目次
- 1 もしも愛犬が吐いたら~パルボウイルス性腸炎や異物誤嚥などの疑いアリ~
- 1.0.1 寄生虫症
- 1.0.2 アレルギー
- 1.0.3 イヌ伝染性肝炎
- 1.0.4 コロナウイルス性腸炎
- 1.0.5 ジステンパー
- 1.0.6 パルボウイルス性腸炎
- 1.0.7 イヌヘルペス感染症
- 1.0.8 レプトスピラ症
- 1.0.9 糖尿病ケトアシドーシス
- 1.0.10 アジソン病
- 1.0.11 歯周病
- 1.0.12 急性肝炎
- 1.0.13 慢性肝炎
- 1.0.14 食道・胃腸疾患
- 1.0.15 膵炎
- 1.0.16 胆嚢障害
- 1.0.17 熱中症
- 1.0.18 有毒物質による中毒
- 1.0.19 肥満細胞腫
- 1.0.20 慢性腎不全
- 1.0.21 急性糸球体腎炎
- 1.0.22 ネフローゼ症候群
- 1.0.23 水腎症
- 1.0.24 代謝性アシドーシス
- 1.0.25 横隔膜ヘルニア
- 1.0.26 前立腺炎
- 1.0.27 子宮蓄膿症
- 1.0.28 ボツリヌス中毒
- 1.0.29 キー・ガスケル症候群
- 1.0.30 咽頭炎
- 1.0.31 異物誤嚥
もしも愛犬が吐いたら~パルボウイルス性腸炎や異物誤嚥などの疑いアリ~
「うちの子が吐いてしまったわ」と思ったら、要注意です!
もしも愛犬が嘔吐する場合、下記の疾患が疑われます。
寄生虫症
寄生虫には体の外部に寄生する「外部寄生虫」と、内部に寄生する「内部寄生虫」とに大別されます。
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アレルギー
犬のアレルギー症状が最近増えてきています。代表的な例では、チョコレートやネギ類を食べてしまい発症する食べ物由来と、散歩中に誤ってチューリップなど球根植物を口にしてしまい発症する事例が多くみられます。
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イヌ伝染性肝炎
犬のイヌ伝染性肝炎とは、アデノウイルス科に属するイヌアデノウイルス1型によって引き起こされる感染症です。
感染犬の尿・唾液などの分泌物が、口の中に入ることによって感染しますが、空気感染はしません。
特に1歳以下の幼犬において致死率が高く、成犬では不顕性感染(ウイルスに感染しているが症状がない状態)を示すことが多いという特徴があります。
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コロナウイルス性腸炎
犬のコロナウイルス性腸炎とは、感染力の強いイヌコロナウイルス(CCV)によって引き起こされる感染症です。
コロナウイルスとはニドウイルス目のコロナウイルス科のウイルスを指し、エンベロープ(ウイルスの外膜)表面に存在する突起が、あたかも太陽の炎の柱「コロナ」を思わせることからこの名がつきました。
イヌコロナウイルスは、犬の小腸上部2/3とその周辺のリンパ節を好む感染性の強いウイルスです。
イヌ科動物全般のほか、猫にも感染することが確認されていますが、猫の場合は何の症状も示しません。
なお、成犬の場合は、感染しても症状を示さない「不顕性感染」がほとんどで、免疫力の弱い子犬が症状を示します。
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ジステンパー
犬のジステンパーとは、犬ジステンパーウイルス(CDV)に感染することによって発症する感染症です。
イヌ科動物に対して高い感染性がありますが、ネコ科、イタチ科、アライグマ科、スカンク科、アザラシ科、ジャコウネコ科など、ほとんどの食肉目(しょくにくもく)の動物に感染します。
なお人間に感染することもありますが、麻疹(はしか)に対する免疫があれば症状が出ることはまずありません。
鼻、のどから侵入したウイルスは、まずマクロファージによってリンパ節に運ばれ、そこで増殖します。
1週間ほどで全身のリンパ節に広がったウイルスは、その後血液に乗って呼吸器、消化器、泌尿器、生殖器に拡散し、時に中枢神経系にまで広がります。
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パルボウイルス性腸炎
犬のパルボウイルス性腸炎とは、自然界に存在するウイルスの中でも最も小さい部類に入る犬パルボウイルス(CPV)によって引き起こされる感染症です。
免疫力のない子犬などが感染し発症した場合には、重篤となるケースが多いので注意が必要です。
また、犬パルボウイルスは生命力も強く、外の環境でも数ヶ月間生存する事ができると言われています。
パルボウイルスはある特定の種の動物と親和性があり、犬にのみ感染するもの、猫にのみ感染するものなど多数存在しています
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イヌヘルペス感染症
犬のイヌヘルペス感染症とは、イヌヘルペスウイルス(CHV)によって引き起こされる感染症です。
イヌヘルペスウイルスは世界中の犬で普通に見られるありふれたウイルスで、オオカミやコヨーテなど、他のイヌ科動物にも感染することが確認されています。
成犬ではほとんど無害ですが、体温調整能力や免疫力が未発達な生後間もない子犬に感染した場合は、腎臓、肺、肝臓などの壊死により大半が死に至ります 。
潜伏期間は約1週間で、発症から死亡まではおおむね4~7日です。
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レプトスピラ症
犬のレプトスピラ症とは、レプトスピラ属(Leptospira)の細菌の中で病原性を持った病原性レプトスピラによって引き起こされる感染症です。
レプトスピラは、らせん状の体を特徴とした「スピロヘータ」と呼ばれる細菌の一種で、体の両端がフックのように曲がりくねっています。
人を含めさまざまな哺乳類に感染する人獣共通感染症(ズーノシス)の1つでもあります。
感染症法では四類感染症に指定され、また家畜伝染病予防法では届出が義務化されています。
発症すると肝臓や腎臓などに障害を受け、黄疸(おうだん)や出血、腎炎などの症状が現れます。
最悪の場合は数時間で死に至ることも恐ろしい病気です。
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糖尿病ケトアシドーシス
犬の糖尿病性ケトアシドーシスとは、糖尿病が長期化した結果、血中のケトン体が増加し、様々な障害を引き起こした状態を言います。
糖尿病がケトアシドーシスを併発してしまうと、極めて状態が悪くなり、命の危険が高まってしまします。
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アジソン病
犬のアジソン病とは、腎臓の上にある副腎から分泌される副腎皮質ホルモンが不足することで発症する病気です。
副腎皮質機能低下症(ふくじんひしつきのうていかしょう)とも呼ばれます。
アジソン病は命に関わる病気ですが、症状が特徴的でないため発見が難しい病気です。
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歯周病
犬の歯周病とは、歯の表面などで細菌が毒素を産生し、歯茎や骨に炎症が起こった状態を言います。
歯周病は、ほとんどの犬たちが罹患していると言われています。
この病気は、口の中だけの問題だと思われがちですが、鼻炎や呼吸器感染症、心臓病、腎臓病などの原因にもなりえる重要な病気です。
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急性肝炎
犬の急性肝炎とは、肝臓に急な炎症が起こった状態を言います。
重症化してしますと、慢性肝炎に移行することもあります。
肝臓は解毒、ビタミンやホルモンの生成、炭水化物、脂質、タンパク質の合成や分解、消化酵素の生成など数百のとても重要な役割を担っています。
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慢性肝炎
犬の慢性肝炎とは、肝臓に長期にわたって炎症が生じている状態を言います。
慢性肝炎が続くと、肝硬変や肝性脳症になることがあります。
肝臓内で繰り返し炎症が生じた結果、線維部分の占める割合が多くなり、徐々に正常な機能が失われていきます。
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食道・胃腸疾患
愛犬に嘔吐や食べた直後に吐き出す吐出、下痢や血便、しぶり、食欲低下などの症状が見られたら、消化器系疾患の恐れがあります。
消化器とは口から始まり、食道、胃、小腸、大腸、そして肛門まで繋がる器官です。
胆汁を分泌する胆嚢や消化酵素を出す膵臓、栄養素を合成する肝臓も含まれます。
消化器疾患の症状は、幅広い症状を示します。
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膵炎
膵臓は、タンパク質や脂肪、炭水化物を分解する消化液を出し、血糖値をコントロールするためにインスリンを出す大切な役割を担っている臓器です。
膵炎は、血糖値のコントロールと栄養分の消化を担当しているその膵臓(すいぞう)に炎症が発生した状態のことです。
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胆嚢障害
犬の胆嚢障害(たんのうしょうがい)とは、胆嚢(たんのう)と呼ばれる巨大なそら豆のような臓器に障害が生じた状態のことです。
胆嚢は総肝管(そうかんかん)を通して上にある肝臓と接続し、総胆管(そうたんかん)を通して下にある膵臓や十二指腸と接続しています。役割は、肝臓から分泌される「胆汁」(たんじゅう)を受け取って濃縮し、十二指腸からの指令を受け取って十二指腸内に放出することです。
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熱中症
犬の熱中症とは、上がりすぎた体温をうまく下げることができず、体中の機能が低下してしまった状態のことです。
平熱が37.5~39.2℃の犬においては深部体温(直腸温)が41℃を超えた場合に熱中症と診断されます。
41℃を超えると熱によって脳にまでダメージが及び始め、43℃を超えると体中の様々な器官が機能不全に陥って急激に死亡率が高まります。
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有毒物質による中毒
われわれ人間にとっては、特に影響のない食物でも、犬たちにとっては劇薬となるものが存在します。
食物以外でも、薬品や金属類など、犬たちの健康を害する物質は意外に多く存在します。
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肥満細胞腫
犬の肥満細胞腫(ひまんさいぼうしゅ)とは、粘膜下組織や結合組織などに存在する肥満細胞がガン化した状態のことです。
肥満細胞はアレルギーや炎症などに関係している細胞であり、体中のいたるところにあります。
体が太っている“肥満”とは全く関係ありません。
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慢性腎不全
犬の慢性腎不全(まんせいじんふぜん)とは、尿のろ過を行っているネフロンが緩やかに壊れていき、腎臓が慢性的に機能不全に陥った状態のことです。
急性腎不全ではたった1日で腎臓の機能が破壊されますが、慢性腎不全では数ヶ月~数年かけて徐々に破壊されていきます。
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急性糸球体腎炎
犬の急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)とは、腎臓内部にある糸球体と呼ばれる部分に急性の炎症が発生した状態を言い、急性腎炎とも呼ばれます。
糸球体(しきゅうたい)は、腎臓を構成している機能単位であるネフロン内部に含まれた毛細血管の塊のことです。
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ネフローゼ症候群
犬のネフローゼ症候群とは、腎臓の糸球体(しきゅうたい)という部分の障害によって高濃度のたんぱく尿になり、血中のたんぱく濃度が極端に低下した状態を指す腎臓疾患群の総称です。
腎臓の機能単位であるネフロンの中には糸球体と呼ばれる血管の塊があり、ここが機能不全に陥ると血液の正常な濾過ができなくなります。
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水腎症
犬の水腎症(すいじんしょう)とは、尿を排出する管の通りが悪くなり、腎臓内部におしっこがたまってふくらんでしまった状態を言います。
尿は、腎盂(じんう)と呼ばれる部分に集められます。
その後、尿は尿管を通って膀胱に溜まり、尿道を通って体外に排泄されます。
この尿の一連の流れが何らかの原因で止まり、腎盂に尿がたまってしまい大きく広がってしまった状態を水腎症といいます。
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代謝性アシドーシス
犬の代謝性アシドーシスとは、血液中の酸性濃度が高くなりすぎた状態を言います。
生体内における血液の酸塩基平衡はpH(7.4)になるように常に一定に保たれています。
しかし何らかの理由によりこのバランスが崩れ、血液が酸性側に傾いた状態をアシドーシス(acidosis)といい、逆に塩基側に傾いた状態をアルカローシス(alkalosis)と言います。
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横隔膜ヘルニア
犬の横隔膜ヘルニアとは、胸部と腹部とを隔てている横隔膜という筋肉の膜が破れたり裂けたりして、腹部の臓器が傷口から胸の内部に入りこんでしまった状態のことです。
横隔膜(おうかくまく)とは 、肺や心臓のある胸腔(きょうくう)と、胃や腸などがある腹腔(ふっくう)とを分け隔てる膜で、筋肉によってできています。
この横隔膜に損傷が生じてしまうと、腹部の臓器が胸腔内の臓器を圧迫し、呼吸困難などの症状を引き起こします。
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前立腺炎
犬の前立腺炎(ぜんりつせんえん)とは、前立腺に細菌が感染し、激しい痛みを伴う炎症を引き起こしてしまった状態を言います。
前立腺とは、オスの膀胱の根元にある副生殖腺で、尿道を取り囲むかたちで存在しているオスにのみある生殖器です。
主な働きは前立腺液を分泌し、精嚢(せいのう)から分泌された精嚢液を、精巣で作られた精子と混合して精液を作ること、および射精時における収縮や尿の排泄を補助することなどです。
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子宮蓄膿症
犬の子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)とは、子宮の中で細菌に感染してしまい、その結果、炎症の副産物である膿(うみ)がたまってしまった状態のことです。
避妊手術を受けていない高齢犬がかかりやすく、命の危険もある病気です。
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ボツリヌス中毒
犬のボツリヌス中毒とは、クロストリジウム属の細菌である「クロストリジウムボツリヌス」(Clostridium botulinum)が産生する神経毒素によって神経が障害を受けた事によって発症する中毒です。
ボツリヌス菌はA~Gまでの7種類に分類されており、人間の中毒症状を引き起こすタイプとしては「A・B・E・F」の4型、犬の中毒症状引き起こすタイプとしては「C型」が確認されています。
主に腐った食品に含まれるボツリヌス神経毒を摂取すると、神経筋接合部におけるアセチルコリンの放出が抑制され、筋肉の収縮障害と自律神経障害が引き起こされます。
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キー・ガスケル症候群
犬のキー・ガスケル症候群(Key-Gaskell syndrome)とは、原因不明の自律神経失調症のことです。
自律神経とは交感神経と副交感神経が対となって機能している神経系のことで、胃や腸といった消化器の運動や発汗などのように、生活をしていく上でに必要な働きをする重要な神経です。
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咽頭炎
犬の咽頭炎(いんとうえん)とは、のどの粘膜に炎症が発生した状態を言います。
咽頭とは、口と食道との間にある柔らかい筋膜性の部位です。
口に近い側を「咽頭口部」、鼻に近い側を「咽頭鼻部」、そして呼吸器の入り口である喉頭に近い側を「咽頭喉頭部」と言います。
ここに炎症が発生すると、人間では扁桃腺が腫れた状態になり、食事にも支障をきたすような痛み引き起こすようになります。
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異物誤嚥
犬の異物誤嚥(いぶつごえん)とは、化学薬品や金属などの毒物のほか、毒性を発揮する植物、また面白半分で部屋の中の小物を飲み込んでしまうということもあるでしょう。
ですから部屋の中にいても外にいても、常に大なり小なり誤飲事故の危険性と隣りあわせだというわけです。
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