子犬のしつけにおいて、社会化期は極めて重要な時期です。
その大切な社会化期を有意義な期間にするためにも、各時期の適切な過ごし方を解説致します。
- 新生子期(出生~2週齢)
- 移行期(生後13日~20日)
- 社会化期(4週齢~13週齢ごろ)
- 若齢期(13週齢~6ヶ月齢)
- ワクチン接種と社会化の関係
- 子犬の販売時期について
新生子期(出生~2週齢)
「新生子期」(しんせいしき, neonatal period)とは、出生直後から2週齢ごろまでの期間を指します。
目は開いておらず、耳も塞がっており、母犬の乳首を探し当てるための触覚など一部しか機能していません。排泄も自力では出来ず、母犬が下腹部をなめることで排便を促します。
新生子期における刺激と子犬の発達
- 神経系の成熟が促進
- 被毛の発育
- 運動能力の発達
- 問題解決能力の発達
- 目や耳の感覚が早く発達
生まれてからの3週間に母犬が子犬に対して行う養育行動が、生後15~20ヶ月齢になったときの性格に影響を及ぼす可能性も示唆する研究結果があります。
移行期(生後13日~20日)
「移行期」(transition period)とは、目が開き始める生後13日(前後差3日程度)ごろから、外耳道が開いて外界の音に反応するようになる生後18~20日ごろまでの期間です。
よちよち歩きをはじめ、排泄行為も自分でできるようになります。この時期は、外界から膨大な量の情報に触れる事によって、脳が急速に成長します。この時期に兄弟犬、姉妹犬の遊びやじゃれあいがないと、 成犬になってから正常な交尾(こうび)を行うことができないとも言われています。
社会化期(4週齢~13週齢ごろ)
「社会化期」(socialization period)とは、4週齢~13週齢頃までの人などの生物や物などへの愛着を形成する大切時期のことです。
愛情持って優しく育てられた子犬は、ボールなどを投げたときに取ってくる確率が高いと言われています。たくさん子犬がいる中にボールを投げ入れ、真っ先に持ってくる子がいたら、その子は社交性が高く、訓練性能も高いと考えられます。
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保険料よりも補償内容をきちんと比較する必要があります。
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若齢期(13週齢~6ヶ月齢)
「若齢期」( juvenile period)とは、社会化期が終わってから6ヶ月齢になるまでの期間ですが、社会化期の終わりとは、見知らぬ場所、知らない個体、初めての出来事に対する恐怖心が好奇心を上回る瞬間によって特徴付けられます。しかし、はっきりとしたタイミングがあるわけではなく、大体12~14週で訪れると考えて良いでしょう。
この時期は、犬が生活をしてく上で出会う様々な刺激を与え続ける必要があります。社会化期を適切にすごした犬でも、生後12週以降、犬や人間と接触しなかった場合、社校正を欠いた振る舞いをする事がある為、様々な人や動物、様々な生活音や自然界の音など、様々な刺激を与え続けることで、社交的な性格が形成されていきます。
ワクチン接種と社会化の関係
ワクチン接種中の子犬は、まだ免疫力が不十分ですので、兄弟姉妹犬や1週間以上散歩に連れ出していない先住犬など、病原体を保有していない個体に限ります。
ワクチン接種は通常14週までには終了し、成犬と同じだけの免疫力を備えます。ワクチン接種が終了次第、社会化プログラムとして散歩中やドッグランで出会う犬など、15分程度の接触を週に最低1~2回もつことを推奨する研究結果があります。
子犬の販売時期について
子犬と人間との間に密接な関係性を築くためには、生後6~8週齢が最も適したタイミングです。
現在、国内のペット業界は生後45日~60日くらいの子犬や子猫を販売しています。これは、大事な社会化期が終わってしまう事と、さらに日齢が進めばかわいらしい見た目が徐々に薄れていき、販売力が落ちてしまう、という事情があるためです。
一方、一部の動物愛護派は、この販売時期は動物の性格を形成する上で重要な社会化期の絶頂期(6~8週齢)とバッティングするため、将来的に攻撃性や人見知りなど、問題行動の遠因となる可能性があるとし、反対の姿勢を示しています。
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