サルーキの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

長い歴史も吹っ飛ぶエレガントさを持つ サルーキ

現存する世界最古の犬種とも言われているサルーキ。
スタイリッシュでエレガントな外見が特徴の子の犬種は、足の速さも一級品です。
そのエレガントで美しい見た目は、ガンダムで言うところのマク・べの載るギャンのようです。マク・べは不細工ですが、ギャンはスタイリッシュでカッコいいMSです。

ここでは、サルーキの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



サルーキの歴史

7000年の歴史を誇る世界最古の犬種

飼育犬の中で最も古い犬種とされており、純血種としての歴史はおよそ7000~8000年にもなるといわれており、紀元前6000年以上前のイラクの古代遺跡であるテペ・ガウラからはサルーキの特徴を持った犬の彫刻が出土したり、紀元前2100年頃の古代エジプトのファラオの墓からはサルーキと見られるミイラが発見されたりしています。

サイエンス誌(2004年5月21日号)に、DNA鑑定の結果サルーキが最も早くオオカミから別れた犬種の一つであると確認されたという論文が掲載されましたが、その後にサルーキと遺伝的に共通点を持つ古い犬種が中東、ヨーロッパ、アフリカを中心に世界各地で多く存在しているという研究結果が発表されました。

サハラ砂漠からカスピ海まで、数千年の間砂漠の遊牧民とともに中東全域を旅してきました。
その結果様々な色の被毛を持ったサルーキが中東全域で見られることとなりました。

また、サルーキは美しさとスピードを追求して改良繁殖されたサイトハウンド(視覚ハウンド、視覚が優れた狩猟犬)として知られており、一般的に全犬種中最速と思われている「グレイハウンド」が時速72kmであるのに対し、サルーキはさらに速く時速77kmの最高速度で走ることが出来ると言われています。

1923年にイギリスケネルクラブに登録され、1929年にはアメリカンケネルクラブにも登録されることとなりました。

サルーキの特徴

あらゆる面で洗練されたエレガントな美しい犬

サルーキは、無駄のないエレガントでバランスの取れた体をしています。いかにも身体能力の高そうなスリムな体型と細くて長い足に見合う瞬発力と持久力を併せ持っています。
首は細長く、口も長めです。耳は垂れ耳です。

被毛は柔らかく、短いスムースと長毛のフェザードの2種類がいます。
フェザードタイプは耳やしっぽなどに飾り毛がありますが、スムースタイプには飾り毛がありません。
カラーは、基本的には何色でもOKです。
ホワイト、クリーム、フォーン(淡黄色)、ゴールド、レッド(赤茶)、トライカラー(ホワイト、ブラック、タン)、ブラック&タンなどがあり、地域によってもそこに根付くカラーが違います。

性格は、知的であり、穏やかで落ち着いています。
飼い主には忠誠心が強く従順ですが、プライドが高く見知らぬ人には警戒心を見せる事があります。
また、繊細な面があり、ストレスに弱い傾向があります。

サルーキ
外見

すらりとした首に口吻の長い小さな頭、垂れ耳です。
無駄のない骨格と引き締まったしなやかな筋肉を持ち、足は細く長く、美しく優雅な印象を与えます。

サルーキの被毛はあらゆる色が認められており、地域差によっても色が変わります。
ホワイト、クリーム、フォーン(淡黄色)、ゴールド、レッド(赤茶)、トライカラー(ホワイト、ブラック、タン)、ブラック・アンド・タンなどがあります。

性格

サルーキは穏やかで落ち着いており友好的ですが、人にも他犬にも媚びることはあまりなく、まさに高貴とされる雰囲気そのものです。
また、知性も高く、繊細で感受性が強く、やや頑固な面があります。
飼い主には忠誠心が強く従順で、気高く威厳があります。
あらゆる面で洗練された犬種です。

体重  20~25kg
体高  58~71cm

サルーキの健康

繊細な性格なのでストレスに注意しましょう

サルーキの平均寿命は12〜14年ほどです。

サルーキは目立つ遺伝病は比較的少ない犬種と言えます。
サルーキの場合はその繊細な性格ゆえに、環境が変わったり、留守番が増えたり、運動不足など、その他些細な変化によるストレスから、嘔吐や下痢を起こしたり食欲不振になったりすることがあります。
このようなストレスは消化器だけでなくホルモンに影響し、皮膚疾患の原因になったりすることがあります。
予防としては、子犬の頃からいろいろな経験をさせて、変化に強い犬に育ててあげたいものです。

サルーキの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

サルーキの運動

毎日1時間以上の散歩を2回

サルーキは走ることが大好きで、並外れた運動能力があります。
できれば毎日1時間以上の散歩を2回連れ出してあげたいものです。
ふとした時に狩猟本能から走り出してしまう事もあります。
とても足が速いので、必ずリードは付けましょう。ノーリードはドッグランだけにしましょう。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

サルーキのしつけ

賢いので、しつけは比較的しやすい

とても賢いので、しつけは比較的しやすいでしょう。
ただ、精神的に繊細な面があるため、無理強いや、力を使ってしつけをすれば、信頼関係を作ることが難しくなってしまいます。
屋内でも静かに訓練することが可能ですので、優しく根気よく接してあげて下さい。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

サルーキ(全身)

サルーキの手入れ

ブラッシングやコーミングを週に1~2回以上

サルーキは体脂肪が少なく、寒さは苦手ですので、寒冷地や寒い季節は散歩の時間に注意し、厳寒期は衣類の着用も検討しましょう。
サルーキはシングルコートですが長毛でサイズも大きいため、抜け毛はあります。
また、毛質が細く絡みやすいので、ブラッシングやコーミングを週に1~2回は行いましょう。

シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。

サルーキの価格

35~45万円が目安

サルーキをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、35~45万円が目安となるでしょう。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 見た目通り気高いので、幼い頃から社会性を身に付けさせましょう
✔ 散歩時にはリードを離さないように

サルーキは、スラっとした美しい見た目通りに気高く、見知らぬ相手には媚びを売るような仕草は見せません。
飼い主に対してはとても従順ですが、警戒心が強い所がありますので、小さい子犬の頃から様々な人や犬と触れ合わせ、社会性を身に付けさせると良いでしょう。

また、サルーキは狩猟本能が残っていますので、散歩中に小動物を見掛けたりすると、急に追いかけてしまう可能性もあります。
そうなると、あっという間に遥か彼方まで走って行ってしまいますので、散歩時は必ずリードをしっかりと握っていましょう。

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