犬の変形性関節症

犬の変形性関節症~足を引きずったり、歩き方がぎこちなかったら~

犬の変形性関節症とは、骨と骨とをつないでいる関節に炎症が発生し、変形をきたすことによって、痛みなどの症状があらわれる進行性の関節疾患です。

基本的にはどこの関節でも起こりうる生理現象ですが、体重を支える前足のひじ関節、および後足の膝関節・股関節などで多発します。
しかし進行が緩やかなため、見落とされることも多い疾患の一つです。
同じ場所に繰り返し炎症が生じることによって骨が増殖したり(=骨棘, こつきょく)、関節表面の滑りをよくする軟骨が磨り減ったりします。
特に中高齢以上の大型犬に発生が多い傾向があります。

ここでは、犬の変形性関節症の主な原因はもちろん、症状から対処法などをまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。


  • 犬の変形性関節症の主な症状
  • 犬の変形性関節症の主な原因
  • 犬の変形性関節症の主な治療法

犬の変形性関節症の主な症状

犬の変形性関節症の主な症状としては、発症した関節の周辺に腫れや痛みなどが起こります。
前足のひじ関節、および後足の膝関節・股関節などで発症しやすいので、肢を引きずったり、歩き方がぎこちなかったりなどがみられます。

主な症状
☆運動を嫌がる
☆動作が遅くなった
☆関節の動きが固い
☆関節の腫れ
☆関節の変形
☆痛み(触ると嫌がる)
☆ぐったりして元気がない
☆歩き方がおかしい

犬の変形性関節症の主な原因

犬の変形性関節症は、年齢を重ねる事によって発生する原発性変形性関節症と、他の病気が原因となって発生する続発性変形性関節症があります。
続発性変形性関節症の原因としては股関節形成不全や膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂、肥満などがあります。
関節の不安定や関節軟骨への異常な負荷が原因となって発生します。

犬の変形性関節症の主な治療法

加齢によって起こる原発性変形性関節症の場合は、完治させる治療法というよりも、消炎鎮痛剤の投与やレーザー療法などによる痛みの緩和などが主な治療となります。
骨や関節の病気、肥満などが原因となって起こっている続発性変形性関節症の場合は、その病気の治療を主に行います。

  • 基礎疾患の治療
    別の疾病によって変形性関節症が引き起こされている場合は、まずそれらの基礎疾患への治療が施されます。
    たとえば股関節形成不全膝蓋骨脱臼が関節への負担を増加させ、結果として炎症が起こっているような場合には、まずそれらの疾患への治療がなされます。

  • 対症療法
    変形性関節症の明確な原因が分からない場合は、疾患の原因を取り除くよりも、症状の軽減を目的とした治療が施されます。
    具体的には鎮痛薬や抗炎症薬の投与などです。

  • 幹細胞療法
    近年では、「幹細胞療法」(stem cell treatment)による治療例が続々と報告されています。
    この治療法は、患畜の細胞から培養した幹細胞を患部に直接注入することで、変形を起こした軟骨や靭帯を修復するという画期的なものです。
    日本国内ではまだ普及していませんが、将来的には変形性関節症に対する根治療法として広まっていくことが期待されます。

  • ダイエット
    変形性関節症の悪化を予防するため、飼い主の側でできることはやっておきます。たとえば肥満気味の場合はダイエットをしたり、嫌がっているのに強引に自転車で散歩に連れ出すのは辞める、などです。

犬の変形性関節症の予防

犬の変形性関節症の予防は、肥満が発症の原因となるため、体重管理が大切です。
肥満にならないように日頃からのこまめな体重管理を心がけましょう。

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