ドッグ界の「アイルトン・セナ」? クランバースパニエル
「音速の貴公子」と言えば、F1界の伝説である「アイルトン・セナ」ですが、威風堂々とした雰囲気から「スパニエル界の貴族」とも言われるのが、「クランバースパニエル」です。
セナのように何か実績を残したわけではないですが、そう言われるのには理由があるんです。
ここでは、クランバースパニエルの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。
- クランバースパニエルの歴史
- クランバースパニエルの特徴
- クランバースパニエルの健康
- クランバースパニエルの食事
- クランバースパニエルの運動
- クランバースパニエルのしつけ
- クランバースパニエルの手入れ
- クランバースパニエルの価格
- まとめ
クランバースパニエルの歴史
「スパニエル界の貴族」とも呼ばれてる犬種
クランバー・スパニエルはイギリス原産ではありますが、その起源は2千年以上前にフランスで生まれたとされており、「スパニエル界の貴族」とも呼ばれています。
フランスの猟犬を先祖とし、またアルパイン・スパニエルやバセット・ハウンドの血を引くとも言われています。
言い伝えでは、18世紀半ばにフランス革命により処刑されることとなったノアイユ公爵が、自らの飼っていたスパニエルを犬舎ごとイングランドのニューカッスル公爵に送ったのが始まりと言われています。
犬種名の由来は、イギリス領地である「クランパーパーク」から来ており、ニューカッスル公爵が住んでいた場所でもあります。
また、より早くにスペインから持ち込まれ、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」のもとともなった赤や黄色の斑を持つ白いスパニエル(ブレナム・スパニエル、ブレンハイム・スパニエル)を祖先とする説もあります。
いずれにしても、犬種名はイギリスで飼われていたニューカッスル公爵の領地であるノッティンガムシャーのクランバー・パークに由来します。
イギリス王室でも飼われ、特に、エドワード7世やジョージ5世に溺愛されたことが知られています。
クランバースパニエルの特徴
威厳のある風貌の勇ましく冷静で利口な性質
クランバースパニエルはスパニエル種の中では最も大きな犬種で、大きめの頭部は比較的大きく、耳は垂れ耳で尻尾は飾り毛のある垂れ尾です。
また、よくいびきをかく事で知られています。
被毛は、滑らかでシルキーなロングコートが特徴です。
カラーはホワイトをベースにレモンやオレンジなどのマーキングが入っています。
性格は物静かで温厚です。それを表すように動きものんびりとしています。
また、家族に対しては献身的で深い愛情を示してくれ、賢くもあります。
ただ、人見知りな所があり、他人や他の犬とあまり関わりたがらない傾向があります。
外見 |
力強く威厳のある風格のあるどっしりとした筋肉質な体つきをしています。 |
性格 |
勇ましく冷静で、利口な性質です。 |
体重 | 25〜39kg |
体高 | 43〜51cm |
クランバースパニエルの健康
「股関節形成不全」「肥満」には注意が必要
クランバースパニエルの平均寿命は、10~12歳ほどです。
また、成長時に股関節に異常を来す「股関節形成不全」、「肥満」には注意が必要です。
クランバースパニエルの被毛は密集して生えているため、暑さが非常に苦手なので、こまめに水分補給するなど「熱中症」対策をするようにしましょう。
室内はクーラーなどで過ごしやすいように温度調節し、夏場の散歩は涼しい時間帯を選ぶようにするといいでしょう。
垂れ耳の犬種なので、定期的に掃除をして、「外耳炎」などにかからないように予防しましょう。
クランバースパニエルの食事
年齢や体調に合わせたフードを選びましょう
子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。
以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
愛犬に合ったドッグフードを探す
愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ
クランバースパニエルの運動
出来るだけ毎日散歩に
積極的に運動をしたがる犬種ではありませんが、太りやすい体質なのと、足腰を弱らせないためにも、出来るだけ毎日散歩に連れ出してあげるようにしましょう。
あまり激しい運動というよりは、ゆっくりとしたペースで長めの運動をさせるようにしましょう。
運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日適度な運動を心掛けてあげて下さい。
クランバースパニエルのしつけ
献身的な性格なので、しつけは難しくない?
基本的に飼い主に忠実で献身的な性格なので、しつけはそれほど難しくありません。
ただし、マイペースな性格でもあるので、理解してくれるスピードがあまり早くない傾向があります。
できるだけ褒めながら、愛犬のペースにあわせてしつけるといいでしょう。
また、人見知りな傾向があるので、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。
愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。
しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法
クランバースパニエルの手入れ
週に3回程度のブラッシング
毛の量が多いこともあり、抜け毛も多いでしょう。
週に3回程度のブラッシングで、カールヘアーが綺麗に保たれます。
また、月に1~2回を目途にシャンプーをしてあげましょう。
クランバースパニエルの価格
30万円前後が相場
クランバースパニエルは、ペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、30万円前後が相場となります。
ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。
まとめ
✔ おっとりとした性格でのんびり屋
✔ 抜け毛が多い
クランバースパニエルはとても温厚で優しい性格をしています。攻撃性もほとんど見られず、その性格通りに動きもゆっくりとしています。
アクティブな方には向かない犬種かも知れませんが、日々のんびりと愛犬と暮らしたいという方にはとても適しています。
ただ、難点としては抜け毛が多く、日々のブラッシングが必要という事ぐらいでしょうか。
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