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犬の慢性腎不全(まんせいじんふぜん)

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 尿のろ過を行っているネフロンが緩やかに壊れていき、腎臓が慢性的に機能不全に陥った状態のことです。急性腎不全ではたった1日で腎臓の機能が破壊されますが、慢性腎不全では数ヶ月~数年かけて徐々に破壊されていきます。
 ネフロンとは、腎臓の基本的な機能単位であり、腎小体(じんしょうたい)とそれに続く1本の尿細管(にょうさいかん)から構成されています。何らかの理由によりこのネフロンが徐々に破壊されていき、数ヶ月~数年かけて徐々に症状の悪化を見るのが慢性腎不全です。

主な症状
☆食欲不振
☆体重減少
☆水をよく飲む
☆おしっこの回数が多い
☆骨の弱化(子犬や老犬)
☆貧血(ふらついて口内粘膜が蒼白)
副甲状腺機能亢進症
高窒素血症
尿毒症(末期)

 

犬の慢性腎不全の主な原因

 ほとんどの症例においては明確な原因がわからず、「特発性腎不全」とか「慢性広汎性腎不全」という言葉が当てられます。これは「よくわからない」という意味です。

 

※ 「SDMA™」

「SDMA™」(対称性ジメチルアルギニン)とは、タンパク質の異化作用と共に血液中に放出され、ほぼ腎臓でのみ排出される物質のことで、従来の「血中クレアチニン濃度」よりも忠実に腎機能低下を反映するとされています。クレアチニンは腎機能が75%まで低下してようやく血中に出現するものでしたが、SDMA™はわずか25~40%低下しただけで検査値に現れるとのこと。これを時間に換算すると、従来よりおよそ17ヶ月も早く検知できる可能性があるといいます。血液検査のオプションに関しては、通っている病院に一度お問い合わせください。

犬の慢性腎不全の主な治療法

  • まずは症状の軽減を目的とした治療が施されます。たとえば高窒素血症の改善を目的に、輸液、ホルモン剤投与、腹膜灌流(ふくまくかんりゅう=腹の中に灌流液を入れて1時間位してから回収する)、血液透析(腎臓を模した機械に血液を流す)、窒素化合物を吸着させる薬剤の投与などの治療が施されます。
  • 腎臓機能の悪化によって高血圧が発生している場合は、血圧を安定させる薬剤が投与されることがあります。
  • 腎臓における産生量が低下したエリスロポエチンやカルシトリオールを人工的に投与します。
  • タンパク質と塩分量をコントロールした食事療法が施されます。脱水を予防するため、新鮮な水がいつでも飲めるようにしておくことが重要です。

【最後に】

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