ベドリントン・テリアの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ヒツジの皮を被ったオオカミ? ベドリントン・テリア

フワフワの被毛に長い脚が子羊を思わせる愛らしいベドリントン・テリアです。
その見た目とは裏腹に、性格は気が強く、喧嘩っ早い一面もあり、そのギャップが魅力と捉えている方も多くいます。

ここでは、ベドリントン・テリアの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさって下さい。



ベドリントン・テリアの歴史

走れるようにと長い脚に改良

ベドリントン・テリアはイギリス原産で、名前はイングランド北西部のノーサンバーランド州にある炭鉱町ベドリントンからきています。

ベドリントンでは炭鉱が盛んで、炭鉱労働者のペットとして炭坑にいる穴熊や鼠を駆除する目的でも飼育されていました。
もともとベドリントンテリアは脚が短くずんぐりとした体型でしたが、狩猟目的に走れるようにと長い脚に改良されました。
また、一時期は闘犬としての歴史もありました。

ベドリントン・テリアは、ベドリントンと同じノーサンバーランド州の炭鉱町ロスベリーにちなんで、「ロズベリー・テリア」と呼ばれていました。
その頃、 ロスベリーの森で、ジプシーによって飼育されていました。

1870年にベドリントンにおいて初めて公表されたベドリントン・テリアは、ロスベリー・テリアの品種改良によるものでした。
1877年になって初めてベドリントン・テリアの犬種クラブが設立されました。

ベドリントン・テリアの特徴

子羊のような風貌?

見た目は足が長く、モコモコの被毛から子羊にそっくりと評されており、小型犬ではありますが、やや大きめです。
耳は垂れ耳で、尻尾は細長いです。
細身ではあるものの後ろ足が逞しく発達しており、かなりのスピードで走ることが可能です。

ベドリントン・テリアの被毛の色は、ブルー(灰色)、レバー(濃い赤褐色)、サンディ(砂色)、ブルー&タン(黄褐色)、サンディ&タンなどがあります。色素が濃いほど望ましいとされています。

飼い主に忠実で、普段はおっとりとした性格をしてますが、実は気性が激しく、喧嘩っ早い性格です。
警戒心が強いので、番犬として向いています。ベドリントン・テリア

外見

最大の特徴は、その長い脚とモコモコの被毛でしょう。
「子羊のような風貌」とたとえられることがあり、頭部はくさび形で、耳は垂れ耳です。
被毛は、ブルー(灰色)、レバー(濃い赤褐色)、サンディ(砂色)の単色か、もしくはこれに黄褐色の斑を持ち、大人になるにつれてそれらの色がだんだん薄くなっていきます。

性格

非常に頑固で、飼い主にはとても従順ですが、決して友好的な性格ではなく、テリア種特有の攻撃性もあります。
警戒心が強いですので、幼犬のころから社会性を身に付けさせましょう。

体重  7.7~10kg
体高  38~44cm

ベドリントン・テリアの健康

平均寿命は12~14年ほど

ベドリントン・テリアの平均寿命は、12~14年ほどです。

かかりやすい疾患としては、「アトピー性皮膚炎」、「慢性肝炎」には特に気を付けてあげましょう。
また、網膜異常により光が感知できなくなっていく「進行性網膜萎縮」という病気にも注意しましょう。
最悪の場合は、失明にいたります。

ベドリントン・テリアの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

子犬の頃とシニア犬になった頃に必要とされるカロリーや栄養素は変わってきます。
また、食欲が旺盛な子にはカロリーバランスを考えて、低カロリーの食事を与える必要があります。

以上のように「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。

愛犬に合ったドッグフードを探す

愛犬の健康を考える上で、食事の管理を大切です。
「太りすぎだな」と思ったら、低カロリーのフードにしなくてはいけません。
逆に年老いてきて、食欲が細くなったら、少ない量でもエネルギーを取れる老齢犬用のフードに替える必要があります。

下記は様々な犬用品を卸値に近い価格で提供してくれるサイトです。
参考までにどうぞ。

愛犬のフードを探す⇒外部リンク:犬の通販デパート ニコシティ

ベドリントン・テリアの運動

活発な犬種なので、1日に1時間程度の散歩

ベドリントン・テリアは、小型犬ではありますが、とても活発な犬種なので、1日に1時間以上の散歩をするようにしましょう。
走るのが早く、大好きなので、時にはドッグランなど広い場所で、思いっきり走らせてあげると良いでしょう。
また、遊び好きなので、ボール遊びもいいかもしれません。

運動不足になると、ストレスが溜まり、攻撃的になるなどの問題行動の原因となってしまいます。
毎日、外へ連れ出して、気分転換をさせて下さい。

ベドリントン・テリアのしつけ

気が荒いため、しつけは難しい?

ベドリントン・テリアは賢いのですが、典型的なテリア気質で、頑固な上に気性が荒いため、しつけは難しいかもしれません。
とにかく服従訓練は大事です。
頑固で攻撃的な性格ですが、きつく叱る事はせずに、ほめて伸ばしてあげましょう。

小さい子犬の頃から、様々な人や他の犬と触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

ベドリントン・テリアの手入れ

ブラッシングは毎日

皮膚病予防のためにもブラッシングは毎日行ってください。
トリミングは必要で月1回は行って欲しいです。
ただ、技術的に簡単ではないので、信頼できるトリマーさんを探しましょう。

ベドリントン・テリアの価格

20~25万円が目安⁉

ベドリントン・テリアはペットショップで見かける事はまず無いでしょう。
もし家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段は、20~25万円が目安となります。

ただ、ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 気性が激しく、喧嘩っ早い
✔ 運動量は多めに
✔ トリミングはプロに任せよう

ベドリントン・テリアは、子羊に似ていると良く言われますが、実際には喧嘩を仕掛けやすく、非常に攻撃的な性質があります。
多頭飼いには向いておらず、単独飼いが良いでしょう。

また、小型犬ではありますが、体力がありますので、毎日必ず十分な散歩をしてあげましょう。
元々、攻撃的な性格が、運動不足によるストレスにより、さらに気が荒くなってしまいます。

ベドリントン・テリアの毛質はクセが強いので、素人がトリミングをしようとすると、ヘンテコになってしまう可能性が高いです。
ですので、被毛をカットする際は、プロのトリマーさんにお願いするようにしましょう。

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