犬の肺動脈狭窄症(はいどうみゃくきょうさくしょう)

犬の肺動脈狭窄症~愛犬が疲れやすかったり、運動を嫌がったら~

犬の肺動脈狭窄症(はいどうみゃくきょうさくしょう)とは、肺動脈の根元が先天的に狭く、血液が心臓内をうまく流れない状態を言います。
狭窄が起こる場所は、大部分が弁のある部分ですが、まれにその上下で起こることもあります。
血液の出口が狭いため、右心室への負荷が増えて心肥大を起こし、収縮力が弱化します。
また、肺動脈の血流量低下によって肺の血圧が低下し、呼吸困難等の症状を引き起こします。

軽症の場合ははっきりとした症状を見せず、一生心臓の奇形に気づかずにすごすものもいますが、重症の場合は、生後まもなく血液の循環不全で死亡してしまいます。

ここでは、犬の肺動脈狭窄症の主な原因はもちろん、症状から対処法、かかりやすい犬種などをまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。


  • 犬の肺動脈狭窄症の主な原因
  • 犬の肺動脈狭窄症の主な原因
  • 犬の肺動脈狭窄症の主な治療法
  • 犬の肺動脈狭窄症の予後

犬の肺動脈狭窄症の主な症状

犬の肺動脈狭窄症は、症状が見られないことがとても多いです。
気を付けたい様子としては、疲れやすかったり、運動を嫌がったりなどです。
重症化してくると、失神を起こして突然倒れたり、呼吸困難になったりします。

主な症状
☆乾いた咳
☆呼吸困難
☆運動を嫌がる
☆すぐに疲れる
☆おなかがふくれる(腹水)
☆四肢のむくみ

犬の肺動脈狭窄症の主な原因

  • 肺動脈狭窄症は先天的な疾患です。
    生まれつき肺動脈弁が狭い子がいます。

犬の肺動脈狭窄症のかかりやすい犬種

犬の肺動脈狭窄症の主な治療法

大きく分けて内科治療と外科治療の2つがあります。
どちらを行うかは心臓の超音波検査によって判断されます。
超音波検査の目安は、下記のとおりです。

40mmHg以下:軽度
40~80mmHg:中程度
80mmHg以上:重度

一般的に右心室-肺動脈間の圧較差が50〜80mmHg以上の場合や右心肥大がある場合は外科治療が検討されます。

  • 投薬治療
    軽症の場合は特に治療を要さないこともありますが、多くの場合症状の軽減を目的とした薬物療法が中心となります。
    具体的には強心薬、利尿薬などです。

  • 運動を控える
    心臓に負担のかかるような激しい運動を控え、散歩量も少なめにします

  • 食事の見直し
    高血圧につながる塩分を控えると同時に、運動不足から来る肥満を予防するよう、カロリーと食材を吟味します。
    獣医さんに相談するのが無難でしょう。

  • 外科手術
    狭窄の度合いがひどく、命にかかわるような場合は、外科手術によって狭窄部を修復することがあります。
    カテーテルを用いたバルーン弁拡張術が主な方法で、狭窄を起こした弁性部をバルーンで拡げます。

犬の肺動脈狭窄症の予後

肺動脈弁狭窄症が軽度の場合であれば、特に問題なく健康で問題のない子と同じくらいの年齢まで生きることができます。
しかし、肺動脈弁狭窄症が重度であったり、腹水が溜まったりなどの右心不全の症状がある場合は。一般的な寿命まで生きられない可能性が高いです。
一般的には、臨床症状がある子の生存期間中央値は74ヶ月、右心不全の徴候のある子の生存期間中央値は12ヶ月と報告されています。
また重度の肺動脈弁狭窄症であれば無治療の場合、1歳未満での死亡率が53%と報告されているため、早期の治療が必要になります。

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