いですが、成長するにつれてしだいにタンが多くなります。

性格

・明るく活発で遊びが大好き
・気が強くて勇敢、頑固で負けず嫌いというテリアらしい気質
・家族には愛情深く接しますが、見知らぬ人や動物には警戒心を抱き、気に入らない相手には攻撃的な態度を見せることがある
・家族には甘えん坊で、人と一緒にいることが大好きな性格

体重  8kg~10kg 
体高  36~39cm 

ウェルシュテリアの健康

とても健康的な犬種

ウェルシュ・テリアの平均寿命は、12~15年ほどです。

緑内障」や「脂漏性皮膚炎」などがときどき見られることがありますが、純血種としては遺伝性の疾患が大変少ない犬種です。

小型犬に多い、お皿の位置が本来の場所からずれてしまう「膝蓋骨脱臼」には注意して下さい。
滑りやすいフローリングにはマットを敷くなどの滑り防止を行うようにしましょう。

また垂れ耳なので、「外耳炎」には気を付けて下さい。
定期的に耳掃除を行って、耳の中を清潔に保つようにして下さい。

ウェルシュテリアの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ウェルシュテリアの運動

一日2回以上、1回30分以上の散歩

活発なので多くの運動量を必要とし、運動不足ではストレスで気分が荒れて、問題行動を起こす大きな原因となります。
最低でも一日2回以上、1回30分以上の散歩や運動が必要です。

散歩のときに小動物に出くわすと、猟欲を刺激されて思わぬ反応を見せることがありますので、放し飼いは厳禁です。
走らせてあげたいときはドッグランなどを利用しましょう。

ウェルシュテリアのしつけ

色々な人や多くの犬と触れ合わせて

とても賢いですが、頑固なテリア気質を理解しないと、しつけは簡単にはいきません。
プライドが高く、叱られると反抗的になったり、飼い主を無視する行動にでることもあります。
ずるずると犬のやりたいようにしてしまいがちですが、飼い主は毅然とした態度でダメなことはダメとしっかりと教えましょう。

しかし、飼い主は決して暴力的にならず、うまくできたらほめてやりながら、時間をかけて根気よくしつけをしていきましょう。
人間の子どもに対しては、自分が上になりたがる傾向があります。
幼児と成犬の接触には注意が必要です。

生後4週間~13週間の時期は、色々な人や多くの犬と触れ合わせ、社会性を身に付けさせてください。⇒子犬の社会化期~各時期の適切な過ごし方など~

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ウェルシュテリアの手入れ

週に3~4回のコーミングやブラッシング

抜け毛の少ないダブルコートです。
家庭のペットとして手軽にしたいなら、週に3~4回のコーミングやブラッシングと月に1~2回程度の定期的なシャンプーをしてください。

また定期的にプロによるトリミングを行いましょう。

ウェルシュテリアの価格

30~35万円程度が相場

ウェルシュテリアをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、30~35万円程度が相場となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 負けん気が強く頑固者⁉

ウェルシュテリアは、テリア種らしく陽気で明るいのですが、勇敢であり負けん気が強く頑固な面があります。
散歩する際には、他の犬と喧嘩にならないように注意を心掛けて下さい。

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