アイリッシュウルフハウンドの特徴は?性格・外見・病気・しつけなど飼い方がここに!

ドッグ界の「和田アキ子」 アイリッシュウルフハウンド

アイリッシュウルフハウンドと言えば、何と言ってもその巨体が最も目につく特徴でしょう。
アイリッシュウルフハウンドは、その優雅さと力強さが同居する魅力的な存在です。立派な体格と気高い風格は、その昔、アイルランドの緑豊かな土地を駆け巡り、巨大な狼を狩るために育てられた猟犬の名残を今に伝えています。
「世界最大の犬種」とも言われるほどで、ドッグ界の「和田アキ子」とも言われています。

その体格に反して、アイリッシュウルフハウンドは非常に温厚で、愛情深く、家族を深く愛する犬種です。
意外と繊細な所も似ていると思いますよ。

その神秘的な存在感と、親しむ人々への深い愛情からくる温かさを持つアイリッシュウルフハウンドについて、もっと詳しく知りませんか?”

ここでは、アイリッシュウルフハウンドの誕生した背景や歴史、性格や外見、手入れ方法や散歩の頻度、性質から見るしつけ方の詳細をまとめていますので、是非ご参考になさってください。



アイリッシュウルフハウンドの歴史

非常に古い歴史のある犬種

アイリッシュ・ウルフハウンドは非常に古い歴史のある犬種で、まるで古代の伝説を思わせるような魅力が詰まっています。
その名が示す通り、この犬種はアイルランドが起源で、その歴史はなんと2000年以上も前にさかのぼると言われています。

祖先犬は紀元前14世紀から15世紀頃までにギリシアからアイルランドに渡ってきたと考えられており、正確な起源ははっきりとはしていませんが、最も一般的な説は紀元前273年前には存在し、古代ケルト人の狩猟犬として発展していったと言われています。

この巨大な犬種は、古代アイルランドの王族や貴族たちが、威厳と地位の象徴として飼っていました。
そして、その名前からもわかるように、彼らは大狼を狩るために用いられたのです。
そのため、彼らは素晴らしい運動能力と強靭な体力を持つことが求められました。

また、中世では、戦争の武器としても用いられ、敵の馬を襲う役目を担っていた事もあります。

貴族階級の人々にも愛されており、威風堂々とした姿はローマ帝国時代には首都ローマなどへの貢ぎ物として献上されたほどでした。

17世紀以降、アイルランドからオオカミが駆除され、それと同時に存在意義がなくなった事により、ウルフハウンドは絶滅寸前にまで追い込まれました。
19世紀に入ると、アイルランドのグラハム氏を中心とした愛好家たちがこの美しい犬種の復活に努め、今日私たちが愛するアイリッシュウルフハウンドの存在が保たれました。

その豊かな歴史を持つアイリッシュウルフハウンドは、巨大な体格と気高い存在感を持ちつつも、心優しい性格と愛情深さを併せ持つ、まさに王者の犬種です。
この犬種を知れば知るほど、その深遠な歴史とその性格の魅力に引き込まれることでしょう。

アイリッシュウルフハウンドの特徴

「ジェントル・ジャイアント」とも呼ばれる性格

アイリッシュウルフハウンドはその規格外の大きさと気品あふれる風貌から、ひと目でその存在感を示す犬種です。
以下に、その特徴を詳しく、分かりやすくご紹介します。

  1. 巨大な体格:
    アイリッシュウルフハウンドは、高さが90センチを超え、体重が40キログラム以上になることもある巨大な犬種です。
    その大きさは、彼らがかつて狼狩りに使われた歴史を反映しています。
    体は筋肉質でがっしりとしており、普段はゆったりと優雅に歩きますが、走る姿は迫力があります。

  2. 力強さと優雅さ:
    その体格に見合った力強さを持ちながらも、アイリッシュウルフハウンドは非常に優雅で美しい犬種です。
    長く流れるような被毛、筋肉質な体つき、そして威厳ある顔つきは、見る人を引きつけます。

  3. 被毛:
    被毛はダブルコートで、剛毛で粗く針金状のワイヤーコートです。
    カラーは、「グレー」、「ブリンドル」、「レッド」、「ブラック」、「ピュアホワイト」、「フォーン」などさまざまです。

  4. 性格の良さ:
    その大きさに反して、アイリッシュウルフハウンドは非常に友好的で、人懐っこい性格をしています。
    家族に対しては愛情深く、子供たちとも上手に遊ぶことができます。
    また、穏やかで落ち着いており、ほかの犬とも仲良くできます。
    少しナイーヴな面があり、ストレスにより体調不良になる事もあります。
  5. 運動能力:
    アイリッシュウルフハウンドは、大型犬種ながらも優れた運動能力を持っています。
    散歩や遊びはもちろん、ドッグスポーツにも適しています。
    ただし、その大きな体格を考慮に入れて、適度な運動と休息を確保することが重要です。

このように、アイリッシュウルフハウンドはその大きさと優雅さ、そして優れた性格を併せ持つ魅力的な犬種です。
これらの特性を理解し、適切にケアをすれば、彼らは最高のパートナーとなるでしょう。アイリッシュウルフハウンド

外見

・全犬種中最大ともいわれている超大型犬
・足先から肩までの高さが1m近くになることもある
・筋肉質で力強さを感じさせる体格
・歩き姿はゆったりとした優雅
・頭蓋骨はやや平ら
・マズルは長め
・耳は耳の内側の軟骨の一部が外側に折り返されているローズイヤー
・被毛はダブルコートで、剛毛で荒くゴワついてた毛質
・カラー:「グレー」、「ブリンドル(虎毛)」、「レッド」、「ブラック」、「ピュアホワイト」、「フォーン(明るい茶色)」など

性格

・穏やかで落ち着いており、優しい性格
・飼い主には従順
・我慢強いので、子供にも安心
・感受性が強くデリケートな面も見せる事も

体重  48~55kg
体高  76~86cm

アイリッシュウルフハウンドの健康

「心筋症」などの心臓疾患に注意

アイリッシュウルフハウンドの平均寿命は、6~10年ほどです。
アイリッシュウルフハウンドの健康管理は、その豊かな生活を維持するために極めて重要です。
その巨大な体格と運動能力は特別なケアを必要とし、以下にその主な注意点をご紹介します。

  1. 大型犬特有の健康問題:
    アイリッシュウルフハウンドは大型犬種であるため、「股関節形成不全」や「胃捻転」などの大型犬種に多い健康問題を持つリスクがあります。
    特に「胃捻転」は死に直結する恐ろしい疾患ですので、注意が必要です。
    食事のドカ食いを防ぐためにも2回以上に分けて与え、食後は安静に過ごさせましょう。
    胃捻転は胃が捻じれる事によって、胃の中でガスが溜まり、胃が拡張していきます。
    結果、周囲の臓器を拡張した胃が圧迫してしまい、全身の血流を止めてしまいます。
    ぐったりとしていたり、苦しそうにしていたら、一刻も早く病院に行きましょう。

  2. 心臓疾患:
    アイリッシュウルフハウンドは種特有の「心臓疾患」、特に「心筋症」や「僧帽弁閉鎖不全」に注意が必要です。
    「僧帽弁閉鎖不全」は心臓の僧帽弁が正常に機能しなくなる病気で、適切な診断と治療が必要です。

  3. 視覚と聴覚:
    この犬種は視覚と聴覚の問題に対する遺伝的な傾向があるとされています。
    そのため、定期的な視覚と聴覚のチェックが必要です。

  4. 栄養管理:
    アイリッシュウルフハウンドは急速に成長する大型犬種であるため、特に子犬の頃には適切な栄養管理が重要です。
    急速な成長が骨や関節に負担をかけないよう、適切な食事と適度な運動が必要です。

これらの注意点を理解し、適切なケアを提供することで、アイリッシュウルフハウンドはその素晴らしい特性を存分に発揮し、あなたとの生活をより豊かにすることができるでしょう。

あなたの大切な家族であるペットの健康と安全を保障するために、ペット保険は必須です。
予期せぬ病気やケガに対する最善のケアを提供するための確かな準備が必要です。

どの保険があなたの予算やニーズに最も適しているのかを理解するためには、情報を集め、比較することが不可欠です。
保険について詳しく学び、愛犬の健康と安全を守るための最善の選択をしてください。

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アイリッシュウルフハウンドの食事

年齢や体調に合わせたフードを選びましょう

アイリッシュウルフハウンドの食事管理は、その健康と長寿に大きな影響を与えます。
彼らの巨大な体格と活発な性格を考慮に入れた適切な食事が必要です。
以下に、その主な注意点をご紹介します。

  1. 適切な栄養素:
    アイリッシュウルフハウンドに必要な栄養素は、成長段階や活動レベルにより異なります。
    たんぱく質、脂質、炭水化物はもちろん、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸もバランスよく摂取することが重要です。

  2. 適切な量:
    アイリッシュウルフハウンドは大型犬種なので、食事の量も多めになります。
    しかし、食事の量は犬の年齢、体重、活動量によって変わるため、適切な量を把握し、過食を避けることが重要です。

  3. 食事の頻度:
    アイリッシュウルフハウンドは胃捻転を起こしやすい犬種なので、一度に大量の食事を与えるのではなく、一日に2~3回に分けて食事を与えることが推奨されます。

  4. 子犬の成長期:
    アイリッシュウルフハウンドは急速に成長します。
    そのため、子犬の頃には骨と関節の健康を支えるために、適切なカルシウムとリンのバランスを含む食事が必要です。

以上のように、アイリッシュウルフハウンドの食事管理はその健康と生活の質に大きく影響します。
これらのポイントを考慮に入れ、愛犬に最適な食事を提供することが、愛犬の幸せな生活をサポートします。

アイリッシュウルフハウンドの運動

一日に1時間以上の散歩

比較的多くの運動量を必要とします。
一日に1時間以上の散歩に加え、成長期にはジョギングなども取り入れ、十分な運動時間を与えてあげましょう。

運動不足では筋肉が落ちて、大きな体を支えにくくなってしまい、足腰や背中、肩を痛めてしまうことがあります。
子犬の頃からしっかりと運動させて、丈夫な体を作っておくことが大切です。

また、運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えなどの問題行動の原因ともなりますので、毎日しっかりと運動を心掛けてあげて下さい。

アイリッシュウルフハウンドのしつけ

愛情を持って優しく、根気よくしつけを

アイリッシュウルフハウンドは体は大きいですが、繊細でデリケートな面があるので、厳しく叱らず、愛情を持って優しく、根気よくしつけをしてあげましょう。

また、小さい子犬の頃から様々な人や他の犬と積極的に触れ合わせ、社会性を身に付けさせるようにしましょう。

愛犬がしつけをマスターしていくと、ついつい「できて当然」と思ってしまいがちになります。
そうなるとしつけができても全く褒めなくなってしまうでしょう。
でも、これでは犬たちもしつけを忘れてしまう可能性もありますので、毎回ご褒美を与える必要はありませんが、しつけができた時には、褒めてあげるなどの気持ちを伝え続けることを忘れないようにしてください。

しつけの基本は必ず確認しましょう⇒犬のしつけの基本理論 完全ガイド
「おすわり」や「待て」など行動別のしつけ方法はこちら⇒犬の行動別しつけ方法

アイリッシュウルフハウンドの手入れ

手入れは難しくない?

被毛の手入れは難しくありません。
定期的なブラッシングやシャンプーを行って、清潔に保ってあげましょう。

シャンプーは月に1~2回を目安に行うようにしましょう。

アイリッシュウルフハウンドの価格

25~35万円が相場

アイリッシュウルフハウンドをペットショップで見かける事はまずありません。
もしも家族に迎え入れるのであれば、ブリーダーさんから直接購入する方法がメインとなります。
その際の値段ですが、25~35万円が相場となります。

ブリーダーさんから直接購入する際は、必ず現地へ行き、飼育環境やブリーダーさんの人柄などを確認し、信頼できるかを見極めたうえで決定するようにしましょう。

まとめ

✔ 感受性が強く、心無い扱いには注意を!
✔ 大型犬種特有の関節問題や心臓病に注意

アイリッシュウルフハウンドはその巨大な体格と親しみやすさから愛される犬種です。
彼らの起源は古代の戦闘犬で、中世のアイルランドでは害獣駆除や狩猟に用いられました。
特徴としては、大きな身体と長い脚、荒い毛皮、そして心優しく友好的な性格が挙げられます。

アイリッシュウルフハウンドは、ダイナミックな見た目とは裏腹に繊細な面があり、厳しく叱られたりすると、落ち込んでしまい、体調を崩す事もあります。
ですので、決して厳しく叱らず、ましてや体罰などは絶対に行わないようにして下さい。

健康面では、大型犬種特有の関節問題や心臓病、眼の問題に留意が必要で、胃捻転のリスクもあるため食事の管理も重要です。
食事に関しては、バランスの良い栄養素の摂取、適切な量、食事の頻度の管理、そして子犬の成長期には骨と関節の健康を支える食事が必要です。

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