豆柴の特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

豆柴、小さな体に大きな愛を詰め込んで

「豆柴」、それはシバイヌの小型版とも言える愛らしい存在。
その小さな体に溢れんばかりのエネルギーと好奇心が詰まっており、飼い主の心をいつも癒やし、喜びで溢れさせてくれます。
一見するとその可愛らしさにハートを射抜かれるでしょうが、豆柴はただの可愛いペット以上の存在。活発で賢く、人懐っこく、それでいて少し頑固な一面も。
豆柴との生活は、笑いあり、感動あり、そして何よりもたくさんの愛があります。

あなたも一緒に豆柴の魅力に迫ってみませんか?

そんな豆柴の誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



豆柴の歴史

ただの小柄な「柴犬」です

「豆柴」、この小さな愛らしい犬種の歴史は、日本の古代から始まったと言われています。
彼らは中型犬種である「柴犬」から選択的にブリーディングされ、その結果生まれたのが現在私たちが知っている「豆柴」なのです。

原始的な犬種である柴犬は、紀元前から日本に存在していたと考えられ、その中でも特に中型の柴犬が広く認知されています。
一方で、豆柴は柴犬の中でも特に小型のものを選んでブリーディングを繰り返すことで誕生しました。

豆柴の誕生は比較的新しく、1980年代から90年代初頭にかけてのこととされています。
その背景には、日本の住宅事情の変化とペットとしての犬への需要があったと言われています。
都市部での生活者が増え、犬を飼う空間が限られてくる中で、小型犬への需要が高まりました。
その中で、小型でありながらも柴犬特有の美しい被毛や、人懐っこくて賢い性格を持つ豆柴は、多くの人々から愛される存在となりました。

現在、豆柴はその魅力的な特性から、日本だけでなく世界中で愛されています。
小さな体に大きな愛を詰め込んだ豆柴との生活は、多くの飼い主たちにとって楽しく、充実した時間を提供してくれます。

豆柴(まめしば)は、小柄な「柴犬」であって、独立した犬種ではありません。
「ジャパンケネルクラブ(JKC)」や「公益社団法人 日本犬保存会」では、豆柴を独立した犬種として認めておらず、あくまで柴犬としています。
ですので、JKCの血統書では、「柴犬」と表記されています。

その一方で、豆柴のブリーディングには問題もあります。
小型化を追求しすぎた結果、遺伝的な健康問題を抱える犬も増えてきています。
飼っているうちに豆柴とはいえないほど大きくなってしまったり、近親交配により健康的に問題がある子など、正しい知識のないブリーダーがいたりと、問題も起きています。
もちろん、良識のあるブリーダーが、健康に十分に留意しながら、小さな体を安定的に繁殖できるよう努めている方々も大勢にいる事と信じております。
これからも、豆柴を愛する私たち一人ひとりが、健康的なブリーディングを求める声を上げることで、これらの問題を改善し、豆柴がこれからも愛され続けられるよう願ってやみません。

豆柴の特徴

主人に対しては非常に忠実

豆柴の魅力はその独特な特徴から生まれています。
彼らは見た目、性格、行動など、多くの面で独自の特性を持っています。
以下に豆柴の主な特徴をいくつか紹介します。

  1. サイズ
    豆柴の名前の由来は、その小さなサイズからきています。
    「豆」は日本語で「小さな」を意味し、彼らの体重は一般的に約5~10キロ程度、肩高は約30~40cmとなります。

  2. 被毛
    豆柴の被毛はダブルコートで、外側のコートは直毛で硬く、内側のコートは柔らかく密なアンダーコートです。
    被毛の色は、赤、黒、黒とタン、クリームなど、さまざまな色があります。

  3. 顔つき
    豆柴の顔は、狐のような形状をしています。
    小さな立ち耳、アーモンド形の目、そして顔の両側に長い毛が生えていることが特徴的です。

  4. 性格
    豆柴は活発で好奇心旺盛、そして人懐っこい性格を持っています。
    知能が高く訓練に向いており、その一方で頑固な面もあります。

  5. 運動量
    小型犬でありながらも、豆柴は比較的高い運動能力を持っています。
    日常的な散歩や遊びが必要で、精神的、身体的に健康を保つためには適度な運動が欠かせません。

豆柴の持つこれらの特徴は、彼らが家庭でのペットとして愛される理由の一つです。
しかし、その一方で、小型化のためのブリーディングによる健康問題にも注意が必要です。
飼う前には、しっかりとブリーダーや動物保護団体と話し、健康状態を確認することが重要です。

外見

・耳は小さな立ち耳
・尻尾は巻き尾
・被毛は、短毛のダブルコート
・カラーは、赤、黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻
・腹や胸下、尾の下など、体の下を向いている部分が白い「裏白」の個体が好まれる

性格

・主人に対しては非常に忠実
・見知らぬ人に対しては馴れ馴れしくしません。
・とても賢い
・勇敢で警戒心も強いため、番犬にも適している
・ただ中には、心身ともに未熟な子もいて、依存心が強くなることがある

体重  4~6kg
体高  28~34cm

豆柴の健康

皮膚疾患の多い犬種

豆柴の平均寿命は、約12歳です。

豆柴のかわいらしいサイズと魅力的な特徴は多くの人々を魅了しますが、その一方で健康面での注意点もいくつか存在します。
そのサイズは特に繁殖方法によって生じたものであり、それが原因で特定の健康問題を引き起こす可能性があるからです。
以下に豆柴の健康上の注意点を箇条書きで挙げてみましょう。

  1. 関節問題
    豆柴は小型犬であるため、関節疾患、特に「膝蓋骨脱臼」のリスクがあります。
    これは膝の骨が適切に位置を保てず、痛みと不快感を引き起こす可能性があります。

  2. 皮膚疾患:
    柴犬と同様に皮膚疾患の多い犬種として知られており、その症状や原因は多様です。
    マラセチアなどの真菌が原因であるものや内分泌疾患によるもの、「食物アレルギー」や「接触アレルギー」、原因不明の「アトピー」まで非常に多くの種類の皮膚病を好発します。
    皮膚が赤くなっていたり、抜け毛が局所的など異常であったり、頻繁に体を掻いたり噛んだりしていたり、地面に体を擦り付けているなどの様子が見られたら、病院に連れていく事をオススメします。
  3. 肥満
    豆柴は食事に対する欲求が強く、適切な運動量を維持しなければ肥満になりやすいです。
    肥満はさまざまな健康問題を引き起こすため、食事量と運動量を適切に管理することが重要です。

  4. 歯の問題
    小型犬は「歯周病」になりやすい傾向があります。
    定期的な歯磨きと年に一度の獣医師による歯の健康チェックが推奨されます。

  5. 遺伝的な疾患
    豆柴は遺伝的に特定の疾患を発症しやすい可能性があります。
    例えば、「進行性網膜萎縮症(PRA)」や「副腎皮質機能亢進症(クッシング病)」などが挙げられます。

健康な豆柴を育てるためには、定期的な健康チェックと適切なケアが必要です。
何か異常を感じたらすぐに獣医師に相談しましょう。
また、ブリーダーから豆柴を迎える場合は、親犬の健康状態とブリーディングの歴史を確認することも重要です。

豆柴の食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

豆柴の食事に関するケアはその小さな体と活発なエネルギーを念頭に置いておくことが大切です。
彼らの飼い主として、豆柴が全力で日々の活動を楽しむためには、バランスの取れた栄養摂取と適切な量の食事が必要であるということを忘れてはいけません。
以下に豆柴の食事についての注意点を詳しく見ていきましょう。

  1. 食事量のコントロール
    豆柴は食べ物に対する欲求が強く、食事量を管理しないとすぐに肥満になります。
    そのため、食事は1日2回、または3回に分け、適量を与えることが重要です。

  2. バランスの良い食事:
    豆柴にはタンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルといった栄養素が均等に含まれた食事が必要です。
    これらは豆柴の健康維持、活動量、皮膚と被毛の健康、免疫システムの強化に寄与します。

  3. 適切なフードの選択
    全てのドッグフードが豆柴に適しているわけではありません。
    豆柴のサイズ、年齢、活動量に合ったドッグフードを選ぶことが大切です。
    必要ならば、獣医師や栄養専門家に相談しましょう。

  4. 人間用の食事は控える
    人間用の食事は豆柴にとって過剰な塩分や糖分を含んでいることが多く、また中には犬にとって有害な食材もあります。
    人間の食事は基本的に与えない方が良いでしょう。

豆柴の食事はその健康状態と幸せに大きく寄与します。
栄養バランスを保ち、適量を守ることで豆柴は健康で活発な毎日を送ることができます。

豆柴の運動

毎日1時間程度の散歩

豆柴の場合は、毎日1時間程度の散歩をしましょう。
中型犬である柴犬ほどの運動量は必要ありません。
しかし、散歩が好きな犬種ですし、ストレス解消のためにも毎日散歩をしてあげて下さい。

中には、未成熟なまま大きくなり、依存心が強く情緒不安定になることがありますので、スキンシップなどを行うようにしましょう。

豆柴のしつけ

体罰は絶対にNG!

中には独立心が強く、頑固な子もおり、しつけがしにく個体もいます。
信頼関係をしっかり作りながらも、上下関係のけじめをつける事と可愛いからと言ってむやみに甘やかさないことが大切です。
しかし、体罰などは逆効果になり、それ以上に可哀そうなので、決してしないようにしましょう。

警戒心が強く、見知らぬ人に対して攻撃的な態度を見せる事もあります。
ですので、小さな子犬の頃から、様々な人や他の犬たちと触れ合わせ、社会性を身に付けるようにしましょう。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

豆柴の手入れ

抜け毛は非常に多いです

短毛ですが、ダブルコートですので、抜け毛は多いです。
特に春・秋の年2回の換毛期は非常に抜けます。
ですので、最低でも週に2~3回はブラッシングをしてあげましょう。 

豆柴の値段

平均的な価格は約32万円程度

血統やカラーによって異なりますがおおよそ25〜65万円の範囲です。
平均的な価格は約32万円程度になります。

価格を抑えるためにブリーダーから直接購入する際は、劣悪な環境で繁殖している悪徳業者もいるため、必ず現場を確認し、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認するようにしましょう。

まとめ

✔ 「豆柴」という犬種ではなく、「小柄な柴犬」
✔ 皮膚疾患に要注意!
✔ しつけは社会性を身に付けるようにしましょう!

豆柴は小柄な柴犬同士を交配させて、誕生しています。
ですので、小柄な柴犬同士の柴犬なのです。
実際、豆柴をペットショップで購入しても血統書には「柴犬」と表記されます。
「豆柴だと思って購入して、育てていたら中型犬くらいになってしまった」なんて言う事も十分にあり得る話です。
体のサイズを安定して小さくなるようにブリーダーさんも苦心していますので、上のような話はレアケースですが覚悟はしておいた方がいいでしょう。

豆柴は柴犬と同じく体は丈夫なのですが、皮膚が弱い傾向があります。
抜け毛が多いので、ブラッシングをする必要があるのですが、皮膚をキズつけないようにラバーブラシを使うなど気に掛けて下さい。
また部屋などの清潔にし、居住環境を整えるようにしましょう。
また、アレルギーが疑われる場合は、速やかに病院で検査をして原因を特定するのが肝心でしょう。

豆柴は賢く、飼い主に対しては従順ですので、しっかりと毅然とした態度で主従関係を築ければ、しつけの飲み込みは早いです。
ただ、警戒心が強く、縄張り意識も強いので、見知らぬ人や他の犬たちに吠えたててします可能性があります。
そうならない為にも幼い子犬の頃から、様々な人々や色々な犬たちと触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

「豆柴」はとても可愛いらしいイメージですが、実際は意外とクールな性格であまり誰かに媚びるというような事はしません。
抜け毛が多く、部屋の掃除や洋服への付着などがありますので、強い潔癖症の方には向かないかも知れません。
それさえ問題なければ、飼いやすい犬種と言えます。
いずれにしても、我々人間はペットから癒され、多くの物を与えられますが、われわれ人間は愛犬の幸せを一番に思って生きていく事が愛犬にとっても幸せなことですし、愛犬が幸せそうにしているのを見るのはわれわれ飼い主にとっても幸せな事だと思います。

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