犬の骨軟骨症(こつなんこつしょう)

 一般的に大型犬または超大型犬の生後5~10カ月ほどの成長期にみられる関節軟骨や骨が成長する部分の形成異常です。骨を縦方向に成長させる骨端軟骨において、軟骨層の増殖は見られるものの、その軟骨がスムーズに骨になってくれない状態のことです。結果として骨の中における軟骨の割合が異常に多くなり、外からの力に対して脆い不完全な骨が出来上がります。

 軟骨層が厚くなり過ぎることで栄養供給がアンバランスとなり、細胞の変性と壊死が起こるようになります。その結果、骨の先端を覆う関節軟骨がもろくなったり、骨の中にある骨梁と呼ばれる支柱構造に乱れが生じたりします。外から非常に強い力が加わった時などは、構造的に弱い軟骨層を境にしてずれてしまうこともあります(成長板骨折)。

 4ヶ月齢~8ヶ月齢という非常に若いころから発症し、通常は体の両側で同時に発生します。好発部位は尺骨(前腕の骨)遠位端、上腕骨(二の腕の骨)の両端、大腿骨(太ももの骨)の下外側、足根骨(足首の骨)などです。


  • 犬の骨軟骨症の主な症状
  • 犬の骨軟骨症の主な原因
  • 犬の骨軟骨症の主な治療法
  • 犬の骨軟骨症の予防

犬の骨軟骨症の主な症状

主な症状
☆足を引きずるように歩く
☆運動を嫌がる
☆関節を曲げると痛がる
☆恐る恐る歩く。
☆関節に水がたまる
☆節々が太くなる
☆筋肉の萎縮
変形性関節症の併発

骨軟骨炎は、肩関節で最も見られ、肘関節、膝関節などでも発症します。
運動中に関節に負荷がかかった際に、関節の軟骨が割れ、そのかけらが骨から離れます。これを離断性骨軟骨炎と言います。
これにより痛みが生じ、離断性骨軟骨炎が起こった関節がある足をかばうようにぎこちなく歩いたり、痛みがあるため地面に足を付けられないなどの症状が現れます。
左右両方の足で離断性骨軟骨炎が起こっていても、片側の足だけに症状がみられることもあります。

犬の骨軟骨症の主な原因

  • 骨軟骨症を発症しやすい犬種
    骨軟骨性が発症しやすい犬種がいくつか確認されています。グレートデンラブラドールレトリバーニューファンドランドロットワイラーバーニーズマウンテンドッグイングリッシュセターオールドイングリッシュシープドッグなどです。また肩関節の発症に関してはオスの方が多いとされます。

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  • 原因不明
    骨軟骨症は多くの場合、原因不明です。急激な成長、過剰なカルシウム摂取、ビタミンCの摂取不足、肝臓におけるビタミンCの合成障害、ストレス、食欲不振、感染症、免疫不全などが複雑に絡み合って発症するものと推測されています。

犬の骨軟骨症の主な治療法

  • 対症療法
    骨軟骨性に対する根本的な治療法はありません。よって出てきた症状に対するその場その場の治療が施されます。具体的には、ステロイド剤や鎮痛剤の投与などです。

  • QOL(生活の質)の維持
    犬のQOL(生活の質)を維持するために飼い主が配慮
    してあげましょう。例えば、 運動後の炎症を抑えるために安静・冷却処置を行う、激しい運動を避ける、筋肉の萎縮を防ぐためある程度の運動はさせる、体重管理を行う、床ずれを予防するなどです。変形性関節症に発展させないことが当面の目標となります。

  • 外科的治療
    痛みの原因であるはがれた軟骨片を除去します。

犬の骨軟骨症の予防

骨軟骨炎の予防は、原因が分かっていない為、難しいです。ただ、過度の肥満は、関節へ負荷がかかるので、気を付けましょう。歩き方におかしい様子などあれば、早めに動物病院に連れて行きましょう。

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