イングリッシュマスティフの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ドッグ界の「ズルい奴」⁉ イングリッシュマスティフ

元々が闘犬だった事と厳つい風貌から好戦的で怖いイメージがあるイングリッシュマスティフ。
しかし、実際は基本的には温厚で優しい性格であり、そのギャップで人々を魅了するというズルい犬種と言えるかも知れません。
ただ大人しく寝ているだけで「メチャメチャいい子」と思われるなんてズルすぎですよ!

ここでは、イングリッシュマスティフの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



イングリッシュマスティフの歴史

2000年以上の歴史を持つ非常に古い犬種

イングリッシュマスティフは、イギリス原産の2000年以上の歴史を持つ非常に古い犬種です。
紀元前700年ごろにチベタンマスティフがエジプト、バビロニア、ペルシャなど経てイギリスに伝わったという説が有力です。

古代ローマ時代には、ユリウス・カエサルがイングランド遠征からイングリッシュマスティフを持ち帰り、闘犬としてはコロシアムでのライオンとの殺し合いゲームなどに使われていたが、闘犬そのものの衰退もあるが、優し過ぎる性格もあり、ガードドッグとして使われるようになっていきました。
9世紀後半には密猟者や害獣から貴族の所有地や禁猟区を守る番犬として飼育されていました。

2度の世界大戦が起こった際は雑種化により急速に頭数が減少して絶滅の危機に陥ったが、第二次世界大戦後に本種をもとに作り出された「ブルマスティフ」などの犬種の血を借りて復活し、頭数回復後はそれらの特徴を取り除いて純粋なイングリッシュ・マスティフの姿を取り戻すことが出来ました。

イングリッシュマスティフの特徴

見た目とは違い、驚くほどやさしい犬種

イングリッシュマスティフは、体高が約70~76cm、体重が約79~86kgという非常に大きな超大型犬となっており、かなり筋肉質でがっしりとした体格をしています。
額にはシワが寄っており、不機嫌そうに見えますが、実はそんな事はないので安心して下さい。
マズルは短く太く、耳は垂れ耳で、尻尾は太く垂れています。

被毛はダブルコートで、アウターコートはやや硬めの真っ直ぐな毛質で、アンダーコートは密集して生えているので、全体的に短めの被毛なので、寒さに弱そうに見えますが、実際には寒さには決して弱くありません。
カラーはフォーン(明るい茶色)、ブリンドル(虎毛)、アプリコットの3色です。
顔には「ブラックマスク」と呼ばれるブラックの毛色が鼻や目の周りを中心にあります。

性格は、基本的には優しく温厚な性格をしています。
常に落ち着いており、物静かな性格ですので、意味もなく攻撃をしたり、興奮したりすることはほとんどありません。
また、警戒心が強く、勇敢さも兼ね備えていますので、番犬としても優秀です。
飼い主に対しては非常に従順で、家族に対する愛情が深く、時には甘えてくることもあります。イングリッシュ・マスティフ

外見

・頭部が大きめ
・がっしりした筋肉質で骨太の体格
・マズルは短く太い
・耳は垂れ耳で、尾は太い垂れ尾
・被毛はダブルコートの短いスムース
・カラーは:フォーン(明るい茶色)、ブリンドル(虎毛)、アプリコットなど
・顔にはブラックマスクが入る
・皮膚は少したるみがあり、顔には深いしわがある

性格

・物静かでおおらかな性格
・驚くほどやさしい犬種
・無駄吠えはあまりしない
・飼い主にはとても従順で献身的
・家族への愛情も深い
・警戒心が強く、見知らぬ人には無愛想
・忍耐力があるので、子供への対応も問題ない

体重  79~86kg
体高  70~75cm

イングリッシュマスティフの健康

股関節形成不全、胃捻転には注意が必要

イングリッシュマスティフの平均寿命は、8〜10年ほどと短命です。

気をつけなくてはならない病気は、成長時に股関節に異常を「股関節形成不全」、「胃捻転」 、「眼瞼外反症」、「小眼球症」などです。

特に「胃捻転」は死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

イングリッシュマスティフの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

イングリッシュマスティフの運動

1日2回、60分程の散歩

四肢の骨格が成長したら、屋外での引き運動や、広場で自由に遊ばせたりすることが必要です。
太りやすい傾向があるため、毎日の運動量もかなり必要です。
1日2回、60分程の散歩に連れていってあげてください。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

イングリッシュマスティフのしつけ

従順で賢い犬種なので、しつけはしやすい

飼い主に対してとても従順で賢い犬種なので、しつけはしやすいといわれます。
しかし、大人しいからと言ってそのままにしておかずに、日頃からきっちりと主従関係を教え込んでおきましょう。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、いろいろな環境に慣れさせ、社会性も身に付けさせましょう。

主従関係さえ明確にしておけば、元々は賢い犬種ですのでしつけ自体はそこまで難しくはありません。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

イングリッシュマスティフの手入れ

シワの部分を小まめに拭いてあげて

短毛なので、お手入れは難しくはありません。
濡らしたタオルや柔らかいブラシなどを使い、毎日10分くらいのマッサージで良いでしょう。

シワの部分に汚れがたまりやすいので、固く絞ったタオルなどで小まめに拭いてあげてください。

イングリッシュマスティフの価格

40~60万円が相場

イングリッシュマスティフをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、40~60万円が相場となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 驚くほど優しい性格

イングリッシュマスティフは、無愛想な表情に額にシワも寄せて、かなり機嫌が悪そうに見えるし、体もゴリラのように厳ついので、とにかく怖そうに見えますが、実際には大人しくて愛情深い優しい性格をしています。
警戒心が強く、番犬としても優秀な犬種ですが、決して攻撃的なわけではなく、とにかく落ち着いています。

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