チワワの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

可愛い顔して負けん気だけは一人前 チワワ

キュートなルックスとそのコンパクトなサイズから、チワワは世界中で人気のあるペットとして知られています。
だが、その小さな体からは想像もつかないほどの個性と活力が溢れています。

これから私たちは、この魅力的な小型犬、チワワの世界を詳しく探求していきます。
彼らの起源、特徴、そして適切なケア方法について学びましょう。
これにより、あなたがチワワの最高のパートナーとなり、彼らとの共生生活をより深く楽しむことができるようになるでしょう。
小さな体に大きな愛情を持つ、そのチワワとの生活は、まさにあなたが待っていた最高の冒険かもしれません。

チワワの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



チワワの歴史

世界で最も小さな犬種

チワワの歴史は、遥かなる昔、古代メソアメリカの文化と深く結びついています。
その神秘的な起源は、アステカ帝国やそれ以前の文明にまで遡り、これらの文明がチワワを神聖視し、社会や宗教の一部としていたことが知られています。

チワワの祖先と考えられる犬種の一つは、「テチチ」で、この名前はアステカの言葉で「犬」を意味します。
テチチは、死者が次の世界へ安全に旅するための案内役と信じられていました。
また、病を癒す力があるとも考えられ、治療や儀式の生贄に使われることもありました。
15世紀頃、コロンブスによるアメリカ大陸発見の際に、スペイン国王に宛てた手紙の中で、南米で発見した「テチチ」と思われる小さな犬の存在について触れられています。

16世紀に入り、スペイン軍が南米を侵略すると、「テチチ」は絶滅の危機にさらされていたと推測されています。

19世紀末になると、メキシコのチワワ州でこれらの小さな犬が再発見され、そこから彼らが「チワワ」と名付けられました。
その後、アメリカやヨーロッパに紹介され、そのユニークな特徴と愛らしい姿からすぐに人気を博すようになりました。

約50年にわたる犬種の固定化の中で、「チャイニーズクレステッドドッグ」などが交配に使われ、現在のチワワに近い形となったとされています。

1904年にアメリカンケネルクラブに登録されることになりました。

チワワは現代でもその人気を保ち続けており、その小さな体と大きなパーソナリティは、多くの愛犬家たちを魅了し続けています。
古代から現代まで、チワワはその魅力と歴史を通じて私たちに大きな喜びをもたらしてくれます。

その微細な体からは想像できないほどの長い歴史と深い伝統を持つチワワ。
彼らがどのようにして私たちの家庭と心を温める存在になったのか、その物語はきっとあなたを深く惹きつけることでしょう。

チワワの特徴

体は小さいが勇敢で番犬としても優秀

チワワはそのコンパクトなサイズと、個性的な顔立ちで一目で認識できます。
チワワの特徴について以下で説明します。

  1. サイズ:
    チワワは非常に小型の犬種で、体重は一般的に1.5~3kg、高さは12~25cm程度です。
    そのコンパクトなサイズは都市生活に適しています。

  2. 顔の形:
    「アップルヘッド」(リンゴ形の頭部)と「ディアヘッド」(鹿のような細長い頭部)の2つの顔の形があります。
    ショータイプのチワワとして認められているのはアップルヘッドのみです。

  3. :
    大きく突き出た瞳はその表情豊かな目つきを作り出し、チワワのパーソナリティをさらに引き立てます。

  4. 耳:
    三角形の立ち耳が特徴と言えます。

  5. 被毛:
    被毛にはショートコートとロングコートの2種類があり、どちらも毛質は柔らかく手入れが容易です。
    被毛のタイプも抜け毛の少ないシングルコートと抜け毛の多いダブルコートが混在し、個体によって変わります。

  6. :
    色のバリエーションは豊富で、ブラック、ホワイト、フォーン、チョコレート、ブルー、クリームなど様々な色が存在します。
    ただ、単色の被毛に他色が大理石状に混じるマールだけは、遺伝疾患が起こりやすい為、繁殖には認められていません。

  7. 性格:
    チワワは活発で勇敢な性格を持ち、知的で社交的です。
    少々頑固なところもありますが、愛情深く、飼い主に深く愛着を抱きます。
    見知らぬ人や他の犬に対しては、激しく吠えたてる事もあり、番犬としても向いています。
    ただ、吠え癖があるので、しつけをする事も大事でしょう。
    頭は良いので、しつけの入りは比較的早いです。

チワワは単なるかわいいペット以上の存在です。
チワワの持つ独特の特徴とパーソナリティを理解することで、あなたと彼らとの絆は一層深まるでしょう。
チワワ

外見

・身体の大きさは概して小さいが、均一ではない
・毛色もホワイト、ブラック、レッド、チョコなど多種多様
・マズルはやや詰まっている
・大きな瞳は毛色と同様黒や茶褐色等様々な色が認められている
・体温調節を担う耳は頭部に対して大きく、立ち耳
・短毛のスムースコートとパピヨンやポメラニアンを交配して作られたロングコートの2種類がいる
・チワワならではの特徴としてはリンゴのような丸みを帯びた「アップルヘッド」と呼ばれる額があげられる

性格

・明るく陽気
・大型犬などにも臆せずに対峙する勇敢な性格
・非常に保守的で、やきもち焼き
・家族とそうでない人をはっきりと区別する傾向がある
・侵入者に対しては非常に敏感に反応し、番犬として優秀
・怖がりゆえの吠え癖も

体重  1.5~3kg
体高  12~25cm

チワワの健康

身体的には脆弱?

チワワの平均寿命は、12~15年ほどです。
チワワの健康管理については、彼らの特有の特徴とサイズを考慮に入れることが重要です。
以下に、主な健康上の考慮事項を説明します。

  1. 歯科問題:
    チワワはその小さな口の中に多くの歯を持っているため、歯科問題を起こしやすいです。
    定期的なブラッシングと、必要に応じて獣医師による歯石取りが推奨されます。

  2. 低血糖:
    小型犬は低血糖を起こしやすいです。
    これは食事の間隔が長くなると発生しやすく、適切な食事のスケジューリングと適度なエネルギー摂取が重要です。

  3. 心臓疾患:
    チワワは特に心臓の問題に対して敏感です。
    定期的な健康チェックと必要に応じての獣医師の評価が重要です。

  4. 関節と骨格の問題:
    チワワの小さな体型は、特に脊椎や関節に負荷をかける可能性があります。
    膝のお皿が本来の場所からずれてしまう「膝蓋骨脱臼」などには注意が必要です。
    適度な運動と体重管理が関節と骨格の健康を維持します。

  5. 気温感受性:
    チワワは寒さに敏感であり、冬季には適切な保温対策が必要です。
    また、暑さにも敏感なため、熱中症を避けるためには適切な対策が必要です。

  6. 水頭症:
    脳脊髄液により脳が圧迫される「水頭症」はチワワで多くの発症例が報告されており、姿勢の異常や歩行異常、グルグル同じところを歩きまわるなどの神経症状が現れたら、至急病院へ行くようにしましょう。

  7. 泉門開存:
    「泉門開存」に注意が必要で、泉門と呼ばれる頭部に「ペコ」と呼ばれる凹みがあり、ここは頭蓋骨の接合部ですが、この接合が不完全な状態で生まれてくることで起こります。
    早期発見、早期治療を心がけるようにしましょう。

チワワの健康維持には定期的な獣医師とのチェックアップと、適切なケアが必要です。
これらを遵守することで、チワワは長く健康な生活を送ることができます。

チワワの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

チワワの体は小さいですが、そのエネルギーと活動性は大きな犬種に劣らないものがあります。
そのため、適切な栄養供給は非常に重要です。ここでは、チワワの食事について具体的に見ていきましょう。

  1. 高品質な食事:
    チワワの食事は高品質のたんぱく質と良質な脂肪で構成されるべきです。
    たんぱく質は筋肉の健康を維持し、良質な脂肪はエネルギー供給と皮膚や被毛の健康を維持します。

  2. 食事の頻度:
    低血糖を避けるため、一日に複数回に分けて食事を与えることが推奨されます。
    特に子犬の場合は一日に3~4回、成犬でも2~3回の食事が理想的です。

  3. ドッグフードの選択:
    小型犬専用のドッグフードが良い選択となります。
    これらはチワワの栄養ニーズと口のサイズに合わせて特別に設計されています。

  4. 人間の食事のスクラップは避ける:
    人間の食事からスクラップを与えることは避けるべきです。
    これは消化問題を引き起こす可能性があり、また、必要な栄養素が不足することにつながるからです。

  5. 水分補給:
    常に新鮮な水を提供し、チワワがいつでも水分補給ができる環境を整えておくことが重要です。

これらの食事の管理と水分補給により、あなたのチワワは健康で活力ある生活を送ることができます。

チワワの運動

毎日20分程度の散歩を

体力は少なく、運動量的には室内での遊びでも事足ります。
ストレス発散のためにも、毎日20分程度の散歩に連れ出すようにしましょう。

室内での運動だけでも十分という事を聞く事もあるかも知れませんが、それだけではストレスが溜まってしまい、問題行動の原因となってしまいます。
少ない時間でもいいので、気分転換に外へ連れ出してあげて下さい。

運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日適度な運動を心掛けてあげて下さい。

チワワのしつけ

積極的に外に連れ出すように

しつけを怠ると、無駄吠えが激しくなる傾向がありますので、社会性を身につけさせてるために、たくさんの人や他の犬と触れ合わせるなど、積極的に外に連れ出すようにしましょう。
「吠え癖」があるので、「無駄吠え防止」のしつけを行う事をオススメします。

また、チワワは一人だけになつく傾向があるので、しつは家族全員で行うようにしましょう。

始めのうちは、犬の気が散らないように集中できる環境を整えて上げましょう。
しつけがある程度できてから、どんな状況で対応できるようにテレビをつけてみるなど少しずつ環境を変えていきましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

チワワの手入れ

毛量が多くないので楽?

チワワの手入れについて詳しく見ていきましょう。

  1. 被毛のケア:
    チワワには抜け毛の少ないシングルコートと抜け毛の多いダブルコートの両方が存在します。
    ショートコートのチワワは週1回、ロングコートのチワワは週に数回ブラッシングすることが推奨されます。
    これにより、被毛が健康的に保たれ、抜け毛も最小限に抑えられます。

  2. 歯のケア:
    チワワは小さな口の中に多くの歯を持っているため、歯周病や口臭の問題を抱えやすいです。
    そのため、週に数回の歯磨きが推奨されます。

  3. 爪のケア:
    チワワの爪は速やかに伸びるため、定期的な爪切りが必要です。
    爪が長くなると不快さや歩行困難を引き起こす可能性があります。

  4. 耳のケア:
    耳のチェックと掃除は定期的に行うべきです。
    これは耳の感染症を防ぎます。
    チワワの耳は開いているため、汚れや異物が入りやすいです。

  5. バスタイム:
    チワワは一般的に皮膚が敏感であるため、月に1~2回の入浴が理想的です。
    頻繁すぎる入浴は皮膚を乾燥させ、皮膚問題を引き起こす可能性があります。

  6. ペット服:
    寒がりなので寒い冬などの季節は洋服を着させてあげましょう。

これらのケアを頻繁に行うことで、チワワは快適で健康的な生活を送ることができます。
それぞれのチワワは個体差があるため、飼い主としては彼らの健康と快適さを常に観察し、必要に応じて手入れを調整することが重要です。

チワワの価格

30~35万円程度が目安

チワワはとても人気の犬種ですので、ほとんどのペットショップで見かける事ができるでしょう。
その際の価格相場ですが、30~35万円程度が目安となります。

またブリーダーさんから直接購入する方法もありますが、交渉次第ではペットショップよりも多少は安く譲ってくれる場合もあります。
ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ とても体は小さいが、負けん気は強い
✔ 「吠え癖」に注意

チワワは世界最小の犬種ですが、勇気があって警戒心が強く、見知らぬ人や犬には攻撃的になる事もあります。
それを軽減する為にも、幼い子犬の頃から多くの人たちや様々な犬と交流をさせ、社会性を身に付けさせることが重要でしょう。

また、警戒心からよく吠える傾向があります。
都心での飼育など、吠え癖が気になる場合は、無駄吠えをしつけ直すと良いでしょう。

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