犬のパルボウイルス性腸炎

犬のパルボウイルス性腸炎~愛犬が激しい嘔吐や下痢をしたら~

犬のパルボウイルス性腸炎とは、自然界に存在するウイルスの中でも最も小さい部類に入る犬パルボウイルス(CPV)によって引き起こされる感染症です。

免疫力のない子犬などが感染し発症した場合には、重篤となるケースが多いので注意が必要です。
また、犬パルボウイルスは生命力も強く、外の環境でも数ヶ月間生存する事ができると言われています。

パルボウイルスはある特定の種の動物と親和性があり、犬にのみ感染するもの、猫にのみ感染するものなど多数存在しています。
ですからパルボウイルスがヒトに感染することはありません(猫への感染は若干あり)。
犬パルボウイルスには「CPV1型」、「CPV2型」、「CPV2-a型」、「CPV2-b型」といった亜種があり、感染すると7~14日間の潜伏期を経て様々な症状を引き起こします。
消化器系の症状を示すものを「腸炎型」、呼吸・循環器系の症状を示すものを「心筋炎型」に分けることもあります。

ここでは、犬のパルボウイルス性腸炎の主な原因はもちろん、症状から対処法、かかりやすい犬種などをまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。


  • 犬のパルボウイルス性腸炎の主な症状
  • 犬のパルボウイルス性腸炎の主な原因
  • 犬のパルボウイルス性腸炎の主な治療法

犬のパルボウイルス性腸炎の主な症状

犬のパルボウイルス性腸炎の主な症状は、激しい嘔吐や下痢を引き起こします。
感染タイプによって、症状も変わってきますので、下記にまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。

  主な症状
腸炎型  犬パルボウイルスが主に小腸の粘膜に感染して引き起こさます。
 特に発症しやすいのは、母犬から受け継いだ抗体が消える、生後6~16週頃の子犬です。
 腸陰窩細胞、リンパ組織、骨髄などが破壊され、放置した場合、約90%の確率で発症から1~2日以内に死亡します。
 主症状は激しい嘔吐・下痢(灰白色~黄灰白色)・粘液便・血便・脱水症状などです。
心筋炎型  犬パルボウイルスが心筋(心臓を拍動させる筋肉)に感染することで引き起こされます。
 子宮内、もしくは生後1週間以内に感染した場合に発症します。
 母犬からの受動免疫を受けている子犬では問題ありませんが、免疫を受けていない子犬の場合、2~8週齢頃になって突然呼吸困難や脱水症状を起こし、心筋炎を起こして突然、死亡してしまう場合があります。
 主症状は悲鳴・嘔吐・呼吸困難・息切れなどです。

犬のパルボウイルス性腸炎の主な原因

犬のパルボウイルス性腸炎の原因は、犬パルボウイルスに感染している犬の糞便などに含まれる犬パルボウイルスを口から摂取することで感染します。

  • 感染した犬の便や嘔吐物
    パルボウイルスに感染した他の犬の便や嘔吐物などを口にすることで感染します。
    また、感染犬を触った人間の手を経由してウイルスが伝播することもあります。
    多数の犬が密集しているような繁殖施設、動物保護施設などでは、集団感染に対する注意が特に必要です。

  • かかりやすい犬種
    明確な理由は定かではないものの、ある特定の犬種において高い感染率が報告されています。
    具体的なかかりやすい犬種は下記の通りです。

    ロットワイラー
    ドーベルマン
    ジャーマンシェパード
    ラブラドールレトリバー
    アラスカンマラミュートなどです。

    こうした犬種においては重症化する傾向にあり、また成犬でも発症することがあるとされます。

犬のパルボウイルス性腸炎の主な治療法

犬のパルボウイルス性腸炎の治療は、症状に応じた対処療法を行います。
また、飼育管理を良好にし、食事療法を行い、犬自身の免疫力を高めます。

重症例でも、適切な治療さえ行えば7~10日以内に回復します。
また一度この病気にかかった犬の体内では免疫が作られ、その効果はほぼ一生涯続くとされます。

  • ワクチン接種
    治療が遅れると命取りになる
    恐ろしい病気ですので、ワクチン接種が一番の治療法ともいえます。

  • 投薬治療による二次感染防止
    抗生物質などの薬で二次感染を防ぎます。
    二次感染とは、ウイルスや細菌の感染によって免疫力が低下し、他の細菌やウイルスの侵入を防ぎきれなくなってしまうことです。

  • 完全消毒
    1匹でも発症した場合、その犬が触れた全てのものを完全消毒
    する必要があります。
    煮沸消毒や、次亜塩素酸ナトリウム溶液を30倍に希釈したものが有効です。

犬のパルボウイルス性腸炎の予防

犬のパルボウイルス性腸炎の予防は、ワクチン接種が非常に有効です。

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