ブルマスティフの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

物静かで心優しき実力者 ブルマスティフ

威厳ある堂々とした外見とは違って、大人しくのんびりとした優しい大型犬であるブルマスティフ。
きちんとしつけを行えば、意外にもフレンドリーで甘えん坊な可愛い子になります。

ここでは、ブルマスティフの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ブルマスティフの歴史

第二次世界大戦の際の軍用犬

ブルマスティフは、イギリスのイングランド原産で、「オールド・イングリッシュ・ブルドッグ」と「イングリッシュ・マスティフ」を交配させ、19世紀中ごろに誕生しました。

ブルマスティフは農場、狩猟場、敷地を管理して不審者や密猟者を捕らえることを目的で作出されました。
第二次世界大戦の際には軍用犬としても用いられ、ブルマスティフ自身は生き残ることが出来ましたが、戦後は絶滅寸前になった先祖でもあるイングリッシュ・マスティフを絶滅から救うためにそれと交配させて復興に役立てられました。

現在では、実用犬よりもショードッグや家庭犬として、世界的な人気を誇っています。

ブルマスティフの特徴

見た目と性格のギャップが激しい?

ブルマスティフは、筋肉質でがっちりとした威風堂々たる雰囲気を持っています。
顔には、ブルドッグのような皺があり、耳は垂れ耳です。
被毛は硬めのスムースコートで、毛色はレッド、ブリンドル(虎毛)、フォーン(やや明るいブラウン)があります。
また、マズルは必ずブラックでなければなりません。

性格は、意外にも温和で大人しく、家族愛が強く、甘えん坊な一面もあります。

ブルマスティフは、能力も非常に高く、嗅覚にも優れ、力は非常に強く、スピードも併せ持っています。

ブルマスティフ
外見

頭部が大きく、額には深いシワができます。
マズルは短く、耳は垂れ耳で、尾は太い垂れ尾です。
首は太く、脚は長くて太く筋骨隆々のたくましい体型をしています。
被毛は硬いスムースコートで、毛色はフォーン、イザベラ、グレー、ブラック、ブリンドルなどの単色で、ブラック以外の単色の場合は マズルや顔、耳に黒いマーキング(ブラック・マスク)が入ります。
また、胸や腹部などに小さなホワイトのマーキングが入ることもあります。

性格

見た目からは想像できな程、攻撃性は無く、ブリーダーの努力により、血統からも凶暴性は取り除かれています。
性格は主人に従順で落ち着いて、温和で家族思いな性格です。
見知らぬ人や犬に対しては無愛想な場合もあります。
また、鼻が短いためにいびきが大きい場合があります。

体重  41〜59kg
体高  61〜69cm

ブルマスティフの健康

平均寿命は、9~12年ほど

ブルマスティフの平均寿命は、9~12年ほどです。

かかりやすい病気は股関節の成長段階で異常が生じる「股関節形成不全」、「緑内障」や「胃捻転」などがあげられます。
特に「胃捻転」は死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

また、「肥満」になりやすいので、注意しましょう。

ブルマスティフの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ブルマスティフの運動

毎日30分~1時間程度の散歩を

体力はあるので、毎日30分~1時間程度の散歩をさせて下さい。
無理に走らせる必要はないです。
逆に走らせてしまうと、力が非常に強いので、飼い主自身が引きずられてしまうかもしれません。

運動不足になると、ストレスを溜めてしまい、自傷行為などの問題行動にも繋がりかねませんので、気を付けましょう。

ブルマスティフのしつけ

子犬のうちから一貫した姿勢で

頑固な面もあるので、子犬のころから主従関係と社会性をしっかり身に着けさせたりする必要があります。
成犬になると力が非常に強くなるので、子犬のうちから一貫した姿勢でしっかりとしつけしましょう。
しつけが上手くいけば、自慢のパートナーとなってくれるでしょう。
また、小さなか子犬の頃から、たくさんの人や犬と触れさせて、社会性を身に付けさせましょう。

大型犬のしつけは力が強い事もあり、初心者には難しい面があります。
そのような場合は、無理せずプロの専門家にお願いするのも良いでしょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ブルマスティフ(顔)

ブルマスティフの手入れ

よだれが多め

短毛なので、週に1回ほどブラッシングだけでいいでしょう。
汚れが目立つようになったりべたつきがある場合はシャンプーをしてあげましょう。
また、よだれが多めなので、タオルで拭き取ってあげて下さい。

ブルマスティフの値段

ブリーダーさんから直接購入する方法がメイン

ブルマスティフは、ペットショップではまず見かける事はないと思います。
もしも家族へと迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の価格相場は、25~35万円が目安となります。
ペットショップにブリーダーさんへ取り寄せる方法もありますが、その際は価格が高くなりますので、オススメしません。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 見た目とは裏腹に大人しく優しい
✔ 「股関節形成不全」や「胃捻転」には気を付けましょう

ブルマスティフは、その見た目から狂暴で攻撃的な犬種と思われがちですが、実際は物静かで家族思いの優しい犬種です。
それでも力は非常に強いので、初心者の方にはオススメはできませんが、しつけをきちんと行えれば、甘えん坊の可愛い相棒となります。

遺伝的に成長段階で股関節に異常が発生する「股関節形成不全」を発症する事があります。
歩き方が不自然と感じたら、病院へ行きましょう。
また、大型犬に多い「胃捻転」にも注意が必要で、最悪の場合は死に至る恐ろしい疾患です。
その予防の為にも食事の「早食い」や「ドカ食い」はさせないように注意しましょう。

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