シーズーの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

神仏の力の象徴だった過去もある シーズー

クリっとした目と美しい毛並みが魅力的なシーズー。
性格も落ち着いていてフレンドリーであり、見た目も愛らしいという大変人気のある小型犬です。

ここでは、シーズーの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



シーズーの歴史

守り神として王侯貴族の寵愛をうけてきた犬種

シーズーは、「ラサ・アプソ」と「ペキニーズ」を交配し、生まれた犬種とされています。

犬種名の「シーズー」は、中国語で「獅子」を指しますが、「ペキニーズ」同様に獅子狗とされ、守り神として王侯貴族の家庭内で大切に飼われてきました。

19世紀に誕生したと推定されており、チベットより唐の時代の中国宮廷への貢物として贈られた犬たちは、神仏から与えられた力の象徴として王宮内でとても大事にされ、時の権力者である清朝の西太后も大変可愛がり、紫禁城内で現在のシーズーの形を作り上げたと言われています。

19世紀後半の第二次アヘン戦争により、清朝・西太后は英仏軍によって城を追われ、城に残されていた犬たちは、英仏軍に略奪されたり殺されたりしました。
この時、生き残ってイギリスにわたった犬たちの一部は、犬が非常に好きだった英国王室の手によって保護されたと言われています。

またチベットが中国宮廷に聖なる犬として「ラサ・アプソ」など短吻種犬を贈ったのと同様に、アヘン戦争以前には、中国からも英国の王侯貴族に対して聖なる犬たちが贈られていました。
中国皇室の厳しい規則と異なり、イギリスではこれらの聖なる犬たちも、家庭犬として少しずつ一般家庭にも広まっていたと推定されています。

これらの生き残った犬たちを土台として、シーズーは改めて繁殖の道をたどることになりました。

しかし、戦時の混乱の中で、一時は「シーズー」や「ラサアプソ」や「ペキニーズ」と混同されてしまったため、これらの犬種はひとつの犬種とみなされていたことがあったようです。

20世紀前半の1920~30年頃になってようやく、それぞれの犬種の特徴で分類された犬たちにより計画繁殖されることになり、1935年、イギリスにシーズークラブが設立され、犬種として公認されました。

1969年にはアメリカでも登録されました。

シーズーの特徴

とても柔和でフレンドリーな愛玩犬

シーズーは、愛嬌のある鼻ペチャの顔が最大の特徴でしょう。
耳は垂れ耳で、しっかりとした足をしており、体を揺らしながら歩くその姿はとても愛らしいです。

被毛はダブルコートで、毛は放っておくとどんどん伸びていきます。
カラーは非常に豊富な種類があり、ゴールド、ブラック、ホワイト、ブルー、シャンパンなどの単色や、ホワイトがベースになってこれらの色が斑に表れるパーティーカラーなどがあります。

性格は、とても柔和で優しく、落ち着いています。
フレンドリーですので、ほかの人や犬にも仲良く接することができます。
思慮深くもあり、周りの様子を把握し、家族に気遣う対応をしてくれることも。
その一方で、陽気で遊び好きであり、ややプライドが高く頑固な一面もあります。
ですので、小さい頃に閉鎖的な環境で育ってしまうと、警戒心の強い子に育ってしまう事もあります。

シーズー
外見

シーズーはマズルが短く垂れ耳で、体高より体長がわずかに長く、筋肉質な体をしており、しっかりとした四肢を持っています。
長毛の豊かなダブルコートで、いろいろな毛色があります。
大きな瞳とあちこちに跳ねた鼻の周りの毛が特徴で、菊の花のように見えることから、「クリサンセマム・ドッグ」とも呼ばれる事もあります。

性格

シーズーは遊び好きで活発な反面、穏やかで落ち着いた一面も併せ持ちます。
とても柔和でフレンドリーな性格で見知らぬ人や他の犬にも問題なく接してくれます。
家族思いで愛情深い、愛すべき犬種です。
多少プライドの高い面もありますので、内向的に育ってしまうと人見知りを他の犬に対しても吠えたてるようになってしまいます。

体重  4~7kg
体高  20~28cm

シーズーの健康

「脂漏性皮膚炎」や「鼻腔狭窄」に注意

シーズーの平均寿命は、12~15歳ほどです。

シーズーの皮膚は、日本の高温多湿に特に弱く、厚いアンダーコートによって湿気を含んでマラセチアなどの菌が繁殖しやすくなっています。
これにより「脂漏性皮膚炎」を発症する可能性が高いです。

短吻種であるため、「鼻腔狭窄」など、呼吸困難の原因となる症状が起きることがあります。
これらの可能性により、手術時の麻酔や飛行機での輸送が制限されることがあります。

また、シーズーは「白内障」が比較的起こりやすい犬種とされています。

シーズーの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

シーズーの運動

毎日30分ほどの散歩を

太りやすい犬種ですので、夏季以外は毎日30分ほどの散歩と、スキンシップも兼ねて遊びながら室内運動の時間をとってあげましょう。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日適度な運動を心掛けてあげて下さい。

シーズーのしつけ

しつけは難しくない?

しつけは、人懐こく聞き分けは良いので、難しくはありません。
ただ、頑固な面があるため、一貫した態度で臨みたいたいですが、あくまでも愛情を持って、優しく行いましょう。
厳しく𠮟らず、褒めて伸ばすことを意識しましょう。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

シーズーの手入れ

ブラッシングはできるだけ毎日

抜け毛が少ないものの、毛が長く皮膚にとどまることで絡みやすく、また汚れやすくなります。
ブラッシングはできるだけ毎日行ってあげましょう。
少なくとも隔日で行ってください。

シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。

シーズーの価格

15~20万円が目安

シーズーは、ペットショップで見かける機会は多くあると思います。
ペットショップ以外でもブリーダーさんから直接購入する方法がありますが、そちらの方が交渉次第では、ペットショップよりも割安になる可能性があります。
その際の値段ですが、15~20万円が目安となるでしょう。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

シーズーのカットスタイル

時折、カットスタイルを変えると、愛犬の可愛さを再認識できるでしょう。
ここでは、代表的なカットスタイルをまとめましたので、是非ご参考になさって下さい。

サマーカット

全体的に被毛を短くするカットスタイルです。
日常のお手入れが非常に楽になる事もあり、年間を通して人気のカットスタイルです。
ただ、皮膚が紫外線などの影響を受けやすくなり皮膚疾患リスクが高くなるというデメリットもあります。

テディベアカット

定番のカットスタイルです。
顔全体を丸くし、耳も丸くカットします。
体も全体的に長めでふんわりとした丸みを帯びたカットで、ぬいぐるみのような雰囲気になります。
足は短く太く見えるようにすると、より可愛く見えます。

ライオンカット

遊び心のあるスタイルです。
体全体の毛は短くカットし、胸まわりから顔にかけてはライオンのたてがみのように長めにします。
しっぽの先の毛も長めに残してカットします。
体全体はかなり短めになるので、夏場でも良いでしょう。
小さな体でライオンのような雰囲気なのに、顔が可愛いというアンバランスさが周りの注目を惹くでしょう。

たぬきカット

マズルの短い「たぬき顔」の子にピッタリのカットスタイルです。
首まわりの毛を多めに残し、全体的に真ん丸なシルエットを作るカットスタイルです。

まとめ

✔ 穏やかであり、愛情深い性格
✔ 小さな子犬の頃から触れ合いを

シーズーは、とても穏やかで基本的には神経質なところはなく、フレンドリーな性格です。気遣いもできるし、愛情豊かな飼いやすい犬種です。

そんなシーズーですが、幼い頃からあまり他の犬や人と触れ合わせないで育ってしまうと、元来のプライドの高さも災いして、警戒心の強い内向的な性格になってしまう可能性があります。
そうならない為にも小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

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