犬の食道炎

犬の食道炎~症状、原因、治療法や予防法~

 食道炎とは、食べ物の通り道である食道内の食道壁に炎症が生じた状態を言います。症状の程度は様々で、食道内部を覆っている粘膜の軽度の炎症から、粘膜の下(筋層)に達するまでの重度の炎症があります。
 食道炎が粘膜を超えて粘膜下組織や筋層まで破壊してしまうと、その部位を修復しようとして線維化が進み、結果として食道の内径がボコボコになって食道壁が厚くなり狭まってしまいます。この状態は特に「食道狭窄」(しょくどうきょうさく)と呼ばれ、しばしば慢性的な食道炎に続発します。

 家庭内の対策としては、病院に行く前には食べ物を与えない方が良いです。食事をすることで食道炎を悪化させることになります。ただ、水は大丈夫ですので、水のみ与えるようにしましょう。

ここでは、犬の食道炎の主な原因はもちろん、症状から治療法、予防法などをまとめています。


  • 犬の食道炎の主な症状
  • 犬の食道炎の主な原因
  • 犬の食道炎の主な治療法
  • 犬の食道炎の予防

犬の食道炎の主な症状

主な症状
☆首へのタッチを嫌がる
☆食べてすぐに吐き出す
☆食べるのが遅い
☆よだれをたらす
☆食べるとき大声を発する

 食道炎の主な症状としては、よだれ、食欲がない、喉に違和感があるため頭を伸ばして立つ、横になって寝ることを嫌がる、震えなどの症状があげられます。

犬の食道炎の主な原因

  • 刺激物の摂取
    刺激性のある有毒物質を摂取することによって食道に炎症
    が起こってしまうことがあります。中にはよかれと思って犬に飲ませた錠剤やカプセルが食道に引っかかって発症してしまうケースもあります。

  • 異物の誤嚥
    食道を傷つけるような非食品を摂取することで食道に炎症が起こってしまうことがあります。

  • 咽頭炎
    食道の入口付近にある咽頭や喉頭で、咽頭炎や喉頭炎が発症していると、その炎症が下にある食道にまで波及してしまうことがあります。

  • 逆流性食道炎
    通常、食道と胃の境目では、「下部食道括約筋」と呼ばれる筋肉がぎゅっと締まることによって逆流を防いでいます。しかし何らかの理由でこの括約筋の防御壁が破れ、下から胃酸がせりあがってくると、酸の影響で食道壁が傷ついてしまうことがあります。こうした病態は特に「逆流性食道炎」(胃食道逆流)と呼ばれます。危険因子は横隔膜ヘルニア(食道裂孔ヘルニア)などです。

  • 感染症
    ピシウム(カビの一種)、カンジダ(酵母の一種)に感染することで食道炎を発症することがあります。

  • 医療の過程
    麻酔による胃酸の逆流、食道や胸部の手術、鼻や咽頭からチューブを挿入したときに傷つけた、括約筋の圧力を減少させるような薬(ジアゼパム・アトロピンなど)を投与した、といった医療行為の結果として食道炎を発症することがあります。こうした発症パターンを「医原性の食道炎」といいます。

犬の食道炎の主な治療法

  • 投薬による治療
    症状が軽い場合は抗生物質やステロイド薬を投与して経過を観察します。

  • チューブ挿入・点滴
    固形食を飲み込むことができず、食事に手をつけないような場合は、食道を休めるために流動食を強制的にのどに流し込んだり、皮下や静脈から輸液を行うこともあります。

  • 外科的治療
    反復的な炎症により食道狭窄をきたしている場合は、バルーンを入れて強引に拡張したり、狭窄部位を外科的に切除することもあります。

犬の食道炎の予防

毒物の摂取や異物の誤飲に関しては、飼い主の心がけで予防することができます。小さなボタンやプラスチックのゴム、魚や肉の骨など、愛犬が口にしないように注意し、常に片付けるよう心掛けてください。
その他にも喉をやけどしないように、食事も冷ましてからあげるなど、気を配ってあげて下さい。
また、飲み込んだ薬が原因となる場合もあるので、特に注意がない限りは、薬を飲ませた後に水を飲ますか食事を与えるようにしましょう。

ワンちゃんはあなたの赤ちゃんというように認識して行動してください。

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