ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(コーギー)の特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ドッグ界の「Mr.ビーン」 ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(コーギー)

イギリス王室との縁も深いウェルシュ・コーギー・ペンブローク。
胴長短足にキツネのようなシュッとした顔立ちのバランスがコミカルな印象を与えるウェルシュ・コーギー・ペンブロークですが、イギリスを代表する国民的犬種でもあります。
正にドッグ界の「Mr.ビーン」のような存在なのかもしれません。

ここでは、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史

エリザベス女王陛下の愛犬として有名

「コーギー」と呼ばれている犬種は、実は2種類存在しており、一つは紀元前から歴史のあるカーディガン種と、日本でも大変人気のあるペンブローク種の2つが存在しますが、一般的に「コーギー」と呼ばれるのは、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークです。

カーディガンとペンブロークは、共にイギリス・ウェールズ州原産であり、大変よく似た犬種ではありますが、その成り立ちや祖先犬はまったく違います。

ペンブロークは、ウェールズのペンブロークシャー地方が名前の由来です。
起源には諸説あり、有力な説としては1107年頃、当時のヘンリー1世に招聘されたチャネル諸島のフラマン人である織物職人がウェールズのペンブロークシャー地方に移住したときに連れていった犬が由来といわれています。
さらにその祖先はバイキングが連れていた北欧のスウェーディッシュ・ヴァルファントとも言われています。
スウェーディッシュ・ヴァルファントは、コーギーと同じような短足胴長であり、チャネル諸島にはバイキングがたびたび訪れていた経緯があるため、ペンブロークの成立に深いかかわりがあると考えられています。

初期の12世紀のはじめの頃のペンブロークは牛追いの仕事をこなしていたようで、その間に土着のスピッツなどと交配して改良されていました。
しかし、牧草地が分割され、柵で仕切るようになると、ペンブロークの仕事は激減し、絶滅寸前まで追い込まれたようです。
ただ、その後イングランド国王のヘンリー2世がペットとして飼い始めてからは、広く知られるようになり、繁殖家の手によって改良が進み、現在のペンブロークに近い形になったようです。
故エリザベス女王陛下の愛犬としてイギリス他、世界で人気を博したペンブロークですが、現在のイギリス国内では、絶滅の危機にあるとされています。
コーギーはもともと尻尾がある犬で、ペンブロークは生後間もなく断尾をしますが、動物愛護精神の高いイギリス国民は近年これを受け容れず、ペンブロークの繁殖をやめてしまった繁殖者が増えているという、何とも良く分からない理由です。

一方のカーディガン種は、ペンブロークと同じく、牧畜犬として働いてきましたが、断尾の習慣がなく、尻尾のあることが普通とされてきました。
体格はペンブロークより大きく、茶色の単色と白の組み合わせに限るペンブロークと異なり、黒やブリンドルも認められています。
歴史はカーディガンの方がずっと古く、紀元前1200年頃と伝えられています。
中央アジアのケルト人が、ヨーロッパを経由してイギリスにわたった時に連れてきた犬とされ、ダックスフンドと同じ祖先であるという説もあります。
この当時はまだ、「ペンブローク」も「カーディガン」も同じ犬種と考えられていました。
同じウェールズ地方の犬ということもあり、両方を交配することもあったようです。
しかし、体の大きさや毛色、尻尾の存在などで、同一の犬種標準で計ることが難しくなり、原産国であるイギリスのケンネルクラブは、1943年、別々の種類のコーギーとして登録することになりました。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの特徴

胴長短足の愛らしく、明るく愛情深い性格

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、特徴的な胴長短足の体型ではありますが、筋肉質でがっしりとした体格をしており、体力も豊富です。
顔の表情がまるでニコニコと笑っているようで、とても愛らしいです。
歩き姿も大きなお尻を軽く左右に振れるように歩くので、とても可愛らしいです。
耳はピンと立った立ち耳で、尻尾は非常に短く、生まれつき無い場合もあります。

被毛はダブルコートで、保温力に優れています。
カラーは、レッド、セーブル、フォーン(やや明るいブラウン)、ブラック&タンです。ただ、足と胸、首や頭部の白斑は認められています。

性格は、明るく遊び好きで、誰とでも仲良くなれるフレンドリーさを持っています。
飼い主に対しては従順で、賢くしつけの覚えも早いと言えます。
ウェルシュコーギーペンブローク(コーギー)

外見

・胴長で短足
・骨太で筋肉質で体力も豊富
・非常に短い尻尾(尾は生まれつき無い場合もあります)
・耳は立ち耳
・被毛はふわふわのダブルコートで、保温性に優れている
・カラー:レッド、フォーン(やや明るいブラウン)、セーブル、ブラックタン、トライ(3色)など

性格

・明るく活動的で遊び好き
・好奇心が旺盛
・とても頭がよく、物覚えが良い
・社交的で飼い主にも従順
・神経質な個体もいる
・もともとヒーラー(牛や羊などのかかとに噛み付いて、吠えながら追いかける)として繁殖された犬種のため、散歩中の飼い主の足に噛み付くことがある

体重  11~14kg
体高  26~31cm

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの健康

椎間板ヘルニアには要注意!

ウェルシュコーギーペンブロークの平均寿命は12〜14歳ほどです。

短足胴長なので「椎間板ヘルニア」の危険性があります。

また、遺伝子の変異が関与していると言われている「変性性脊髄症」という病気にかかることがあります。
10才前後から、後ろ足をすり足のように地面にこすりながら歩くようになり、次第に動かなくなります。
進行すると前足が同じように動かなくなり、ついには呼吸もできなくなります。
はっきりとした原因はまだわかっておらず、発症すると3年以内に亡くなってしまいます。
ヘルニアも変性性脊髄症も、最初に見分けるのは歩き方の変化です。
とにかく「おかしいな?」と思ったら、早めに動物病院を受診しましょう。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの運動

運動は1日2回、それぞれ30分程度を

本来、攻撃的な面は少ない犬種ですが、運動量や作業、飼い主とのコミュニケーションが少ないと、ストレスによって、攻撃的になることがあります。
運動は1日2回、それぞれ30分程度をしっかり行いましょう。

ただし、ジャンプは腰に負担を与える恐れがあるので控えましょう。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのしつけ

噛み癖による破壊トラブルが多い⽝種

とても賢く、しつけも覚えやすいでしょう。

牛の脚を咬んで動きをコントロールするという牧畜犬の特性として、人の足が気になって咬んでしまう個体も中には存在します。
子犬の頃から人の足を咬んではいけないことを教え、運動不足で欲求不満にならないように、また小さなお子さんがいるおうちでは良く注意することが大切です。
犬の噛み癖をしつけ直す 完全ガイド

家具の破壊トラブルが多い⽝種でもありますので、噛み防⽌⽤の塗布剤を使用したり、常に噛んでもいいおもちゃなどを置いておくことも⼤切です。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの手入れ

ブラッシングは獣⽑ブラシで毎日

コーギーは短毛ですがダブルコートで下毛(アンダーコート)が密集していますので、抜け毛が多いです。
喚毛期は特に抜け毛が増えます。
ブラッシングは獣⽑ブラシで毎日行ってあげましょう。
換毛期には、スリッカー・ブラシを使うのもいいでしょう。

シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの価格

25~30万円が目安

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(コーギー)をペットショップで見かける機会はそれほど多くはないはずです。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、25~30万円が目安となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 噛み癖に注意

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、牧畜犬だった頃の名残から噛み癖がある場合があります。
これは習性のようなものですので、決して叱らずに、適切にしつけを行えば、かなり改善されるはずです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA